国連総会:マーシャル、パラオ [2021年09月29日(Wed)]
先日の国連総会で、マーシャルのカブア大統領のビデオメッセージのポイントは次のようなところでした。
・自由で開かれたインド太平洋支持 ・人権、民主主義を守る ・日本が開催した、日本・太平洋島嶼国防衛対話を歓迎 ・戦争の歴史を繰り返さないよう、地域の地政学的せめぎ合いに対して国連による監視を求む ・PIFからの離脱、ミクロネシア大統領サミット(MPS)の枠組み ・米国核実験1946-1958、核汚染 ・コロナ対策、ワクチン接種、米国の支援感謝 ・気候変動の脅威 ・ナウル協定締約国グループ(PNA)の取り組み ・来年2月パラオでのアワーオーシャン会議 ・中国新疆ウイグル自治区・香港の人権問題 ・台湾の国連体系への参加支持 パラオのウィップス大統領は米国に渡り、国連総会に出席。メッセージのポイントは次のとおり。 ・コロナ対策について、米国、日本、台湾、豪州に感謝 ・台湾の国連体系への参加支持 ・気候変動への対応要請 ・小島嶼開発途上国として、食料安全保障(先般開催された食料安保サミットに対応) ・気候変動政府間パネル(IPCC)レポートから、残された時間がない ・気候変動ファイナンスへのアクセス ・海水温上昇で海洋が酸素不足 ・アワーオーシャン会議 ・パラオはマリンサンクチュアリ法でEEZを保護。世界各国のEEZの30%保護実現を期待 ・米国とのコンパクト改定交渉(戦略的信託統治から独立した経緯説明) ※戦後、国連の下で米国信託統治領→国連非自治地域リスト掲載→コンパクトを締結し米国自由連合国として独立、国連が自治レベルをモニタリングという経緯がある ・対立ではなく対話に基づき結束し、課題解決にあたるパシフィックウェイを国連に適応すべき ・パラオのバイに書かれたサメ、エイ、リーフフィッシュの意味=強さ、英知、結束 ・台湾の国連枠組みへの参加承認要請(再度) 台湾に関する部分は、かつては、援助を受けていることに対する見返りで、台湾の主張を支持するような、決まりごとのような印象がありましたが、今回の台湾承認国4国の台湾の国連枠組みへの参加支持は、より強い発言だと感じました。 マーシャル、パラオの両大統領の演説から、改めて戦中〜戦後〜独立の歴史について考えされられました。そして、現在に繋がっていると。。。 マーシャル・カブア大統領 https://youtu.be/0ypfjrH2fbs パラオ・ウィップス大統領 https://youtu.be/n40e0IMsE2Y パラオの方がマーシャルに比べて、再生数も反応も多いですね。 |
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