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パラオの地域密着型エコツーリズム現地検証 [2017年11月10日(Fri)]

火曜から今日まで、日本で実際にコミュニティ参加型のエコツーリズムを実施している専門家の方々とフィールドに入っていました。


今週は1週間雨の予報でしたが、この4日間、天気に恵まれました。お天道様に感謝です。おかげで順調に日焼けし、現地の人にレッドスナッパーなどと言われています。フルーツバットから格下げです。


まずはアイメリーク州。前回9月とは異なるアプローチをしてきました。自分はこの女性のストーンマネーを表す2つの島とフラットな岩に近づくことができただけで満足。


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その後もホームステイ・プログラムが導入された後のことを想定し、夕食までツアー案の検証を行いました。朝8時から夜8時過ぎまで。アイメリークでは他にも新しい話がありましたが、勿体無いので教えません。


続いてガッパン州。114が満月であったため、潮の満ち引きに名残があり、シーカヤックを行いました。最後にトラブルから海に投げ出されましたが、遠浅で流れのないところなので、大丈夫、大丈夫。怪我の1つや2つ、仕方がない。


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ガッパンは2年前は観光もエコツーリズムの可能性もないといろいろな人に言われていましたが、十分発展できる可能性があります。歴史や自然科学的な資料もかつての外部機関などの調査によるものが残っており、ついにそれらを活用できる時が来た、というところでしょうか。



ガードマオ州。今回はいわゆるマジック・アイランドと言われているところまで入ることができました。しかし、、、何故か1枚も写真が撮れていません。いくつか撮っていたと思っていたのですが気のせい?でも今回、やっと最も元の伝承に近い話を聞くことができ、疑問がいくつか解けました。


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ここでは初めてタロイモの植え付けと収穫を体験しました。他にもチャレンジな日程となっており、コミュニティの皆さんと周到な準備がなされていたようです。ここでもさまざまなヒントが出て来ました。


そういえば、何故かアイメリーク州とガードマオ州のコミュニティの人たちが、自分は顔を覚えていないのに、「ヒデキ、ヒデキ」と(本当はヒデユキですが)昔からの友達のようにいろいろ声をかけられたのが驚きでした。変なことができなくなります。



今日は午前がガラロン州、午後がコロールでワークショップ。



ガラロン州は3時間のみの日程でしたが、あっという間に時間が過ぎて行きました。現地研修員がかなり自信を持って来ています。


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タマちゃん!!!


ストーンモノリスですが、ここは現在マスツアーのスポットでもありますが、エコツーリズムにもなり得ます。


今日、改めて現地で過去に行われた考古学調査やアメリカの大学などの調査の話を聞きました。


例えばストーンフェイスですが、目が大きく歯をニッしている造形は、専門家が探せば、どこかの国に共通点が見つかるのじゃないかと思います。感覚的には東の太平洋よりも東南アジアやメラネシアに似ているものがありそうな気もします。


ストーンモノリスの素材の石ですが、バベルダオブ島にもほかのパラオの島にも自然に同じものがなく、どこか外から持ち込まれたということです。60年代に行われた学者オズボーンの調査で、周りから発見された炭や土器から、紀元150年頃という数値が出ているようですが、その後別の科学者が顔などをかたどった後の岩の侵食から見て、直観的にストーンモノリスが作られた年代はさらに古いのではないかと言っていたという話が残っています。


例えばミクロネシア連邦ポンペイ州のナンマドールやコスラエ州のレラ遺跡は火成岩の確か玄武岩だったと思います(触ると表面がけっこうスムーズ)が、ガラロンのストーンモノリスは堆積岩の礫岩だと思います。サンゴや火山岩の礫が見え、ザラザラしています。


「陸地にないなら周辺の海底から持って来たものじゃないの?」と説明してくれていたガラロン州の観光課の職員に言ってみたところ、近くの港に同じ材質のフラットな岩が沈んでいる(このストーンモノリスの一部(屋根)だったのではとの話があるそう)、ギワル州の沈んだ村の後(海流が常にあり止まることが難しい)を米国の長者が調査したことがあり、そこにはストーンパス、プラットフォーム、水浴び場の後など陸に残っている古い村の跡と同様な一連の遺構があり、そこにストーンモノリスと同じ素材の石柱があったという話があること、そして伝承で現地の神が最初に訪れる場所とされるアンガウル島とその東にあるペリリュー島の間に、人工的に削られたようなチャネルがあり、その海底の岩質がストーンモノリスのものに似ているという話があるということでした。


ギワルの沈んだ村の話はガードマオのマジックアイランドと繋がりがあり、ストーンモノリスはアイライのメディべラオと繋がりがあります。

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