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北部ミクロネシア地域で少雨傾向との報道 [2020年04月22日(Wed)]

4/17付、Radio New Zealand記事です。
https://www.rnz.co.nz/international/pacific-news/414470/micronesia-experiencing-drought

言及されているMariana's Varietyの4/16付記事。
https://mvariety.com/cnmi-local/73-local/3126-drought-intensifies-across-much-of-micronesia


パラオでは既に3月から水不足に対する警戒と共に対応が進められていますが、上記報道では、「北部ミクロネシア(ミクロネシア地域の北半球地域)全体で、水不足の傾向にあり、今後1〜2か月、状況が悪化する可能性がある」としています。

「この状況は、エルニーニョ、南方振動などに関連付けられ、日付変更線に近いエリアで海水温が高くなっていることが影響している」と見ているようです。


以下、私見。

エルニーニョというと単純に「海水温上昇」と思いがちですが、実際には、太平洋全体を見たときに東側の海水温が上がり、反対に西側の海水温は下がります。ミクロネシア諸国はこの西側に位置します。

文献を引用できませんが、過去に現地気象庁や政府中枢部と仕事をしていた時には、関係者間で次のように認識されていました。

1.エルニーニョによって海水温が下がる→大気中の水蒸気量が減る→(ローカルな地形が影響し、山のない地域では)特に降水量が減る

2.エルニーニョによって海水温が下がる→強い低気圧が発生しにくくなる→海水が上下方向で撹拌されない(嵐や台風が発生すると縦方向に海水が混ざる)→表層の海水温が高止まりとなる→サンゴの白化現象が発生する


更に、傾向としてですが、エルニーニョが発生し、北半球のミクロネシア地域が干ばつを経験する時には、反対に南半球の海水温が高くなり、降水量が増えたり、強いサイクロンが発生するということが起こっています。


ラニーニャ現象の場合は、これと反対の状況になるようです(北半球のミクロネシア地域では多雨、南半球では少雨傾向)。


各国の気象データを見ると、このような傾向が確認できると思います(自分が確認していたのはマーシャル諸島とフィジーの気象庁、NOAAなどの資料でした)。
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