トンガを訪問していた頃、ソロモン諸島の病院で約20年支援を行っている米国ジョージタウン大学のアイリーン・ナツッジ先生に「9/7までソロモンにいるので来ない?病院を案内するわよ」と連絡があり、急ぎ日程を調整してソロモン諸島を訪問しました。
ナツッジ先生には7月の太平洋島嶼国ウィークスで、太平洋島嶼国の医療部門の課題や、海面上昇、災害などに関して議論に参加していただいた経緯があります。先生は米国議会にもさまざまな働きかけを行っています。
ただ自分も長くはオフィスを離れられないので、水曜の午後夕刻前着、土曜の午後発の丸2日プラスの日程でした。
ホニアラにあるNational Referral Hospital。自分はパラオ、ポンペイ、マーシャル、キリバス、バヌアツ、フィジー、サモア、セネガル、ザンビア、フィリピンの病院や医療機関を訪問したことがありますが、継ぎ足し継ぎ足しなのかホニアラの病院は横に広い。
CT
内視鏡
野戦病院のような病棟がいくつもありましたが、患者さんの写真は撮りませんでした。
小児科病棟から、海が近い。
高潮やサイクロン、嵐に見舞われると、病院が浸水することがある。今後、海面上昇の影響も出てくるかもしれません。移転できないのであれば、シーウォールが必要。
現地では、ソロモン諸島出身の医師や看護師を中心に懸命に働いており、豪州、米国からの医師が年数回短期間支援に来ているそうです。
一方、中国は医師が家族と共に数年にわたりソロモンに住んで医療を行っており、現地の人々に大変感謝されているとのこと。人材育成も育成する人数が先進国の十数倍で、本気で現地の課題解決に取り組んでいます。コストと人材の面から先進国では正直かないません。
他には医薬品のストックに課題あり。