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全体像の把握 [2019年07月20日(Sat)]

金曜の朝から腰が痛く、今日は終日安静にしていました。歩き出すと問題はないのですが、座るとき、立ち上がるときに、腰が固まります。寝相が悪かったのではないかと思っています。最近シロナガスクジラの夢をやたら見ていたせいかも。

このような太平洋島嶼国関連の仕事をしていると、真実をどのように把握すればいいのか悩むことがあります。
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仕事上、一次情報に触れる機会が多くなり、その情報はそれまで表に出ていなかったり、その時点で、日本側では自分しか持たない場合もあります。これは自分に限らず、現地と良い関係を作り仕事をしている方々も同じではないかと思います。

他方、日本では一般に公開されている論文や論説が限られ、またそれらの中には、必ずしも一次情報源から情報を得ていなかったり、元資料にあたっていないものもあり、9割正しいとしても、後に影響が出るような間違いが含まれることがあります。

一次情報源から情報を得るにしても、聞く側の知識、聞き方、相手との関係性により、内容も理解も変わるでしょう。

僕が初めてマーシャルに協力隊短期隊員として赴任したとき、マーシャルの日本大使館に専門調査員として赴任したとき、初めてパラオやミクロネシア連邦で仕事をしたとき、フィジーに書記官として赴任したとき、赴任してからツバル、ナウル、キリバス、バヌアツ、太平洋諸島フォーラム、地域機関、その他と仕事をしたとき、いつも初めは日本の論文や論説、レポートを調べて入りました。

しかし、すべての場合で、現地に入ってから「あれ?なんだウソじゃん」と愕然とすることがありました。

それぞれ資料としては大切ですが、常に疑って読まなければなりません。その人が、本当に現地に入り、しっかりと話を聞き、客観的に分析ができているかなど。主観が多く入っている場合もあります。

元資料であっても注意が必要です。例えば、2013年ごろ、ADBの太平洋経済モニターを読んでいると(今も大切な資料の1つ)、財政資料や分析が、明らかに現地で得る感触と異なることがありました。欧州出身の執筆者に聞くと、特に島嶼国に関心があるわけではなく、現地での調査を十分に行っていないことがわかりました。

そのため、現地経済情勢を把握するために、可能な国では現地財務省資料、準備銀行・中央銀行資料、IMF4条協議ミッションレポートを合わせて読み、現地新聞・SNSを読み(新聞もSNSも鵜呑みにはしない)、実際に市場やスーパーで買い物したり、現地で働いている人と雑談をしたりで全体像を把握していったりします。

財政に限らず、政治関連(内政であったり、外交であったり)でも開発関連であっても、一事が万事、このような手間をかけなければ、本当のことがわからない、と考えています。

とにかく、正しい状況を把握するためには、人が書いたものを、執筆者の権威に限らず、疑ってかかり、できる限り自分自身で生の現地情報をとる。

太平洋島嶼国だからということではなく、本気で本当の状況・像を把握しようとすれば、他の国もそんな感じですよね?(ディテールはまた別の話)

自分の世代は、後に続く若い世代の方々に対しても、今後太平洋島嶼国に関わっていく方々のためにも、世の中に対しても、できる限り正確な情報を残していかなければならない立場にあるように思います。

とはいえ、自分の書くものにも、理解にも、誤解や誤りが含まれる恐れもあるので、最終的には、必ず原典にあたって欲しいと思います。
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