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キリバス、パラオ、バヌアツのニュース [2016年05月17日(Tue)]

さて、今日は、まじめに太平洋島嶼国に関するニュースで、個人的に興味があるものを紹介させていただきます。

まずはキリバス・クリスマス島のサンゴ危機に関するニュース。
Kiribati Atoll To Lose Almost All Its Coral From Bleaching
(5月12日付、Radio New Zealand International)

キリバスの東部ライン諸島にある天然結晶塩で有名なクリスマス島で、大規模なサンゴ白化現象が発生しているというもの。過去10か月で高い海水温により、80%のサンゴが死に、15%が死にかけているとのこと。影響を受けたサンゴ礁の回復についても、悲観的なようです。

オーストラリアのグレートバリアリーフの白化現象以降、あまりニュースで見かけない気がしますが、他の島々は大丈夫なのでしょうか。。。


次にパラオのアンガウル島におけるカニクイザル駆除の取り組みに関するニュース。
Palau’s Angaur State To Implement Monkey Eradication Trial
(5月13日付現地アイランド・タイムズ)

パラオ南部に激戦地であったアンガウル島があります。アンガウル島出身の方は粘り強い印象があり、国務省のロリリンさん、EQPBのリンナさんなど優秀な人材が政府機関で活躍しています。

そのアンガウルには日本が統治する前、第1次世界大戦以前のドイツ統治時代に、東南アジアからカニクイザルが侵入したと考えられています。

自分が記憶しているだけでも、2009年時点で、その個体数の増加とパラオ固有種の生物や住民の健康的な生活の脅威になっているとの話がありました。

ちょっとググってみると、このカニクイザルというのは、IUCNの世界の侵略的外来種ワースト100(ウィキですが)に載っています。

2011年頃に、住民の「サルを見た」との証言により、アンガウルからバベルダオブにカニクイザルが侵入したらしいとのうわさが流れたことがあります(真偽は不明ですが、現在バベルダオブにはいません)。

最初このニュースを見たとき、「サルの駆除なんて」と思いましたが、いろいろ情報を見ると、危険な生物であることが理解できます。

このニュースでは、アンガウル州と米国のNGOであるIsland Conservation(島嶼環境における固有種の保護などのために侵略的外来種の駆除を実施している団体のようです)が、カニクイザル駆除の試行として、20万ドル相当の支援に関する協定を締結したとしています。

アンガウルの人たちの長年の懸念に対し、ようやく動きが始まるようです。


最後はバヌアツ。中国の支援に関するニュース。
Chinese Firm To Hand Over Finished Convention Center To Vanuatu
(5月13日付バヌアツ・デイリーポスト紙)

中国の支援によるコンベンションセンターが、設計決定から3年でようやくバヌアツ政府に引き渡される段に至ったという話。1000人収容可能な国際会議場、VIP受け入れ施設、600人収容の食事・レセプション会場などからなるとのこと。

この建設にあたり、100人の中国人労働者、250人のバヌアツ人が雇用されたようです。

昨年3月のカテゴリー5のサイクロン・パムが直撃したときには屋根は持ちこたえたそうで、マグニチュード8の地震でも耐えられる強度を誇るようです(震源が何百キロも離れていても、マグニチュード8はマグニチュード8。建物の強度はマグニチュードではなく震度に対するものにしなければならないと思いますが、大丈夫なのでしょうか・・・)。

このプロジェクトはポートビラの中心に位置する広大な広場に建物を建設することや、国際会議場の必要性の有無などについて、多くの議論がなされていたと思います。コストはどれくらいだったのか、気になるところです。
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