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パラオ群島基線修正のための憲法改正案 [2020年04月29日(Wed)]

先日、このブログで紹介したパラオの群島基線修正について(https://blog.canpan.info/spinf_shio/category_1/1)。

ご存知の方も多いと思いますが、基線というのは、ある国が、そこから12海里までを領海、200海里までをEEZと規定するための基本の線のことです。ある基点と基点を繋いだ直線によるもので、その直線の陸側の水面の割合など、細かな規定があります。特に小島嶼で構成される国については、群島基線と言い、どのように点を繋いでいくかで、領海の面積、EEZの面積に大きく影響します。

パラオ憲法が書かれたのが1981年、国連海洋法条約(UNCLOS)が1982年。パラオ側はUNCLOSの議論に参加しながら、UNCLOSにおける自国の領海、排他的経済水域を規定を確認しつつ憲法を起草したそうですが、実際には両者の規定に差ができてしまいました。

下記がパラオ政府が公表した図です。現憲法で規定されている基点を繋いだ群島基線が赤線で示されています。

https://www.facebook.com/PalauPresident/posts/1614005762084850
(2020 パラオ政府)

現憲法上の群島基線はかなり荒く、UNCLOSで認められるものよりも、領海、EEZが小さくなっていることがわかります。けっこう損していますね。

この状況を踏まえ、技術向上と共に測量データもアップデートされていることから、議会が群島基線を修正のために憲法改正が必要と判断し、5月に国民投票を実施することとなりました。

ニュースでは、将来的に技術や環境の変化などにより、さらに基線が修正される可能性があるため、憲法ではなく国内法レベルに落とし、法改正で対応できるようにしたいとも報じられていました。

大変勉強になります。
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