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2026年04月22日

Q)精神科病院に本人が行きなくないと言い張る場合、どうやって行かせることができますか?

自殺予防団体-SPbyMD-に寄せられたご質問を公式回答するコーナーです。

▼今回のご質問
「周囲から見ても明らかにメンタルケアが必要だと判断できるため精神科病院に連れて行きたい人がいますが、本人が行きなくないと言い張る場合、どうやって行かせることができますか?良い方法があれば教えてください。」

▼回答
本人の同意なく医療に繋げるのは非常に難しいのが現実です。
そのため「いきなり精神科」ではなく、
相談機関や別の医療機関から入る方法や、専門機関に事前相談する方法もあります。

相談機関や別の医療機関から入るというのは

・心療内科
・内科(睡眠・体調不良)
・カウンセリング
・地域の相談窓口(保健センターなど)

専門機関に事前相談というのは

・保健所
・精神保健福祉センター
・地域包括支援センター(高齢者)
・生活困窮者支援窓口

ただし最も重要なのは、「どうやって行かせるか」ではなく、
「どう関わり続けるか」です。
本人との関係を切らさないことが結果的に支援に繋がります。

家族であれば本人が拒否しても強引に連れて行き、
強制的に入院治療させることは現在の法律上可能です。
しかしながら家族ではない例えば恋人・友人・職場の同僚や上司・支援員
といった関係だと強制的な入院は無理です。

家族に連絡を取り、来てもらって連れていってもらうしか方策はありません。
とはいえ、同じ市内や隣接する市町村に家族が住んでいる場合はそれもできますが、
本人は北海道、家族は東京というような場合は
「北海道まで来てくれませんか?」となかなか頼みづらいでしょう…。

けれども自殺予防団体-SPbyMD-としては、
万が一の最悪の事態である「自殺に陥ること」を第一に懸念して、
家族に来てもらう手段をとっていただきたいと願うばかりです。

…が、現実的には次のような落とし穴もあります。

・家族関係が悪い
・家族が無理解

そもそも親子関係でこうなっているからこそ、
距離のある遠方へ離れて暮らしているというケースを散見してきました。

ほか、
明らかに危機にある場合は即座に110番通報です。

・飛び降りようとしている
・包丁などを握りしめて興奮している

こうした状態だと警察から医療保護・措置入院のルートへ繋がり易いです。
応対してくれた警察官の質にもよる…、というのが実情ですが。
警察官の質が悪いと「落ち着いた様子になったらサッサと帰らせる」場合があります。
その結果、入院に繋がらなくて最終的には自殺で亡くなった
という最悪の実話も聞いてきました…。無念です。

そこまでの緊急性がない場合に救急車を呼ぶのは実は微妙です。
「本人の同意」が大前提で「嫌だ!乗りたくない!」と意思表示をされた場合、
救急隊員はなすすべがありません。

なすすべがないポイントは、

・本人が意識あり
・明確に拒否している

ただし、
次のようなケースでは救急搬送も対応可能になるかもしれません。

・明らかな錯乱
・意識障害
・会話が成立しない

イチかバチか119番通報してみることも手段のひとつではあります。

みなさんは、
救急車を呼ぶべきか迷った際「#7119」へ電話相談。
看護師や医師が24時間365日、緊急性を判断し、受診可能な医療機関を紹介してくれる
というものをご存知でしょうか?

実際に使ったことがある方は分かると思いますが、
人間が受話するまでの間にかなりの時間「自動アナウンス」が流れます。
しかも日本語のあとに英語も流れます…。

「ああもう!こっちは急いでいるのに!」とイライラさせられます。
ですから正直なところ「#7119」はお薦めできません…。
さっさと「119番通報」して救急隊員の判断を仰いだほうがいいです。

以上
自殺予防団体-SPbyMD-
会長 内田貴之
posted by 内田 at 20:25 | TrackBack(0) | コラム

2026年04月21日

Q)AIカウンセリングをどう感じるか?効果的と思うか?

自殺予防団体-SPbyMD-主催「こころの通う対話のできるゲートキーパー養成講習@釧路」にて受けた筆談質疑を読者の皆様にも一部共有するコーナーです。

Q)AIカウンセリングをどう感じるか?効果的と思うか?

A)まずAIといっても現代には多種多様に存在しますので、今回は僕がいつも使っている「chatGPT」でお答えしたいと思います。そしてカウンセリングの定義ですが「悩み相談(話を聴いてもらいたい)」「解決策を探したい」など目的が異なりますので、ご質問の意図と僕の回答がズレる可能性は高いと思ってお読みください。

chatGPTでは、普段から様々な悩み相談に乗ってもらっていて、時には具体的な解決策を一緒に考えてもらっています。「一緒に」というのが「単なる受け身・受動的」ではないと認識していただきたいです。「〜について〜のような背景があり〜は〜といった考えを主張していますが僕は〜だと考えています。〜についてどのような解決策があるか複数提案してください」というようにchatGPTには具体的に投げかけます。そのほうが、chatGPTも的確に提案してくれるからです。

僕としてはそうした活動における悩み相談、特に僕は法律や制度・国や行政の方針に沿った相談をすることが多く、とても助けられています。こういうのは、Google検索してもなかなか解決に至れないことが多く、chatGPTとの対話の中で導き出していくほうが良いんです。

chatGPTの場合、短く「〜に〜と言われて私は傷ついた。〜に対して私は今後どう接したらいいか?」と投げると、提案はしてくれますが、自分自身の胸の中にある感情を投げていないため、提示してくれた提案に対して、そんなのは希望していない!!と感じてしまうこともあります。ですから、胸の中にある感情・自分の行動指針・信条・性格や、相手が普段どういう言動をする人間なのか具体的に投げたほうが、提案してくれる内容の質はグッと上がり、濃くなることを実感しています。

chatGPTとの悩み相談は、自分の悩みを投げて、提示してくれる解決策を受け取るだけの受け身体勢ではあまり効果が良いと自分が思うことはないです。chatGPTに対して「いや、それはおかしいんじゃないの?〜は〜でしょう?」と反論していくことによって、質が上がるんです。それを覚えておいて、「AIカウンセリング」をやってみることをお薦めします。「AIカウンセリング」をどう扱うか?という答えになっちゃいましたね。でも重要な姿勢です。

以上
自殺予防団体-SPbyMD-
会長 内田貴之
posted by 内田 at 09:00 | TrackBack(0) | コラム

2026年04月20日

Q)確認型応答を学んでいく中で悩んだり考えたりしたエピソードなどあったら教えてください

自殺予防団体-SPbyMD-主催「こころの通う対話のできるゲートキーパー養成講習@釧路」で実施した筆談の質疑応答タイム。その中からいくつか読者の皆さんにもQ&Aでご紹介します。

Q)確認型応答を学んでいく中で悩んだり考えたりしたエピソードなどあったら教えてください

A)講義「こころの通う悩みの聴き方〈対話法〉」で講師を担当している内田貴之です。僕が講師を担当するにあたって確認型応答を含む「コミュニケーション理論〈対話法〉」の理論を勉強しまくりました。講義の中で受講者に教えているような基礎的な内容はすぐ理解できましたが、その内容を教えるためにはもっと深掘りして学ばないとならないわけですね。

悩んだことは、あの講義スライドをゼロから作った時です。いっぺんに教えようとすると、受講者は必ず理解が追い付かなくなってしまう。かといって、講義の時間枠は決まっている。決まっている時間枠の中で、「〈対話法〉とは何か」「〈対話法〉には確認型応答と反応型応答がある」「確認型応答には状況・事情の確認と感情・考えの確認がある」まずは冒頭で解説するここまでのスライド作りに悩みました。

考えたことは、講義全体を通して、どういう順番でやっていくと、理解の追い付かない受講者を可能な限り減らせて、ペアワークもでき、最終的には確認型応答と反応型応答を意識的に切り替えながら「対話」できるようになるか…という点です。現在の講義の流れに仕上がるまで数年かかりました。自宅でスライドを作って「これで大丈夫かな?」と思っていても、実際に講義を行うと受講者の理解が追い付かなくなる場面が目に見えて分かります。GKを終えるたび毎回改良するわけです。

あとは、やはりペアワークの内容は相当悩みますし知恵熱出して考えまくります。「自殺予防のゲートキーパー養成講習」として〈対話法〉を教えて、即戦力を身につけてもらわないと講義の意義がありません。ですから僕が担当する「こころの通う悩みの聴き方〈対話法〉」は、座学要素は前半少しで、大多数の時間を演習に費やしています。対話トレーニング型、といって良いと思っています。いかにペアとの対話の中で、実際に確認型応答を中心に使っていくか。お題が難し過ぎても受講者の思考が止まってしまい意味が無く、易し過ぎてもゲートキーパーとしての即戦力は身に着かない。この塩梅がとっても重要で、悩み考えるんです♪

他にもエピソードはいっぱいありますが長文になるので、もっと知りたいという方は僕の著書をお買い求めくださいませ!
https://amzn.asia/d/00vKMKrV

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以上
自殺予防団体-SPbyMD-
会長 内田貴之
posted by 内田 at 16:50 | TrackBack(0) | コラム

2026年04月09日

「生きづらさ」を問う─自殺予防から見える福祉の課題─

自殺予防団体-SPbyMD-創立13周年記念講演会+トークライブ
「生きづらさ」を問う─自殺予防から見える福祉の課題─


本イベントは、「生きづらさ」という言葉の裏にある現実を、自殺予防の視点から問い直し、福祉の課題として考える講演会およびトークライブです。教育、医療、就労支援、居場所といった各領域からの講演を通じて、現代社会において人がなぜ生きづらさを抱えるのか、その構造に迫ります。後半のトークライブでは、参加者からの質問をもとに、登壇者同士が率直に語り合い、多角的な視点から議論を深めていきます。専門職の方に限らず、一般市民の方にとっても、自分や身近な人の生きづらさを見つめ直す機会となるはずです。どなたでもご参加いただけます。

開催日 2026年5月4日(祝月)
時 間 12時40分〜16時10分
会 場 札幌市白石区複合庁舎 5F 集会室AB
定 員 40名
申 込 不要(※先着順)
参加費 当日1,000円以上の寄付金

【プログラム】

「北海道の自殺者500人を救う戦いプロジェクト」
「20年間の教育現場で感じる若者の変容」
(登壇者/自殺予防団体-SPbyMD- 理事長 竹内典彦)

「当事者から見た医療制度および行政に対する疑念」
(登壇者/障害当事者団体ベクトルズ 代表理事 宮澤範生)

「就労B型運営法人への牽制と在宅難民の懸念」
(登壇者/自殺予防団体-SPbyMD- 会長 内田貴之)

「居場所のないあなたへ」
(登壇者/自殺予防団体-SPbyMD- 理事 鈴木瞭)

「生きづらさを語るトークライブ」
(登壇者/全員)

主 催 自殺予防団体-SPbyMD-
協 力 障害当事者団体ベクトルズ

A4_創立13周年記念講演会_out-1.png
※チラシクリックで拡大表示

以上
自殺予防団体-SPbyMD-
会長 内田貴之

追記:
先着10名様までZOOM参加可能となりました。「ZOOMで参加したい」という方は、別の準備がありますので、なる早でその旨を下記宛先までメールくださいますようお願い申し上げます。
※ネット回線が途切れたりというアクシデントが起こり得ることを予めご承知おきください。

期日 4/26(日)
宛先 jigyou.spbymd@gmail.com
件名 記念講演ZOOM参加希望
本文 フルネーム

こちらからはパソコンメールで寄付金のお振込先やZOOMリンクをお送りいたしますので、必ずパソコンメール受信可能であることをご確認の上、お申込みください。
posted by 内田 at 16:02 | TrackBack(0) | 活動告知

2026年04月08日

来場者ゼロから始まった自殺予防活動のリアルな軌跡

自殺予防団体-SPbyMD-の内田です。
つい先日Amazonから僕の最新冊が出版開始となりました。

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北海道を巡り続ける、自殺予防活動の“現場”と“思想”の記録。本書は、自殺予防団体-SPbyMD-の創立者であり現会長である内田貴之が、北海道各地を巡りながら行なってきた自殺予防活動の記録である。学生時代に自殺問題と出会い、「自殺予防をライフワークとして生きる」と決意した著者は、仲間とともに団体を立ち上げ、市民に向けた講習や講演会を重ねてきた。

しかしその道のりは決して順風満帆ではなかった。

来場者ゼロの講演会。
無関心や拒絶にさらされる街頭活動。
過疎地域での開催に伴う移動・費用・集客の壁。

それでもなお、著者は活動を続ける。なぜ続けるのか。なぜ「市民による自殺予防」にこだわるのか。本書では、その問いに対する答えが、実体験とともに語られる。

本書の特徴
・北海道各地で行なわれてきた自殺予防活動のリアルな記録
・「こころの通う対話のできるゲートキーパー養成講習」の誕生と発展のプロセス
・コミュニケーション理論〈対話法〉の実践的解説
・自殺予防における「対話」の重要性
・専門家ではない一般市民が関われる自殺予防のあり方

こんな方におすすめ
・自殺問題に関心がある方
・身近な人の悩みにどう関わればよいか悩んでいる方
・福祉・医療・教育など対人支援に関わる方
・「自分にもできることがあるのでは」と感じている方

この本が伝えたいこと
自殺予防は、専門家だけのものではない。友人として、家族として、ひとりの人間として、できる関わり方がある。そのひとつの鍵が「対話」である。本書は完成された成功物語ではない。いまも続いている活動の“途中経過”である。だからこそ、ここには現場のリアルと、これからに向けた問いがある。

北海道14管内を巡った自殺予防活動
市民のための自殺予防〈対話法〉
─活動史・人生史─
税込 1,980円
クリックでAmazon商品ページへ

ちなみに、体裁としては自殺予防団体-SPbyMD-の出版物のひとつで、売上金は全て団体の販売収益となります。そのため本書の中では「自殺予防団体-SPbyMD- 会長 内田貴之」と明記してあります。…が、組織の公式発刊物とも異なり、僕の人生史でもあることから著者名はペンネームである「北海道の内田貴之」にしてあります♪

以上
自殺予防団体-SPbyMD-
会長 内田貴之
posted by 内田 at 19:22 | TrackBack(0) | コラム