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ウォッジェ(マジュロ)ワークショップ [2024年08月12日(Mon)]

今日、12PMー5PM+で、マジュロでウォッジェ環礁を対象とする地域密着型エコツーリズムワークショップ(試行版)を実施しました。
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11時から準備

マーシャル諸島の商業投資観光局(OCIT)との共催で、ウォッジェ市長の要望を受けたもの。

テーマはツアー案の構築方法
内容は
1.フェノロジーカレンダー作成を通じたツアー資源の発見
2.訪問者に見せたい資源の選択
3.テーマやストーリーで資源を繋いでツアー案作成

会場に行ってみると、マジュロに来ているウォッジェコミュニティの人々ではなく、若者ばかり14名ほど。若者はウォッジェ高校卒業生で、これからマジュロのマーシャル短大に入る人、すでに入っている人、卒業してウォッジェに帰る人で19歳〜22歳。

聞いていた話と違うので、OCITにもクレームを入れましたが、目的をパイロットツアー案の構築から(1)OCITへのワークショップ手法の伝達、(2)教育と若者の取り込み、に切り替えてワークショップを始めました。

まずは簡単なイントロダクションとランチを挟み、即席で参加者をブエブエナート、カッチョッタータ、エンマン・メジャトートの3チームに分けて、本編に移りました。

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フェノロジーカレンダーについては、多くの年代の人が参加しないと集まる情報が少なくなってしまいます。

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ブエブエナートの発表

それでも、彼ら若者が持っている情報が引き出され、降水パターンや風の変化、海流の変化、パンの実の季節、神話・伝承、戦前・戦中の日本との関係など共有されました。

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カッチョッタータの発表

驚いたのは、我々が会ったのはインターンに参加したジョニーを除き初めて、内容も初めてのもので、しかも、急にグループ分けをして、情報を付箋で貼り付けて、「じゃ、チームごとにプレゼンして」と言ったにも関わらず堂々とやってくれたことです。

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エンマン・メジャトートの発表

これは行けるかもしれないと思い、チームごとに次の条件で、午前8時〜午後5時のツアー案を作ってみようと伝えました。

1.テーマを設定する。
2.午前中、2〜3のアクティビティ
3.昼食
4.午後、3つのアクティビティ
5.アクティビティは米国や日本からの訪問者に共有したいもの。

あとは放置。ブレイクを入れながら1時間で、それぞれ案ができ発表。

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チーム・ブエブエナートの発表

テーマはNature。プレゼンを聞いているだけで状況を想像でき、是非体験してみたい内容でした。素晴らしい。

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チーム・カッチョッタータの発表

テーマはCulture。インターンに参加したジョニーがいるチームで、鳥羽で経験してきたものがウォッジェに置き換えられて活用されていました。カヌーの作成とか実際に今も行われているので、本物の体験ができるかも。またこのチームだけが太平洋戦争の戦跡を取り上げていました。

そして最後はチーム・エンマン・メジャトート。
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テーマは、Values of Coconut。
テーマで100点。ど真ん中のテーマですが、これまでパラオでも出ませんでした。環礁国であり離島であるゆえのココナツの大切さが伝わります。

人生の中の1日だけ、ココナツをテーマにした時間を過ごすのも良いのではないか。そんな思いがしました。

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この短時間で、これだけの案ができ、プレゼンもできることに驚きつつ、ウォッジェの可能性を感じました。

また、一昨年から感じていましたが、今のマーシャルの若者は真面目で意識が高いことが改めてわかりました。ちょうど政治の混乱期に成長した世代です。

今回のワークショップは望外の結果となり、今後、OCITが離島での活動をフォローします。

マーシャルは、パラオとは住民も政府も観光とのスタンスが異なっており、あっという間にパラオに追いつきつつあります。おそらくマーシャルでは観光部門が発展していないこと、コミュニティの構造も異なることが、プラスに働いています。

笹川モデルは、観光部門の発展している土地では観光の多様化に、観光部門の発展していない土地では中心的な観光手法としてコミュニティに貢献できるものかもしれません。
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