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トンガ新首相選出に向けた動き [2010年12月09日(Thu)]

Radio New Zealand Internationalも報じていますが、その情報源であるMatangi Tonga Onlineの12月8日付記事を引用します。

(以下引用)

ババウの平民議員で現法務大臣(暫定)であるSaimu Vaipulu氏が12月8日に語ったところでは、9名の貴族議員全員と6名の平民議員からなる15名の勢力が1人の新首相候補に合意し、7日火曜、暫定議長に届けがなされたという。また17日に暫定議長が封を切るまで中身を明かせないとのこと。

15人の内訳は、貴族議員9名と無所属のVava’u地区選出平民議員Samiu Vaipilu, Lisiate ’Akolo, Viliami Uasike Latu, ’Eua地区平民議員Sunia Fili, トンガタプ地区平民議員’Aisake EkeとFriendly Islanders Democratic Party(FIDP)のNiuas地区平民議員Fe’ao Vakataからなる。

Samiu氏によれば、首相選出投票(無記名)の際にさらに2名がFIDPからシフトする見込みという。

暫定議長はすでに12月16日までに首相候補の推薦を行うことを26名の新議員に通達しており、12月17日に暫定議長がそれらの推薦状の入っている封筒を開けることとなっている。
そして16日から3日以内に議会を召集し、次期首相の議会としての指名を行う。

その最初の議会では全議員に発言の権利があり、出席者による無記名投票が行われる。次期首相として指名されるためには、候補者は全投票数の過半数の票を獲得しなければならない。

その後、暫定議長が国王に結果を報告する。


一方、ヌクアロファの選挙オブザーバーたちは、首相候補として推薦されているのは、現(暫定)訓練教育青少年スポーツ大臣である貴族議員のTu’ivakanoではないかと推測している。


※この報道によれば、ロビー活動の結果、平民民主派のFIDPが切り崩され、貴族議員側が勝利を収めた模様です。一部情報によれば、FIDPのリーダーである’Akilisi Pohivaが首相となることに同意できない平民議員が数名いるとのことでしたが、12人中3名がシフトしてしまうようです。
 このまま貴族議員中心の政権ができたとして、民主化を求める一般市民はどのような反応を示すことになるのか注目する必要があると思います。

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