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«太平洋島嶼国への影響は? | Main | 体力、抵抗力、免疫力»
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太平洋島嶼国での感染症 [2020年02月14日(Fri)]

今回の新型コロナウイルスの件で、改めて感染症も太平洋島嶼国の安全保障上の脅威の1つであることが認識されたように思います。

大昔の話になりますが、15年以上前、マーシャルにいたときには、腸チフスや赤痢の患者が非常に小さな範囲で見つかったことがありました。毎年のように流行っていたのは、インフルエンザと結膜炎でした。現地では水が不足気味で、基本的に手洗いの習慣がなかったり、人と人の接触が多いことが背景にあったのかもしれません。数年後に現地に入ると、手に使う殺菌ジェルを携行している人が増えるなど、衛生観念は少しずつ変わっているように思えました。

近年では、デング熱が流行し、マーシャルではハイネ政権下、非常事態宣言が出されていました。確認していませんが、延長されていないとすれば、本年1月まで有効だったはずです。非常事態宣言が出されると、政府としては大胆な措置を打ち出せるようです。

昨年は、パラオやミクロネシア連邦のヤップ州でもデング熱が流行し、ヤップ州では手足口病も流行したことで一時学校が休校となったというニュースもありました。5〜6年前には、南太平洋地域でジカ熱も流行しました。


先日、オーストラリア大使館の友人が任期を終え、離任しました。昨年ルビーちゃんが生まれ、その可愛い可愛いルビーちゃんが帰国してしまうのは悲しいことでしたが、タイミングとしては良かったのではないかと思います。(あ、その友人のおかげで、これまで島の人間として緊張して付き合いにくかったオーストラリア政府の方々と話せるようになったので、正直寂しい)

フェアウェルの時に、「日本は新型コロナウィルス大丈夫でしょ?」と言われたのですが、1月末のシンポジウムの時から太平洋島嶼国の対応と我々の危機感のギャップを感じていたので「う〜ん」と言わざるを得ず、「日本で直ぐに終息するとは思えないし、ピークはまだ先だと思う。ルビーちゃんのためにも、良いタイミングだと思うよ。」と伝えました。

昨日以降、報道を見ていると、日本の感染状況もレベルが変わったかもしれず、ここから感染者数の急増を抑えることができるか否か、重要な局面なのかもしれません。感染が拡大すれば、海外からの見方では、日本への渡航を取りやめたり制限したりすることもありそうですし、いくつかの太平洋島嶼国に限らず、日本からの渡航に制限がかかるかもしれません。英語圏の報道を見ると良いもしれません。


太平洋島嶼国では糖尿病の方が多く、免疫力も強くはないと思うので、新型コロナウィルスが流行ると重症化するケースが多くなる可能性があります。また、現地では医療体制も対策を打つための財源も十分ではない。そのため、ある程度治療方法が確立するまで、流行がピークを過ぎるまで、できる限り時間を稼ぐ必要があります。
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