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トンガ 災害対応2 [2022年01月18日(Tue)]

よく知る土地で災害が起こると、何かできることはないかと思いながらも何もできず、忸怩たる思いを抱きながら自分は日常生活を送る、ということが多いかと思います。


これまで職務上、いくつかの島嶼国の災害対応に関わったことがありますが、昨日も書きましたが、災害対応には「初動」、「応急」、「復旧」と段階があり、いずれもプロが関わります。

特に「初動」と「応急」はプロの世界。自分のような素人が出る枠はなく、いつか来るであろう貢献できるタイミングに備えるということになります。

援助もすればいいというわけではなく、現地のニーズや管理できるキャパシティに即したものでなければ、かえって現地の負担になります。

例えば、あるメラネシアの国では、サイクロン災害で大変だということで世界中から物が送られたものの、洗っていない古着だとか、スキーウェアが送られたこともありました。

あるミクロネシアの国では、食糧が不足しそうだということで大量の米が一度に送られたものの、味に問題があり消費が進まないこともあり、大量の在庫を抱えました。しかし食べ物を捨てるわけにはいかず、コンテナーで保存しましたが暑い国なのでエアコンをつけ続けなければならず、電気代が非常に大きな負担になりました。

いくつかの現地災害管理局長との話でも、善意は有難いが、彼らの管理体制があるので、災害時には冷静に時期を待って適切な支援をお願いしたいとの話もありました。物が現地に届いても、人員の限られている国でもあり、優先度の低い物資については分配ができません。

義援金についても、民間機関経由、政府経由、などいくつかの方法が作られると思いますが、それがどういったルートで何に使われるかなど明確になるまで待った方が良いでしょう。場合によっては、現地でおかしな問題に発展しかねません。

トンガについては、昨日、NZ軍と豪州軍が飛行機を飛ばし情報収集をしました。今後追加情報収集と共に分析、災害評価がなされます。NZメディアやUNOCHAのウェブサイトなどで航空写真やマップなどと共に適宜公表されるようになるでしょう。

現在、火山灰の影響などで水と食糧が不足するとの報道もありますが、当面、2週間程度はNZ、豪州を中心として、日本を含め支援が行われるはずです。

「応急」から「復旧」の段階からは、生活回復のための支援が必要になり、そこで民間の資金が有効になるでしょう。

今日の報道で「中国が〜」というのがありましたが、トンガは当時の国王主導で1998年に台湾から中国に切り替え、翌年に軍の協力協定を結び、20年以上にわたる密接な関係があります。気持ちはわかりますが、今に始まったことではありません。そこは冷静に見たほうがいいでしょう。

債務の罠というのも、2006年の民主化暴動による市内焼き討ち事件からの復旧への支援を求めて先進国が拒否したので中国がなんとかローンを出したという経緯があります。トンガ(当時は王室と政府が密接)の方からお金を取りに行ったというところ。利率もLIBORを元に設定して1.75%くらいで、管理費含め年3.75%払っていたと思います。トンガは何度か支払い先延ばしを得ていますが、元本は減らないので、管理費と利子の支払いですでに元本の3割ほど支払ったことになっています。

勝ち負けではなく、それぞれの得意分野で、現地のニーズとキャパシティにあった適切な支援をすべきだと思います。

人的被害はあまり伝わってきていませんが、トンガのトンガタプ以外の島の状況が分からず、おそらく西岸は津波の影響があったでしょうから、これから明らかになっていくのでしょう。

いずれトンガ大使が本国政府から被害の正式評価とニーズ、義援金基金などの情報を得て、一般に伝えていただけると思います。

自分は、その時まで、お金を貯めておこうと思います。
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