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第51回PIFサミットコミュニケ [2021年08月15日(Sun)]

今朝はスマホから災害警報がなり、目が覚めました。みなさん無事でしょうか。

今日まで夏季休暇ということで、新聞の見出しの確認以外、できるだけ仕事から離れるようにしていましたが、数日前、8/6にオンラインで開催された第51回PIFサミットのコミュニケが現地ニュースに出ていましたので、さっと確認してみました。

https://www.forumsec.org/2021/08/11/communique/

コロナ、気候変動、海上境界など、概ね、事前に行われたPIF外相会議の内容が踏襲されていますが、汚染処理水の記載がなくなり、一方でPIF創設50周年を記念する内容が多く書かれているようです。

自分の勝手な見立てと思い込みによるもので、間違っている可能性がありますが、汚染処理水については次のように感じました。

PIFサミット直前のPIF外相会議でPALM9での総理の説明があり、島嶼国側もIAEAと協力・情報を得るとし、豪州も専門家が情報を噛み砕いて説明しようかと提案するなど、懸念解消が進展した。ナタノ首相がPIF議長として拘ったが、議長交代により、プライオリティが変わった。プナ事務局長も南太平洋非核地帯の文脈で触れたが、それ以上ではなくなった。

経緯を簡単に見ると
4月
・日本政府が汚染処理水に関する発表
・テイラーPIF事務局長がPIF事務局の立場で懸念表明
・ナタノPIF議長がPIFとして懸念表明
・パニュエロ・ミクロネシア連邦大統領が総理に書簡
7月
・PALM9で、総理が島嶼国側に説明
・PIF外相会議で、PALM9での成果(日本に声が届いた)を説明
8月
・PIFサミット冒頭、ナタノ議長が言及
・同、プナ事務局長が非核ゾーンに絡めて言及
・議長がフィジー首相に交代
・PIFコミュニケに記載なし

フィジーのバイニマラマ首相は気候変動を最大のテーマと位置付けており、昨年の米大統領選後には、いち早くバイデン大統領のPIFサミット参加を要請しました。これはトランプ政権からバイデン政権に代わることで、米国の気候変動に対する姿勢が大きく変わることを期待してのものでした。課題としては、これに新型コロナ、ミクロネシア諸国の離脱問題(地域結束の課題)が加わったということだと思います。

表の情報だけを見ていると、汚染処理水については、4月の段階からフィジーは、日本がIAEAと協力していることも、科学的根拠に基づいていることも、冷静に理解していたような印象があります。PIF議長の権限は大きいので、ツバルのナタノ首相からフィジーのバイニマラマ首相に交代したことで、処理水については、日本はしっかり回答しているし情報も提供している、コミュニケに記載する懸念事項ではないという判断となったのかもしれません。

30年前であれば、これをネタに援助を引き出そうとか、共通課題と強調することで地域の結束に繋げようなどと利用されたかもしれませんが、フィジーはそれに乗らなかった印象です。もっと大きな解決できていない現在進行中の課題があるだろうと。

今後の焦点は、気候変動とコロナ(住民の安全、ワクチン、経済・財政)+ミクロネシア諸国・PIF対話。
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