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島嶼国のパスポート [2020年05月25日(Mon)]

学生だった90年代、アジア系アーティストが注目され、中国人のアイジンという女性が歌った「私の1997」が一部で話題となっていました。


例えば、トンガ現代史を見てみると、1996〜98年というのは、一つの転機だったように見えます。(自分は1996〜1998は、協力隊でザンビアの地方に籠もっていたため、日本や国際社会に関する知識がポッカリ抜けています)

当時はマーシャル諸島でもパスポートを300万円ほどで販売していたらしいとか、人づてに耳にしたことがありますが、太平洋島嶼国のパスポートとか、市民権というのは、一部では注目されていたようです。

第一次米国コンパクト(1986〜2003)の取り決めでは、マーシャル諸島のパスポート保持者は、米国領内で米国市民と同等の権利が保証されていました。しかし、決して市民権ではなく、コンパクトが有効である限りという条件付きの待遇です。

現地法令を確認したわけではありませんが、マーシャル諸島では、5年間現地に居住したり、現地の人と正式に結婚すれば、市民権を取ることができたと思います。(ミクロネシア連邦は確認していません。パラオではパラオ人の血を引いていないとダメなはず)

現地にいた時には、フィリピン人の友人の弟とマーシャル人のその人の彼女の間に子供ができ、マーシャル人の友人が、「これでやっとマーシャル人になれるな」と話していたこともあるので、そういった決まりもあるのかもしれません。

自分がマーシャルに初めて入ったのが2003年9月、高校の同僚にフィリピン人が多いので、マーシャル人の友人に出稼ぎなのかなと聞くと、給与が米ドルで高いのでそれもあるが、「5年暮してマーシャルのパスポートを取得し、米国に移住するんだよ」とも言っていました。町にいた民間の中国人の人たちも、そのような考えがあったとも聞いたことがあります。

マーシャル・パスポートが有れば、グリーンカードがなくとも、米国内でビザなしで就労も生活もできました。

しかし、2003年のコンパクト改定で、出生地が別の国であった場合、マーシャルのパスポートを持っていても米国ビザが必要となり、確か第二次コンパクト後に発行されたパスポートを対象とするので、それを知らなかったマーシャル在住のフィリピン人や中国人の方々が、ビザが必要だとか、ビザが取れないとかで、不満を言っていたことがありました。

近年では、バヌアツが香港事務所を通じて、サイクロン・パムの復興資金確保を目的として、2000万円ほどでバヌアツのバヌアツでの居住を必要としない市民権・パスポートを販売しているという話もありました。豪州ABCの報道では4000人ほど購入しているとか。

サモアでは、2〜3年前に、海外からの投資を呼び込むため、現地の政府職員から聞いた話で数字が正確ではありませんが、2億円以上の投資をした外国人は、優先的に市民権を取れる特権を定めた法令が施行されると言った話もありました。

日本人にとっては、いずれもあまり魅力は感じないと思いますが。

現在コロナの影響で、人の移動が限られているので、パスポート云々以前の状態ですが、お金持ちで島嶼国にエスケープしたいという人とか、財政問題を抱える島嶼国が、このような状況を利用することもあるのかどうか。
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