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COP21 [2015年12月12日(Sat)]

つい先ほど、パリCOP21(第21回気候変動枠組条約締結国会議)に出席しているある太平洋島嶼国の政府高官の友人から「まるでコペンハーゲンを繰り返しているようだ」とメールがありました。
コペンハーゲンとは2009年のCOP15の事で、確かポスト京都議定書の合意を目標としていたが紛糾し、議長が解任されたり、会期が延長されたりしたことがニュースになっていたと思います。

太平洋島嶼国側は気候変動の深刻な影響を受けている脆弱な国々、最前線として、特に海面上昇を抑えなければならないため、今世紀末までの気温上昇を産業化前に比べて「2度」ではなく「1.5度」とすること、そして気候変動の被害者として「ロス・アンド・ダメージ」という資金メカニズムの2点を特に要求しており、確かにコペンハーゲンの時から主張は一貫しています。

普段それほど連絡を取らない友人からの短いメールでしたが、現地の交渉現場の緊張感と厳しさを感じさせられました。いわゆるパリ協定が採択されるのか否か、その内容を含め、ニュースに注目したいと思います。
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