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時間を稼ぐ [2020年03月07日(Sat)]

昔協力隊でザンビアに赴任していた時に、帰国した先輩隊員の話を人づてに聞くことがあり、例えば帰国した際に、アメーバ赤痢が見つかり、2週間隔離されたなどという話がありました。
アメーバ赤痢の場合は、当然空気感染等はなく飛沫感染もないので、感染のコントロールは可能です。


しかし、当然ながら、インフルエンザとか今回の新型コロナウィルスに関しては、そうはいきません。


自分は10年ほど小島嶼国で暮らし、社会経済を見てきたこともあり、社会を簡易化して理解する傾向があるので、そのような視点で考えてみます。

例えば、1人の感染者が通常の生活をしていく中で、1日に2人感染を広げ、その後その最初の人が他に感染させないという条件とすると、大体10日で感染者数が約1000倍になります。(*実際には感染者が翌日に感染を広げることはないので、こんなに早くはない)
(*ニュースを見ると、1人の感染者が数人〜数十人のクラスターを作ったり移動しながら感染を広げる形のようなので、実際の感染者増加モデルとは考え方が異なります。一つのハブからバッと感染者が広がり、少し時間を置いてそれらの新しい感染者が新たなハブになってバッと広げることが続いていくリスク)

そう考えると、感染拡大のペースを遅くするには、感情抜きに、人の動きを抑制することが効果的なのだという事は直感的に分かります。

これまでのところ、目安として14日間症状が出なければ、多くの場合感染していないことになり、感染している場合は、その機関に発症する人か自然回復するということです。

という事は、14日間、人の動きをいちど止めると、その時点で感染していない人が感染する可能性を大きく減らすことができ、既に感染している人に関しては8割が無症状もしくは自宅療養で回復、2割が病院に行くということになります。例外もあると思いますが。

そう考えると、この2週間動きを止めると言う事で、一旦混乱している状況を整えることができるばかりでなく、新たな感染者数の増加をなだらかにすることで、医療機関への負担を抑制でき、次の備えのための時間を確保することができます。

また無症状の人や自然回復する人たちがしっかりと抗体を持つことができ、抗体が自然に作られて、その抗体が長期にわたり有効で、2度感染しないということであれば、抗体を持つ人が増えていき、徐々に社会が回復していくのだと思います


今はとにかく、新規感染者の増加ペースを緩やかにし、今感染している人については、自覚の有無にかかわらず、他の人に感染を広げないことと、症状が出ている場合には回復に努めることが重要。

医療機関への負担抑制にも繋がり、重症者の回復可能性も高まりそうです。
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