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第50回PIF総会ニュース・SNSなどから [2019年08月15日(Thu)]

今日は、スバ市内の関係先や、関心のある機関等を訪問しました。
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サンドラさんと茶野さんを中心にするはずが、ビジェイ教授が自分の隣に来てしまいました。

よく考えると、PIF総会真っ只中で、関係機関は大抵相手にしてくれません(というか人が出払っています)。

PIFは、安全保障や経済を中心とする、首脳クラスの地域政策枠組みで、極めて政治的です。正直トラック2の我々が直接口出しをできるわけでもなく、本気で何かを地域政策に反映させるという考えがあるならば、いろいろな知恵が必要となります。

というわけで、民間の気楽さで、状況を見ていますが、それでも、現地の熱というものを肌で感じることができます。

今回、異なるテーマや目的を持つ組織や専門家に会いましたが、耳に残っているのは次の言葉。

・気候変動
・薬物問題
・女性のエンパワーメント

+そのベースにSDGs。


さて、ツバルで開催されていたPIF総会では、コミュニケに加え、首脳宣言が出されるものと思います。

ツバルで開催されたことで、気候変動が現実的な脅威であることを国際社会に発信することとなり、太平洋島嶼国の中でも、より小さな国々Smaller Island States に光をあてる動きになったようです。

昨年9月の総会では、地域安全保障に関する地域協力のためのボイ宣言がまとめられ、豪州の反対を押し切り、気候変動を最大の脅威と位置づけました。

今年はボイ宣言とブルーパシフィック・アイデンティティを基盤に、具体的に最大で唯一の脅威である気候変動の影響を軽減させるための具体的行動に関心が向いています。バイニマラマ首相が復帰したことは、島嶼国首脳の議論を現実的でかつ即応性を求めるものに変えているように見えます。

具体的には、豪州の石炭が脅威の対象として取り上げられており、豪州のモリソン首相が守勢に回っています。ガーディアン紙の記事では、豪州が5億豪ドルの支援を表明し、気候変動危機から気候変動の現実に変えることに成功したなどとありました。

一方、ツバルのソポアンガ首相は、そのような支援によって、我々の主張が変わることはない、という発言もあったようです。

NZのアーダーン首相は完全に島嶼国側ですが、先進国として、豪州と島嶼国の間で、重要な役割を担っているように見えます。

5年前頃までは、日本が太平洋島嶼国と豪州・NZの仲介役になることを期待していましたが、NZが太平洋島嶼国のニュアンスを理解していることから、そのポジションを確保したと言えそうです。

もし、北半球と南半球でギャップがあるのであれば、日本が北と南を繋ぐ役割もありそうですが、今後の地域の動向を見守りましょう。

そうそう、現地でいろいろな人と話していると、例えばPIF総会は単なる地域会議の1つと見られそうですが、島嶼国首脳も事務方も、地域の内向きの議論ではなく、常に国連、国際社会へ繋げることやSDGsを意識して議論していることが分かります。
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