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«「自由で開かれたインド太平洋戦略」に対する島嶼国の反応(外務省HPより) | Main | 第8回太平洋・島サミット(結果概要)と首脳宣言の乖離(続き)»
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第8回太平洋・島サミット(結果概要)と首脳宣言の乖離 [2018年05月24日(Thu)]

外務省が、先日いわき市で開催された第8回太平洋・島サミットの結果概要を掲載しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/ocn/page4_004028.html

首脳宣言は下記のとおりです。(これも、日本語と英語でニュアンスが異なる気がしますが。。)
(日本語)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/ocn/page4_004026.html
(英語)
http://www.mofa.go.jp/a_o/ocn/page4e_000825.html

結果概要はどう見ても、日本の本音部分の関心事項を中心に述べているだけで、首脳宣言の豊潤さとは大きな乖離があるように思われます。これは英訳して、太平洋島嶼国各国、PIF事務局と共有されているのでしょうか。

今後、時間が経つ中で、日本側の実際の外交や援助実施者は、首脳宣言よりもまず結果概要から見ていくことになるでしょうが、太平洋島嶼国側は首脳宣言を持ち出すので、その場合、おそらくあらゆる場面で摩擦が発生するでしょう。

2016年だったでしょうか、南シナ海に関する国際仲裁裁判所の裁定に関し、こんな話がありました。北京でフィジーと中国の外相会談が開かれ、その後、中国側からは、南シナ海に関しフィジーが中国の立場を支持したという報道が流れました。それを受け、フィジー側からはそれを否定するコメントが出されたということがあります。

島サミットは中国のようなケースとは異なりますが、結果概要があまりにも太平洋島嶼国側が得た感触や認識と異なる場合、日本側への不信感が生じ(日本の国内事情が配慮されると思いますが)、信頼関係が損なわれる可能性があると思います。日本はそれほど遠くない過去に、ある太平洋島嶼国で信頼関係を損なった経験があることをしっかりと踏まえるべきです(今でもある首脳が「総理は信頼できるが、事務レベルは信頼していいのか」と言っていたことがあります)。その後の修復がどれだけ大変で時間がかかったことか。

少々、心配です。
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