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パラオ(1/24)+キリバス、サモア [2022年01月25日(Tue)]

パラオ保健省が発表した1/24午後6時の新型コロナウイルス感染者情報です。

・新規感染者 149名
・累計 651名
・回復 56名
・入院 9名

1日の新規感染者数は人口の約1%、入院患者が5名増えている点が気になります。これまでの日本や海外での傾向を見ると、感染者の波から1〜2週間遅れて中等症、重症者の数が増えていくようなので、これから1週間の入院患者数の増減を注視したいところです。尚、保健省によると、入院患者の容体は安定しているとのこと。ワクチン接種の効果で、この状況に抑えられているのかもしれません。

太平洋島嶼国の中には国境を閉鎖していたために、海外に渡航していた自国民が約2年にわたり帰国できない状況が続いていました。そのため、そういった国でも、ワクチン接種を急ぎ、検疫体制、検査体制を整え、臨時便で帰国させる取り組みが始まっています。ただし、感染地域(ほぼ世界中ですが)から人が入るということは、ウイルスの侵入が想定されます。

キリバスでは、1/14のフィジーからの帰国便搭乗者54名から、1/22時点で計36名の陽性者が見つかったため、外出禁止令とロックダウンによる住民の行動制限が導入されています。
https://www.facebook.com/ob.gov.ki/posts/239413675033845
搭乗者は全員がワクチン接種済みだったとのことですが、この陽性率は非常に高い。現地の衛生環境、住民の意識、その他の条件を踏まえると、感染拡大を抑えることは至難の業だと思います。

サモアでは、1/19の豪州ブリスベンからの帰国便搭乗者73名から、15名が陽性。ロックダウンによる行動制限が導入されています。https://www.facebook.com/samoagovt/posts/294412672721890

昨年後半から気になっていたのは、映画のようにワクチンが100%感染を予防するような認識になっているのではないかという点でした。既に市中感染を経験している国ではなく、ゼロコロナ、コロナフリーを維持してきた国々では特にそういった意識が強いように感じられ、従来型の認識が残っていることで、感染力が高まった変異株への対応というのが難しいと思われました。

ただし、そもそも2年前に太平洋島嶼国各国が国境を閉ざしたのは、何をおいても時間稼ぎだったはずです。時間稼ぎとは、1つは世界的パンデミックの収束・終息、もしくはワクチン開発・ワクチン接種による予防措置の導入と薬や治療法の開発、さらに感染症の弱毒化のためのものだったはずです。

デルタ株も存在しているかもしれませんが、感染力は高くとも弱毒化しているといわれるオミクロン株に置き換わった時点で、かつ、住民のワクチン接種が十分に行われたうえでの感染の始まりということなので、恐らく為政者や現地保健当局としては想定の範囲内だと思います。残りは社会上の懸念で、もしかすると2年目の従来型の意識のままかもしれませんが、新しい考えが浸透していない一般市民が誤情報に惑わされず、冷静に政府に従えるかどうかが重要だと思われます。
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