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次のフィジー政権は?首相は? [2022年12月18日(Sun)]

選挙の結果、暫定ではありますが、現地と確認したところ、議席数は自分の計算と同じく、バイニマラマのフィジーファースト26、ランブカのPAP21、NFP5、ソデルパ3でした。

次の注目は誰が首相になるのか。最初の議会は12/28に召集されます。

首相は議会与党の党首が担うため、常識的にはフィジーファーストのバイニマラマ党首とPAPのランブカ党首が候補になります。

そこで、それぞれの全投票数に対する得票率をみると、バイニマラマが29.08%、ランブカが16.52%です。この割合は前回選挙ともほぼ変わらず、バイニマラマが広く支持を集めていることがわかります。

ランブカについては、過去に先住民系急進派の支持を得つつ、いずれもインド系政権を倒した2度のクーデター(1987)と1度のクーデター関与の疑い(2000)があり、特にインド系住民には支持が広がりません。

PAP・NFP・ソデルパが連立政権を樹立する場合、果たしてランブカで良いのかという議論が出てくるでしょう。ソデルパが排除したランブカを首相に立てることができるのか。かといって、NFPとソデルパの党首は首相とするには心もとない。

ソデルパは、ランブカを首相とするのか、バイニマラマを首相とするのか、究極の選択を迫られるようにも思います。

どのような政権になるにしても、これまでのように首相や司法長官が早急に決めていくという政治は行われなくなり、さまざまなイシューについて民主的な議論が必要になり、是々非々でついたり離れたりしながら物事が決まっていくのかもしれません。これまで以上に決定に時間がかかるようになる可能性もあります。

明日以降の現地の動向に注目していきましょう。
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