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エスパー米国防長官のパラオ訪問(2020/8/27) [2020年09月07日(Mon)]

現実に物事が動いている中で、おかしなことを書けないため、控えていましたが、先日のエスパー長官のパラオ訪問で気づいた部分を箇条書きで、メモ代わりに残します。

1.コンパクト(まずはコンパクトの基本部分の確認)
米ーパラオの現在のコンパクトは、他の2国とは異なり2044年まで50年続きます。コンパクトは統治関係(ビザなど含む)、経済関係、安全保障・防衛、一般規定の4つからなり、パラオの場合の経済関係に関しては15年毎に見直しとなるので、現在そのための交渉が行われています。(コンパクトの継続云々ではない)

安全保障・防衛に関しては、米国が責任と権限を有することとなっていますが、パラオだけでなく米国への脅威が発生した場合にも適用できます。例えば、パラオへの脅威や米国への脅威が確認され、米国が軍事施設を建設したいとすれば、パラオ側は国内で調整し、そのロケーションを提供することになります。施設の土地代や維持管理費は米国から出ます。

2.レメンゲサウ大統領(記者カンファレンス)
大統領が述べているのは、次の3点。
(1)米ーパラオの友好関係
(2)新型コロナの影響ー健康上の脅威、経済への深刻な影響
(3)米国の「自由で開かれたインド太平洋戦略」の理解、特に安全保障と地域安定

3.エスパー長官(記者カンファレンス)
(1)第二次世界大戦終戦75年、パラオは激戦地
(2)新型コロナの影響、特に経済面
(3)防衛ー「自由で開かれたインド太平洋戦略」ー特に国際システムの確保が目標の1つであり、明確に「中国の脅威の下にある」と発言。
(4)コンパクト−「防衛協定」と発言、部分改定交渉を今年中(現パラオ政権中)に終わらせたい意向。
(5)訓練の話

これらを見て、今回のエスパー長官の訪問の大きな目的は次ではないかと思われます。
・パラオ側に、安全保障上のリアルな現状を認識してもらう。
・リアルな現状の下、パラオの位置づけが重要であると認識してもらう。
・コンパクト規定の確認と、今後の可能性の共有。


終戦75年で激戦地であったグアムやパラオを訪問するという意味かもしれませんが、現地住民から新型コロナ流入の恐れ・批判がある中でも、パラオ政府側が理解し、テレカンファレンスではなく、エスパー長官が直接会いに来たということは、直接伝えなければならないメッセージがあるなど、強い意味があるのでしょう。


強い意味の中身については、にじみ出る情報から、想像していくということで。
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