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共通の現実的な課題 [2023年05月21日(Sun)]

これは身近なレベルから国、地域レベルまで共通することだと思いますが、それぞれに細かなもめごとを抱えているとき、自分はよく「共通の敵」といっていますが、現実的な共通の課題や目標を持つことで結束できると話します。例えば、ばらばらのクラスが共通目標を持つことで団結したり。

決して細かなもめごとや差異は解消していないのですが、それどころじゃない状況が団結させます。

職場レベルの話であれば、コロナ時代のように動きが少なく、考える時間が十分にあると、より深堀りすることで、細かな差異や課題にどんどん目が向くようになり、ややこしくなるとか。

国レベルでは、平和な時代には理想を追求でき、それぞれ先鋭化し細かな対立も生じますが、有事の時代に転じると、それどころじゃなく、現実の危機に対して結束に向かう。

G7の報道を見ていてそういったことを思い出しました。


そういえば、先日の日米首脳会談の時に、今後の日米関係について「重層的(multilayered)な関係〜」といった話があったと思います。

6年ほど前から太平洋島嶼地域について、multilayered、多層的とか、ここ3年ほどは重層的な関係と話してきていたので、日米首脳会談には全く関係ないですが、全体的なとらえ方や表現は間違っていなかったな、と勝手に納得していました。数年前は、論考などを書くときにmultilayeredとか多層的とか重層的とかそういった表現が受け入れられにくかったのですが、普通に報道でも使われたので、今後、堂々と使えそうです。
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