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英コモンウェルス事務局レポート(観光) [2020年05月27日(Wed)]

ロンドンの英コモンウェルス事務局が「Pandemic in Paradise: The Challenges and Future Prospects of the Tourism Industry」と題する、Heather Cover-Kus経済担当官のレポートを掲載しています。

https://thecommonwealth.org/media/news/pandemic-paradise-challenges-and-future-prospects-tourism-industry

南側の太平洋島嶼国を含むSIDS(小島嶼開発途上国)における観光部門に関して、ポイントがとても分かりやすく述べられています。

いくつか鍵となる部分を箇条書きで取り上げてみます。
観光部門は
・熟練、未熟問わず、雇用機会を創出
・海外からの直接投資を呼び込む
・サービス貿易の原動力
・自然と文化を資本に変える
・鉱物資源などの抽出資源が少なく、労働力が少ない国にとって、他の選択肢がない

新型コロナウィルス下の観光部門
・局所的な自然災害と異なり、世界の観光産業に影響
・ロックダウン
・国境封鎖
・航空機の運航停止
・ホテル、リゾートが空室
・レストランが休廃業
・タクシー利用者が減少
・クルーズ船停止
・失業者急増

フィジーについても述べられています。
・観光部門はGDPの39.3%に相当
・279のホテル、リゾートが閉鎖
・25,000人以上が失業

現状における観光再開に関する考察も。

観光客供給側:
・政府が制限を徐々に緩め、経済活動再開を考えた場合でも、当面の観光部門の状況は再興が難しいのではないか。
・ロックダウン化にあった人々は脱出したいが、世界経済不況と失業率上昇により、多くはそのための資金がない。
・飛行機やクルーズ船に乗るのに十分に安全であると感じられる状態ではないのではないか。

観光客受入側:
・多くの国が、現在の国際渡航に対する制限を延長し、入国者に対する2週間の検疫措置を維持している。
・SIDSが制限を緩める場合でも、市民の安全を確保し、感染の第2波を引き起こさないようにすることとなる。

将来の観光については。
・SIDSは、プライベートジェットやヨットを利用する超富裕層のための観光先となるのか。
・安全な国の間に限るように、より地域的になるのか。
・免疫証や検疫犬を利用するのか。
・これらの方法が取り入れられたとしても、これが観光依存度の高いSIDSの持続性に十分選択肢なのか
・SIDSの民間部門は、回復のために十分に大きく、十分に強いのか。

さらに
・多くの政府が、既に多くの負債を持つ中、財政支援が必要。
・観光以外に、これらの国の経済成長のための選択肢はあるのか。
・多くの国が、citizenship-by-investment、投資と引き換えに市民権を与える、というサービスを行っている。

・・・・

太平洋島嶼国のポストコロナ経済を考える上で、とても参考になります。
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