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チーフ・ロイ・マタ [2017年10月31日(Tue)]

以前、バヌアツに来たときは、大使と首脳や閣僚との会談や経済協力案件の視察、草の根や他のODA事業のフォローや、バヌアツ政府の方々との関係再構築などが目的で、目が血走っていたのではないかと思います。
今回は、現在進めている事業に関わるものなので、幾分視野を広くすることができます。パラオでの環境配慮型ツーリズム事業が視野を広げてくれています。

バヌアツ博物館(撮影可)では、世界遺産に登録されている酋長ロイ・マタの展示がありました。遺骨の写真の写真を撮ろうとしましたが、ロイ・マタの遺骨の写真だけスマホのカメラが真っ黒になり、写せませんでした。

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この島に、40数名の人々と埋葬されています。400年ほど口承で伝えられていた伝説が1960年代半ばの研究者による発掘調査で事実であると判明したという経緯があるそうです。

ロイ・マタは体が大きく、トンガから来た人がではないかと言われているそうで、残念ながら子孫はいないそうです。

当時、部族間で争いが絶えなかったところ、ロイ・マタが現れ、各クランに象徴とする動物を決め、それぞれがそれらの動物を敬い、人々の争いも収まったというような話をMangaliliu村で聞きました。

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シーズンで、村の人がくれたマンゴー。

ハット島は周辺がタブー(禁漁区)となっていますが、同島を望むマンガリリュ村の沿岸では、JICAの豊かな前浜プロジェクトが行われています。水産試験場で現地の夜光貝などを養殖し、この海に放ち、その放たれた夜光貝などが自然繁殖を続けているそうです。バヌアツでは沿岸での住民による漁が活発になり、資源量維持に懸念があるとのニュースがありましたが、このようなJICAの取り組みや事例は他の島嶼国にも波及できるものかもしれません。

今日、運転をお願いしていた現地のドライバーにクランと生き物の関係、パラオでエイを精霊としているクランの人が、知らずに誤って食べてしまった場合、その人の遠い親戚から不幸が始まり気づかせる、そしてシャーマンを通じて精霊に許しを請うという話をしたところ、「よく分かる」と話していました。ドライバーが実際に体験した話として、サメを象徴とするクラン出身の女性が、サメの身に触ったところ、村中にサメのにおいが1週間ほど漂っていたそうです。

バヌアツはキリスト教国であり、人々はキリスト教徒が多数ですが、一方で、このような自然とのつながりを今でも持っているというとのことでした。
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