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PIF事務局長決定へ [2021年02月03日(Wed)]

今日、太平洋諸島フォーラムの臨時首脳会議がバーチャルで行われるそうです。昨年、サミットが延期となったことで、さまざまな課題に関する議論が後回しになっていますが、その中で特に注目されるのが次期事務局長の件です。

これまでクックのプナ前首相、フィジーのクンブアンボラ元外相・国防省、マーシャルのザキオス駐米大使・元外相、ソロモンのロジャース博士・元SPC事務局長、トンガのシアモムア英コモンウェルス事務局ジェンダープログラム長(女性)が立候補しています。

ポイントは、PIF事務局長というのは名誉職ではなく、暴れん坊のような各国首脳や地域機関を取りまとめたり、国連など国際場裏においてリーダーシップを発揮しなければなりません。強いバイタリティと一種のカリスマ性と実務能力が求められるポストです。

そのため、近年は、自分が知っているのは豪州の元外交官・故アーウィン事務局長からですが、アーウィン氏、弁護士のスレード氏、現在のテイラー氏と弁の経つ方々がその役割を担ってきました。

また、PIFというのはその設立経緯から見ても、独立が早かった南半球の島嶼国(すなわち英連邦系)が主導している地域機関の空気感が残っており、組織運営や言語についても、米国系よりも英連邦系の感じがします。

さらに多くの要素の一つである中国・台湾関係では、14カ国2地域のメンバーのうち、台湾承認国は僅か4カ国のみです。


今回、この時期に臨時会議が行われるのは、もしかするとミクロネシア(5カ国)の番であると主張し、この紳士協定が守れない場合は離脱もあり得ると強硬な立場を取っていたパラオのレメンゲサウ大統領が退任し、新政権ができるタイミングに合わせていたりするのかとも思いましたが、単に年末年始はスケジュールが合わなかったり、ということか。。

そのパラオのスランゲル・ウィップス・ジュニア新大統領は、PIF事務局長ポストについてレメンゲサウ大統領の考えを引き継いでいると明言しています。


現実問題として、パラオはPIFにいなくとも恐らく問題はないでしょう。強い人々で、発言力もあります。台湾関係もあり島嶼国で唯一、南太平洋観光機構(SPTO)のメンバーではなく、米国との関係で南太平洋大学のメンバーでもありません。

ミクロネシア連邦は、確かミクロ3国の中では独立前からいち早くオブザーバー参加しているなど、漁業や開発面で地域協力を重視している立場だと思います。ただし、米国との関係で南太平洋大学のメンバーではありません。

マーシャルは米国核実験に関して、米国と交渉する際に国際社会の支援が必要であり、そのために地域が結束しバックアップすることを求めており、漁業面でも地域機関枠組みは重要です。米系のミクロ3国の中では唯一南太平洋大学のメンバーであり、これは初代アマタ・カブア大統領が人材育成の面で米国系の教育だけでは十分ではないとして、反対を押し切って加盟したという話が伝わっています。

キリバス、ナウルは、英連邦系で、積極的に地域機関に関与しており、リーダーシップも発揮していることから、この2国がPIFから離れることは現実的ではないと思います。


PIF事務局長は、確か単純な多数決ではなく、首脳が議論し、合意形成を図るというものだったと思います。当然、そのために多数派工作は必要ですが。

テイラー事務局長の時は、フィジーのテビタ候補(元外相)とせっていましたが、PNG政府のロビー活動が生き、マーシャルなどがテイラー氏支持に回ったという話も聞いたことがあります。そもそも事務局を持つホスト国が事務局長を出せないような紳士協定があった気がします。

もう一つ、現在のPIF副事務局長はマーシャルの方です。ナンバーワン、ナンバーツーが、米国系で台湾承認国のマーシャル出身というのは、ありなのか、なしなのか。

レメンゲサウ大統領が候補になっていれば一発で決まりだった気もしますが、いかんせん、ザキオスさんは南側では無名に近く、支持を集められるのかどうか。(ほぼ手打ちしているかもしれませんが)




個人的感情では、ミクロネシア地域からザキオスさんが一番、クンブアンボラさんが二番で押したいところです。しかし、地域の結束や、今後の国際社会での活躍を考えると、政治的でもなく、英コモンウェルスとの繋がりもあり、調整力も発言力も実務能力もある、トンガのシアモムア氏が最もふさわしいだろうと思います。最大公約数ではシアモムア氏。

テイラーさんは特例でもう1期3年やりたいとか、1年延長したいといった話がありましたが、PIF首脳はこれは認めないということでしたので、空気としては変えようということに変わりはないのだと思います。

3年2期の計6年のPIFの性格が新事務局長により決まります。

さて、誰が選ばれるでしょうか。
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