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強かに。 [2022年06月11日(Sat)]

先日のBS日テレ深層NEWSを観ていくつか気づかされました。

一つは、中林先生が、中国の影響力について、まずは引き分けまで持っていくというようなことをおっしゃっていました。まさに、その通りで、いくつかの国では、中国が巧みに浸透を遂げており、その状況から、先進国側がいかに挽回していくかというのが現実だと思います。それを聞き、自分が10年ほど前にフィジーで行っていたことを思い返しました。

自分がフィジーで外交官として仕事をしたのは2012年10月から3年間で、赴任時は、日本と中国で比較すれば、フィジー政府との友好関係は感覚的に日本1:中国9でした。当時の自分の明文化されていないミッションは日本とフィジーの関係改善、なんとか引き分けに持っていくというものでした。

そのために、あらゆる機会を探し、利用することで、フィジー政府の様々なレベルの方々と対話を続けました。笑われるかもしれませんが、自分は真剣で、日本の誇りを胸に、媚びへつらうこともなく、援助をちらつかせるでもなく、堂々と正直にあらゆる日本フィジー関係の情報や意見の交換を行いました。

古い思い出話になってしまいますが、例えば、その積み重ねがあり、2013年8月ごろ、当時フィジーから日本への要人の渡航はなく、フィジー政府側も禁止していた状況にある中、国連関連会合に外相を招待するとの話がありました。日本側は通常通り(※当時の現地の日本のやり方)、写しをメールで、原本を現地ドライバーに託し、現地外務省に届けていましたが、漏れ伝わるフィジー側の反応はネガティブ。

そこで、前にここにも書いたマウィ大使にアポをとり(別部署なので違う要件を第一理由として)、話に行き、国連会議であること(フィジー政府としても日本渡航禁止にエクスキューズができる)、その当時の日本の政権に関する説明、今後の日本・フィジー関係について重要な機会となることを伝えました。

マウィ大使とはそれまでに1〜2か月に1回程度でしたが、真面目に国、地域、国際社会について意見交換してきたことで、信頼してくれていたこともあり、ある時「あなたは重要な情報を伝えるメッセンジャーだ」と言われたことがありますが、上記の外相招聘の話をしたところ、マウィ大使は「これは重要だ。すぐに外相に伝える」と言い別れました。20分ほどして大使館に戻ると、フィジー外務省から外相が訪日するとの回答が届いていました。

2015年の島サミットの際も似たような状況にあり、同年4月か5月か、日本からの首相宛招待状が届いたものの、同じ対応が行われたため、首相府に連絡し次官とアポを取ったところ、その時は次席と共に説明に行き、大使館に帰ると首相から訪日するとの回答が届いていたということがありました。


関係改善だとか、影響力を挽回するには、それぞれのレベルでしっかり動く必要があるということなのだと思います。こういった積み重ねが必要で、まだまだやれることはあるのではないか、そう思います。

2012年赴任当時、「自分は日本とフィジーの関係改善のために来たんだ」というと、何を馬鹿なことをとか「あなたは島が好きだから」とか、嘲笑されたものですが、3年後には引分け程度まで両国関係は進展しました。そして、今の両国関係がある、と信じたいところです。


また、番組では最後に右松キャスターもおっしゃっていましたが、全体的に「気候変動」が太平洋島嶼国の安全保障であると認識されていたと思いますし、太平洋島嶼国の強さや強かさ、大国の争いと島嶼国の関係性など共通認識となっていたように思います。

2016年ごろから米国シンクタンクを始め、事あるごとに中国の地域進出の方法は、民間部門を活用していることなど、単純ではなく、「債務の罠」という言葉に惑わされずに、冷静に事実関係を捉え、経済面を含め戦略的に対応すべきと話してきました。私に限らず、同じことを言っていた方々もいると思います。6年たち、先進国側が協力し、開発協力だけではなく、経済面でも島嶼国への関与を高める動きになってきた気がします。

島嶼国側も強か。日本も、米豪NZ、インドも強かに。




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