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続マーシャル諸島総選挙2019(7) [2019年11月24日(Sun)]

最新の開票状況から、あくまでも現時点のものですが、次の傾向が見えてきました。
女性現職が厳しい。
ジャルートのデイジー・モモタロウ
ウトリックのアメンタ・マシュー

ヒルダ・ハイネ大統領に近い候補が厳しい。
ジャルートのデイジー・モモタロウ
ウトリックのアメンタ・マシュー
リキエップのトミー・キチナー(新人)

反ノート元大統領の基盤であったトメイン元大統領系が厳しい。
ウトリックのアメンタ・マシュー
マジュロのデービッド・クレマー
ウォッジェのトメイン元大統領は引退

ノート元大統領系の復活
ウトリックのヤマムラ
リキエップのカペレ


2007年の選挙以降続いていたいくつかの流れの核となっていた次の2つが、弱まったと見られます。
・トメイン元大統領による反ノート体制(トメイン元大統領は引退)
・イマタ・カブア元大統領によるAKA(トニー・デブルム含む)(いずれも逝去)

そして、あくまでも現時点の状況ですが、これらから見えるのは、次。
(1)ノート元大統領の復権
(2)新世代グループの再結集
(3)ハイネ派の弱体化

ノート元大統領系については、弟のエルドン・ノートは厳しいですが、ヒロシ・ヤマムラとドナルド・カペレが復帰すれば、キャステン・ネムラも含めて5名ほどの勢力になりそうです。

新世代グループとは、キャステン・ネムラ、アルフレッド・ジュニア、ブルース・ビリモン、トニー・ムラー、ウィルバー・ハイネらで、現状与野党に分裂していますが、引いて空気感を見ると旧UDP系的ないわゆる平民・自由系。軋轢を超えて結集できれば8名程度のグループになりそう。

地味ですが、アルフレッド系は3名になります。本来アルフレッド一族というのは、ラタック系の方で酋長クラスの下のアラップ(土地管理者と訳されることがある)という階層の一族で、酋長が役立たずの時には結集し排除し、新しい酋長を立てるという役割を担っていた勇敢な家系だったそうです(10年前にアルフレッド・ジュニアから聞いた話)。

反ノートUDP系は、現与党に含まれますが、アルビン・ジャクリック、ジョン・シルク、ブレンソン・ワセらで、弱体化。

無所属側はどちらにもつける。

ハイネ派は例えば本来トーマス・ハイネはAKA系(イマタ・カブア系の酋長系)で、ウィルバー・ハイネはUDP系(平民・自由系)。

米国側の視点から言えば、クワジェリンの大酋長であったイマタ・カブア系であるAKAの系統は米国に抵抗する傾向があり、本来やりにくい相手。近年は故トニー・デブルム、ヒルダ・ハイネ、トーマス・ハイネ、デイジー・モモタロウもこちらに含まれます。

一方、自由・平民系の元々のUDP系は、親米で、米国としてはやりやすい。こちらには、上記のノート系、反ノート系、新世代グループの多くが含まれます。

自分がもし米国側の人間だとすれば、新世代グループと旧UDP系の政権ができると、コンパクト改定交渉もやり易いし、その他の対立要因もうまくまとめることができます。

しかし、新世代グループと旧UDP系をまとめることを妨げる要因は何かというとノート元大統領の地位をどうするかということ。ノート元大統領の敵は弱体化しましたが、国民はノート元大統領が前面に出てくることを受け入れられるかまだわかりません。

これは単なる妄想ですが、トメイン元大統領が前線から一歩引いてキング・メーカーとなったように、あるいはイマタ・カブア元大統領がトニーを立てて操っていたように、ノート元大統領がキングメーカーの立場となれば、新UDPのまとまりができるかもしれません。

ハイネ派を切り崩し、無所属や新世代グループを巻き込める大統領候補は誰か。ウィルバー・ハイネ、キャステン・ネムラ、アルフレッド・ジュニア…。

現時点の状況では、ヒルダ・ハイネ大統領を軸に議会で過半数を取りまとめることは、厳しいと思います。

個人的には、国士であるキャステン・ネムラにもう一度チャンスを与えて欲しいですが、まあ夢でしょうね。

米国という軸でみれば、核賠償問題(米国側は合意に基づき対応してきたが、更なる賠償を求められている形)、暗号通貨導入問題(金融主権と主張し導入しようという動きだが、米国に対する挑戦でもある)を主張してきた現在の抗米的な政権から、次期コンパクトに向けた親米政権へ、という流れかもしれません。
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