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キリバス議会、初の女性議長選出(5/22) [2020年05月22日(Fri)]

4月に行われたキリバス総選挙の結果は次のとおりでした。

・与党TKP 12議席(親中派) (マーマウ大統領)
・野党KFP 8議席(ほぼ親台湾派)(ベリナ元大臣ら、与党から分裂)
・野党BTK 9議席(親台湾派)(トン前大統領の長男が初当選)
・無所属 15議席(うち新人14議席)
*議会には、フィジー在住キリバス人評議会選出1名が加わる。(計45議席)

(友人からの情報では、野党KFP(KMP)とBTKが合流し、新しい政党を作ったそうです。)

政治日程としては、5月22日に議長選出、6月22日頃に大統領選。議長は議員の互選で選ばれ、大統領は15名以上の議員の推薦を得た大統領候補に対し、国民による直接選挙で選ばれます。

4月の選挙後、与野党の攻防が激しい様子であり、今日の議長選出が、現在の議会勢力状況を把握する目安となります。(キリバスに限りませんが、なかなか本音を見せなかったり、陽動作戦をとったりするので、どちらが過半数かは結果がでるまで分かりにくい)


古い話になりますが、自分の記憶ですが、2016年の選挙では、12年務めたトン大統領が憲法規定により勇退となった一方で、旧トン政権に対する国民の否定的な声を背景に、マーマウ大統領が選出されました。その際、トン政権(連立政権)のメンバーがマーマウ大統領側に移ったということがありました。

当時のポイントは経済で、トン政権時代は、自分が話したのは2014年頃ですが、当時の財務次官は、入漁料収入が急増した一方で、急激な経済成長は社会を破壊すると考え、できるだけ抑え気味(2%程度)にとどめたいと話していました。

マーマウ大統領は、国が主に入漁料で得た資金を住民に還元し、内需を高め、経済を活性化させると主張していました。その点で、国内では評価は高かったと思います。他方、選挙中から、台湾から中国に国交を切り替えるという話も明言していたそうです(2017年、現地元政府高官)。

あまり書きすぎると、反対のことが起こる嫌なジンクスがあるので、ここでとどめるとして、新議長選出の結果が報じられています。

Radio New Zealand(5/22)
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/417262/kiribati-parliament-votes-in-first-female-speaker

「野党が推したタンガリキ・レーテ議員がマーマウ大統領が推したウアイ前議長を破り、キリバス史上初の女性議長が誕生」しました。

記事の写真を見て、何かこう心臓の裏側がくすぐられるような感覚で見惚れていると(自分はキリバスの女性や、マーシャルの女性、、パラオやフィジーもか、コスラエもか、、女性に頼まれると「ノー」と言えないことを思い出しつつ)「あれっ」と。

以前、トン政権時代の閣僚(青年・女性担当?)で、キリバスの開発について話したことがありました。2013年〜2014年のどこかだったと思います(メモを探すのが面倒なのでざっくりですが)。確か、当時のオノリオ副大統領が、会った方がいいよと引き合わせてくれたのでした。

レーテ議長、おめでとうございます!キリバスの未来のために。

さて、今日の時点で、議会では野党優勢と判明しました。大統領候補は、与党側が現職のマーマウ大統領、野党側がベリナ元大臣(トン政権時代に大臣)とのこと。

これから大統領選に向けて全国でキャンペーンが展開されることになります。現与党は親中、野党側は概ね親台湾。親中派は、非常に強い危機感を持って挽回を図るでしょう。まだまだどうなるか分かりません。

参考までに、キリバスの地図をここに貼ります。(笹川平和財団太平洋島嶼国マップを基に作成)

Kiribati-1.jpg
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