パプアニューギニアとバヌアツのニュース [2016年04月18日(Mon)]
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自分がJICAボランティアなど、現地の一般の人たちと近いレベルで生活しながらの活動を終えたのちに経験した、初めての外交分野の仕事は、2006年のパプアニューギニアのナマリュー外相(当時)の訪日の際のリエゾンでした。
同時期に、太平洋諸島フォーラム(PIF)事務局の故アーウィン事務局長(当時)とアンディ・フォントイ次長(現在)のアテンドもありました。後者では、初めての場所で、公式夕食会場に案内するはずが、間違ってキッチンに連れて行ってしまったことがありました。フィジーでアンディさんに6年ぶりくらいに会い、仕事をしたときに、そのような話もしたものです。 当時、太平洋島嶼国と言えば、マーシャルが基準で(たとえば、自分の初めての海外はロンドン(1泊)経由のザンビアであり、自分の海外を見る基準がザンビアであるようなもの)、大なり小なり同じものだろうなと思っていたところでしたが、ナマリューさんと移動している中で、パプアニューギニアの人が、武士のようだ、との印象を持つに至りました(自分の当時の印象ではマーシャルの人たちは大変シャイで、良い意味でこちょこちょしているというもの)。 その後、いろいろな場面でパプアニューギニアの政府関係者らと仕事をしていく中で、懐の深さというか、基本的には同じ印象を持ち続けています。 しかし、地域のニュースでは、政治的な問題や災害、事故が中心となってしまい、残念です。自分の立場は遠くからの観察者というものですが、今日も下記のようなニュースがありました。 http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=101712359257142af55fe614fb9849 4〜5年前のソマレ前首相の退任からオニール首相誕生までの混乱、それから現在までいろいろくすぶっているものがあるのでしょうか。 ADBの経済見通しでは、中国経済失速の影響で、パプアニューギニアの資源バブル経済は一段落するようであり、日本から見ても大切な国である同国の今後の動向が注目されます。 一方、バヌアツですが、昨年の9月以降に発覚した現職議員14名の汚職・贈賄事件から、2月のサルワイ新政権誕生まで、政治が不安定だったと思います。自分がバヌアツに直接関与したのは2013年頃だったと思いますが、その当時から新政権が誕生するたびに、1年以内に不信任案が可決され退任するという状況でした。現地ではいろいろ噂もあったり、政治的にはドロドロしていたのかもしれません。今日は下記のようなニュースがありました(特出しというわけではなく、ずっと報じられている関連のもの)。 http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=175246430457142b5550162998aed5 バヌアツは、大きな政党がなく、その離合集散で多数派が構成されることが政治的不安定さの一つの要因であるとの声もあり、また各議員は国政ではなく、それぞれの出身島が重要なので(当然と言えば当然ですが)、国政や外交という点においては考え方を集約しにくいという話もありました。 自分が一緒に仕事をしたバヌアツの方々は、物腰が大変やわらかく、親切な方々ばかりで、大変良い印象も持っていますが、政治面では難しい国という印象です。 メラネシア諸国によるメラネシアン・スピアヘッド・グループ(MSG)というメラネシア地域のグループがありますが、もともと地域の自立・ニューカレドニア内の独立問題などが目的の中心にありましたが、現在はむしろ経済面での役割が強くなっています(域内FTAなど)。先日フィジーのヤウボリ大使が事務局長に選出されたり、西パプア問題を抱えるインドネシアの加盟問題が注目されたりしています(バヌアツは西パプア独立支持とみられる)。パプアニューギニアにはブーゲンビルの話もあります。 今後のメラネシア情勢も興味深いと思います。 |




