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フィジー、キリバス、サモア [2016年03月09日(Wed)]

フィジーのサイクロン・ウィンストンによる災害。東京のフィジー大使館でコロボウ参事官に会い話を聞いたのですが、あまりに甚大でようやく全貌が把握できてきたところとのことでした。特に東部のラウ諸島やガウ島などの離島では壊滅状態の村が多数あり、バヌアレブ島南部、コロ島、ヤサワ、ビチレブ島北部も甚大な被害を受けたとのこと。沿岸部では強烈な低気圧で発生する高潮が津波のように村落を遅い建物を破壊していったそうです。全世帯の3分の1が被害を受け、被害額は700億円超でGDPの6分の1程になるでしょうか。主食のタロイモなどが被害を受け、特に離島部では今後3か月の食糧不足が懸念されます。離島部の人口は10万人を超えるでしょうか。

これまで豪軍、NZ軍、フランス軍、インド軍が軍用機を投入し、アクセスの難しい離島部にも支援を届けているようです。日本や米国も緊急援助を行い、サモア、ナウル、キリバスなどさまざまな国や現地民間企業なども義援金や物資などの支援を実施しています。またフィジー政府は公機関が、あまりの被害状況に住民が希望をなくさないようにと、活動を進めているようです。

ジュリアさん(コロボウ参事官)は、いつもの柔らかい明るさがありつつも、被害状況を語る際には、自力では回復できない程の国の未来に関わるほどの甚大さに、時折目が潤むなど大きなショックを受けていることが感じられました。今後復旧にはどれだけの月日が必要なのか。。。

そのような状況ですが明るいニュースもありました。セブンスラグビーのワールドシリーズ、先週のラスベガス大会でフィジーが見事に優勝しました。日本も健闘し6位に。

前に書いたかもしれませんが、太平洋島嶼国では人々は天性の明るさから災害にあっても笑顔のことが多いかもしれません。しかし自分がいくつかの国で生活したり、さまざまな島嶼国の人たちと真剣にそれぞれの国や家族の将来などについて語り合った経験からすれば、苦しみや悲しみを感じていないはずがありません。

厳しい道のりかもしれませんが、フィジーの復興への取り組みを見守りたいと思います。


キリバスでは今日3/9、大統領選挙が行われました。3期12年務めたトン大統領は憲法の規定で出馬できません。3人の候補者がおり、1人は当時のボスの分析にとり次期大統領候補者として昨年会いました。いずれにせよキリバスも新しい時代になるのでしょう。

サモアでは昨日選挙の投開票があったようで、全49議席中44議席を与党が獲得、多くの現職議員や閣僚が敗れたそうですが、トゥイラエパ首相が再任されるのでしょう。
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