初の(?)太平洋持続可能な観光サミットのため、クック諸島に来ました。12番目に訪問した太平洋島嶼国になります。
今回、地域機関太平洋観光機構(SPTO)のコッカー事務局長から、パラオにおける地域密着型エコツーリズム導入の実践例と鳥羽でのインターンシップ研修を紹介して欲しいということで招待されました。
もともと鳥羽でインターン研修の補助業務を行う予定でしたが、2週間ほど前に友人のコッカーさんから連絡があったため、いろいろ調整して実現しました。
相変わらず時差ボケで混乱していますが、プレゼン資料も先ほど仕上げることができ、後はいかにわかりやすく喋れるか、といったところです。会場では準備が進んでいます。
あちこちにフィジーの人が働いていたり、SPTO事務局の皆さんも優しいので、雰囲気は良い。
SPTOと言えば、旧宗主国を除く域外国で唯一中国が加盟している地域機関です。
2004年ごろ、SPTO設立に関わっていたEUの支援が切れ財政難に陥っていたSPTOが、域外国に加盟を求めていました。しかし、豪、NZは拒否、台湾が合意しましたが当時PIF議長国であったPNGを中心とした動きがあり、島嶼国側が台湾を排除し、中国が加盟したという経緯があります。日本にも声がかかったものと思いますが、加盟していません。また、太平洋島嶼国の中では、パラオだけが加盟していません。
加盟当時中国が支払っていた年間加盟料は10万ドルほどで会議出席の義務がありますが、理事会に参加でき、地域観光政策に深く関与することができます。
5年ほど前から、コッカー事務局長のもとで加盟もしくは関与強化を日本に求めている状況にあります。
今回、政治や地政学には関係ありませんが、ある意味アウェー感のある中、日本人として爪痕を残せればと思っています。