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トンガ国王トゥポウ6世と中国習近平国家主席の会談 [2018年03月19日(Mon)]

3/1、トンガ国王トゥポウ6世と中国習近平国家主席の会談が北京で行われました。

https://matangitonga.to/2018/03/03/president-xi-jinping-welcomes-hm-king-tupou-vi

合意内容が公表されていますが、過去20年の同紙の記事を読んできた中で、今回のものは過去にないほど詳細が出ています。箇条書きで気になる言葉を拾ってみます。

まずは拾うのではありませんが、
1.One China Policyの支持を述べていない。中国としてはOne Chinaは当然ということなのでしょう。(過去の新聞記事を読むと、中国との会合では、One China Policy支持、もしくは相互内政不干渉とトンガと中国それぞれの主権尊重を基本として支持とトンガ側は発言して来ています)

ここから気になる言葉になります。
2.国の規模に関わらず、両国は平等。

3.相互に独立、主権、統合したテリトリーを尊重し、、、、それぞれの国の状況、相互理解、核心的課題への支援に見合う発展の道を、独自の選択で支援する。

4.首脳、他のレベルの交流、政府機関、議会、防衛部門、地方政府間の協力拡大、

5.政治的信用の強化、

6.国連、太平洋諸島フォーラム(PIF)、その他のマルチフォーラムでの協調と協力強化、

7.気候変動と持続可能な開発を含む世界規模の課題での協調と協力拡大

8.貿易、投資、農業、漁業、クリーンエネルギー、海洋資源保全、の協力レベルアップ。


自分が見ている太平洋島嶼国にとっての安全保障とは、気候変動への対応と持続可能な漁業資源の活用にあると思います。

上記合意は、これらを網羅しているだけでなく、さらに関心が高い経済部門での貿易投資、首脳だけではない様々なレベルの交流(相互信頼関係の構築ということでしょう)、国連やPIFでの協調、特に地域機関であるPIFでの協調というのは、過去にもずっとあったと思いますが、記事で明確に書かれているのが初めてで、驚きました。
そして統合したテリトリー、核心的課題。


トンガは王室と貴族が親中で、平民は中国との関係に否定的な人が多いという状況にあり、民主化が進む中、2014年の選挙で誕生した現在の平民主導ポヒバ政権は、何度も不信任案を出されつつも生き残り、しかし昨年8月の議長トゥイヴァカノ(元首相)が図り、枢密院、国王による民主主義に逆行するような(合憲です)議会解散を経て、選挙の結果、ポヒバ派が初めて議会の単独過半数を取る結果となりました。

しかし、ポヒバ首相の健康状態は気になるところで、平民議員も切り崩しに合っているのかもしれません。

そして、強力な国王と習国家主席との合意。

トンガは中国との関係が強いのはその通りなのですが、平民議員の過半数が親中派になったとき、本当に、そうなることでしょう。。。

現地の日本のプレゼンスは、10年前に比べて、格段に大きくなっていると感じますが、やはりこのような情勢を考えると島サミットは重要だと思います(支援金額ではないと思います)。
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