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ニッチに生きる [2022年06月04日(Sat)]

2〜3日前から、昨年亡くなったフィジーのリティア・マウィ太平洋移動大使を何度も思い出しています。
もう10年ほど前になりますが、明らかにフィジー政府と日本の大使館の関係が冷えきっていた頃のこと(フィジーが2006年の無血クーデター後の暫定政権が続いていたことが主な理由でした)。

そんな時に赴任したのですが、自分のような任期付職員というのは、正規の職員では将来のキャリアについてリスクとなりそうなことを引き受けるのが役割の1つなのだと勝手に解釈し、理由を見つけてはフィジー外務省を訪問していました。

そんなことを繰り返していると、かつて日本で参事官であった知日家で親日家であるマウィさんが声をかけてくれるようになり、やがて本当の情報を伝える人間として認めてくれ、地域や国際情勢について教えてくれるようになりました。大切な場面では、いつもマウィさんがいました。

最後にお会いしたのは、3年前。すでに退官されていましたが、「人の基本性格は生まれた時から変わらない」「あなたは私と同じ」「自分の利益のために動いていないでしょ?」といっていました。今になって、何かパスしてくれたような気がしています。今、マウィさんがいたら、どんな話をしてくれるだろうか。

考えてみると、自分は、マウィさん、当時外務次官で現在インドネシア大使のアメナ・ヤウボリさん、そしてイシケリ・マタイトンガ前駐日大使に、実践で育てていただいたように思います。

そんなことを考えていたところ、今朝、マタイトンガ大使から連絡がありました。全くやりとりをしていなかったのですが、自分の頭の中を知っているかのように、同じことを考えていました。過去にも同じようなことが何度かあり、不思議な感じがします。きっと自分の方向性は間違っていない。


そんなこんなでもう20年間、太平洋島嶼国とその友人たちと共に生きてきたわけですが、先日テレビによんでいただいた後、自分は広く物知りのコメンテーターではなく、数年に一度必要とされるようなニッチな分野に詳しいだけなんだよなと冷静になりました(聞かれても専門分野でないと責任もって答えられるレベルにいない)。パンク町田さんのような特異な分野の専門家・実践者なのでしょう。

多くの方々が関心を持つ持たないに関わらず、誰かが継続して正確な地域理解ができるように取り組む人が、日本社会のパーツの一つとして必要なのだと思います。

日本にはあらゆるニッチな分野に専門家がおり、注目されるかいなかにかかわらず、真面目に研究を続けていると思います。それが社会の引き出しの多さとなり、社会の強さに繋がるのでしょう。注目されようがされまいが、名前が知られようが知られまいが、世の中に必要とされる時に役に立てるように、精進しなければなりません。

マウィさんとは、日本とフィジーの関係について、そんな話もしていましたね。大きな絵も描きながら。

2013年は豪州は労働党政権で、同政権に対しても、お互いにいろいろ話していたのを思い出します。自分の豪州労働党に対するイメージは当時の経験がベースにあるので、ちょっと警戒してしまいます。

一瞬、マウィさんと意見交換できたらと思うけれども、おそらく自分と同じようなことを考えているだろうし、そのままで良し。
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