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パラオのペテログリフ [2023年07月17日(Mon)]

すでに不安定化していますが、明日からネットが使えなくなるので、これが今回の出張最後の投稿になります。
今日は、ガラード州知事、アイライ州知事からそれぞれ呼び出しがあり、個別に会議を行いました。

結果から言うと、両者とも我々の地域密着型エコツーリズムのビジョンを理解し、ぜひ実現したいということで、それぞれにオーダーメイドの工程を設計し、実施していくこととなりました。

ガラード州は一度、3月に参加する姿勢を見せたのですが、その後音沙汰がなくなったため、今回やり方を変えて挑発したところ、今回の結果となりました。

2016年から協力してくれているジェロームさんは、3年ほど前から音信不通になり、風の便りで昨年片足を切断することになり元気がなくなったと聞いていました。

ところがどっこい、健在です。

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左からサクマ知事、ジェローム、塩澤

来月新しい足が手に入ると言っていたので、最新式かと聞くと、高くジャンプできるやつだと。

元気で安心しました。

その後、彼らの助言で、このコロナの機関に国際機関からの資金で整備したサイトを見てきました。コロナ前に、何度も行きたいと言っていたのに行けなかった場所。

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このペテログリフは、コンパクトロード建設の時(20〜25年前)に見つかったもので、玄武岩に絵が刻まれています。

スーレとトゥレイの悲劇、現地のロミオとジュリエットと説明されることが多い伝承があります。

夫婦であった若いスーレとトゥレイ。ある時そのスーレの美しさを聞いたその土地の酋長が、自身のものとするため、トゥレイにスーレの顔を見せろと命令した。断れないことを知っている2人は、同意し、トゥレイがスーレを殺し、首だけを酋長に見せに行ったという悲劇。

そのスーレ墓が、このペテログリフが見つかった丘にあるとの言い伝えがあったため、関連があるとみなされています。


最近のドイツのキリスト教アルブレヒト大学キールらのチームによる130を超えるバベルダオブ島の巨大なアースワークといい、パラオにはまだまだ調査を待っている遺跡が眠っているのかもしれません。伝承や神話にヒントが隠れていそうです。
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