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第50回PIF総会 [2019年08月11日(Sun)]

今週13日から16日、ツバルで第50回PIF総会が開催されます。
PIFの創設は1971年(第1回総会)ですが、確か初年度のあたりで2回総会が開催されたことがあるため、今年は49回ではなく50回目となります。

注目点は何かといえば、ついにフィジーのバイニマラマ首相が参加することでしょう。2006年のクーデターを機に、フィジーは10年以上、PIFの枠組みに首脳レベルでは参加していませんでした。

フィジーは2009年から2014年の民政復帰までPIFの加盟資格が停止され(創設国にもかかわらず)、その期間、フィジーは地力をつけてPIFの枠組み無しに、国際社会での発言力を高めていきました。

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フィジーは反対に、2013年ごろから、豪州とNZが加盟国ではなく、開発パートナーの位置付けにならない限り、首脳レベルでPIFに復帰することはないとしていました。

さらにこれが太平洋島嶼国間の分裂に繋がり、特にサモアのトゥイラエパ首相とフィジーのバイニマラマ首相の感情的とも思える対立は、長く長く地域の結束に影を落としていました。

昨年5月、日本で太平洋・島サミットがあり、8月末ごろにサモアのトゥイラエパ首相がフィジーを訪問し、バイニマラマ首相と首脳会談を行い、和解が成立しました。

そして共通の脅威である気候変動や、経済発展について協力する機運が高まった、という経緯があります。

南太平洋でフィジー、サモア、そしてトンガの関係が強まれば、やや行き詰まりつつあるフィジー経済にとっても、これから成長する機運が醸成されつつあるサモアにとってもプラスとなるでしょう。

人、物、さまざまなものが円滑に動き出すことが期待されます。

先進国や開発パートナーとの関係も変化していくかもしれません。

さてPIF総会でバイニマラマ首相やトゥイラエパ首相、NZ代表、豪州代表、議長であるツバルのソポアンガ首相、ナウルのワンガ大統領など、どのような発言をされるか、どのようなコミュニケがまとめられるのか。

楽しみです。
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