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モービックFFA事務局長インタビュー記事 [2018年02月21日(Wed)]

太平洋島嶼国が抱える漁業分野の問題等について、太平洋諸島フォーラム漁業機関(FFA)事務局長のインタビュー記事がありました。興味深い点を紹介したいと思います。

記事はこちら。
https://www.businessadvantagepng.com/five-questions-for-james-movick-director-general-pacific-islands-forum-fisheries-agency/

個人的に興味を惹かれた点はこちら。
(経済)
・漁業資源について、カツオ、キハダ、ビンナガ、メバチについては、乱獲はなく持続的な漁業がおこなわれている。
・延縄漁については難しい経済状況に直面し、漁獲率が落ちている。これにより太平洋島嶼国の現地漁業企業に悪影響が及んでいる。
・資源の持続性維持が安定的な漁業を保証するために重要なカギであるが、生物学的な持続性だけではなく、漁獲率、世界的なマグロ価格、燃料費などが、漁業産業の安定に関係している。現時点で延縄漁は利益を上げているが、延縄漁はそうではない。
(マグロ漁業産業への脅威)
・最も大きな脅威は、外国漁船による公海での操業のコントロールができないこと。(現在、公海での操業は自由で、沿岸国は管理できない)
・ベトナムからのいわゆる「ブルーボート」による密漁が西部太平洋では問題となっているが、彼らの獲物は沿岸域のサンゴ礁や岩礁にあるナマコが主で、マグロではない。(つまりブルーボートはEEZではなく各国領海におけるもので、FFAが管理するマグロ資源とは必ずしも一致しない)
(IUU漁業の実態:llegal, Unreported and Unregulated漁業、「違法・無報告・無規制」漁業)
・登録されていない漁船による違法操業は、実は全体の違反行為の中で割合としては低い。
・違法でないライセンスのある漁船による技術的な違反行為は大容量の違反からなり、大きな割合を占める。虚偽報告、漁船間の違法な漁獲の移動、積み替え証明の欠如、フカヒレや他の禁止物の違法な保持など。
(監視体制強化)
・FFAとして新しい空からの監視プログラムが始まった。FFA指令による2機の機体により、継続的な監視体制を提供することになる。


まとめると、漁業資源の管理というのは、取らせないということではなく、経済的に利益が出るレベルの持続的な漁業を維持させることが重要という点、ブルーボートとマグロ資源管理は別の話である点、IUU漁業のより大きな問題は正規の登録漁船による違法行為である点、新しい空からの監視体制が強化された点、これらが大変興味深い。
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