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2020年11月14日

不要不急の外出自粛ムードの中で「ゲートキーパー養成講習」を受講するか迷っている受講予定者の皆様へ

「ゲートキーパー養成講習@白石区(※GK白石区)」開講1週間前となりましたが、繰り替えされる新型コロナの報道番組により、私たちの不安も煽られる日々が続いております。


その不安によって受講をキャンセルされる方からのご連絡も、ちらほらございます。個々人で身の安全を確保する判断と行動は賢明なものだと思いますから、キャンセルも承っております。「ゲートキーパー養成講習」は今回で終わりではなく、12月・1月・2月までありますから、またスケジュールを調整して再度お申込下さい。何度でも歓迎致します。


 ●11/21(土)札幌市白石区民センター
 ●12/12(土)北広島市中央公民館
 ●1/9(土)札幌市社会福祉総合センター
 ●2/13(土)札幌市厚別区民センター


さて、自殺予防団体-SPbyMD-は、主催陣として開講中止の判断を下すことは致しません。北海道あるいは札幌市から「規模を問わずいかなる行事も自粛して下さい」といった要請が通達されるまでは、開講致しますので、受講予定者の皆さんはご安心下さい。


これまで新型コロナの影響を受けて、どれほど多くの人たちが自殺に追い込まれてきたか、皆さんはご存知のことと思います。いちいち報道されないだけで自殺者は毎日全国各地で出ています。2020年10月という一ヶ月間に限っても全国で2,000人を超えています。前年同期に比べ39・9%も増加です。北海道で例えるなら留寿都村は人口が2,000人未満なので、一ヶ月間で村が消えてしまうレベルです。大変な規模だということを想像できます…。


報道が繰り返し「不要不急の外出は控えて下さい」と叫んでいる状況下で、「人が集まるゲートキーパー養成講習に出かけても良いものなのか…」と世間に対して気まずいような気持ちが湧き出てしまっている方も、もしかしたら、いらっしゃるかもしれません。毎日不安を煽る報道が繰り返されていますから無理もないと思います。


しかしながら、ゲートキーパーあるいはゲートキーパーを目指す皆さんには、”自殺対策は必要火急の事業である”、という認識を持っていただきたいのです。ゲートキーパー養成講習に出かけ、自殺対策を学び、スキルを磨こうとする行動は非常に大切です。学ぶ意欲は尊いものです。どうかその意欲は持ち続けて下さい。


もちろん、個々人ができる最大級の感染対策はしっかり行いましょう。その上でどうか自殺対策の要であるゲートキーパーを目指して養成講習へ、いらして下さい。お待ちしております。


以上
自殺予防団体-SPbyMD-
事業統括係 内田
jigyou.spbymd@gmail.com

※追記:留意事項※
新型コロナ対策に関する留意事項をお知らせいたします。


 (1)講習では受講者同士による「対話」の時間を多く設けています。
   =コミュニケーション理論〈対話法〉の習得こそ講習の目標だからです。

 (2)座席もソーシャルディスタンスは確保できかねます。
   =座席の距離が遠いと「対話」の演習ができないからです。

 (3)可能な範囲の対策は講じますが感染阻止はできかねます。
   =自殺も同じく。予防はできますが阻止は難しいのです。

 (4)受講による感染に対しては、いかなる責任も負いかねます。
   =受講するしないは受講者本人の自由意思により決定されるからです。

 (5)心配な方は新型コロナの動向を様子見し改めて別の回を受講して下さい。
   =講習は今後も継続して開講されます。
   =心配な気持ちが強いと講義に集中できなくなります。
posted by 内田 at 20:31 | TrackBack(0) | コラム

2020年11月12日

コラム:悲しみと宮城、そして震災と自殺

― 16年以降の動き。この時期は、多くの自治体で無償で住める仮設住宅の提供が終わり、被災者は住宅を再建したり、家賃がかかる復興住宅に移ったりした。「経済的支援が終わり、生きづらさを抱える人の精神的負担が重くなった可能性がある。仮設団地でできたコミュニティーが分断されたことも大きい」とみる。−


あるつながりで、宮城県の自殺対策を調べることとなりました。私が知ってる宮城県の自殺対策は、「よりそいホットライン」といって、いのちの電話の無料版みたいなもので、震災以降につくられたもので、主に、震災の東北地方の悩んでる方を対象に、震災地域専用のダイヤルがあります。そのほかの地域でもどこからでもかけていいダイヤルもあるので、私は、2014年くらいから、親にも友達にも言えないもやもやした感情をそこで吐き出していました。


と、私が知ってるのは、このよりそいホットラインだけですが、今回、調べてみたら、宮城県のホームページには、自殺対策がずらり。相談支援の一覧表が何枚にわたってPDFになって、載ってます。分かち合いの会とかのNPOの一覧も多い。


そこには、自死、事故、震災など、死因は関係なしに、入れるところも多数あります。震災がきっかけで、死を意識するひと、悲しみの先に自殺して楽になってしまえばいいと思うひとがたくさんいることを指しているのではないかと思います。


2011.3.11
私は、再放送の「相棒」を観てました。北海道も結構揺れていたけど、まさか東北、いや、日本がこんなことになろうなんて誰も予想はしていなかったし、誰を責めたらいいかわからないまま深い悲しみを背負ったひとは数知れないと思います。


被害がなかった北海道に住んでいる私でさえ、あんな悲しい思いを、やるせない思いを、悼むのに、東北に住んでいたもしくは、あの震災の当事者は、もっともっと言い表せないくらい深い悲しみを、傷を負ったと思います。


私は、今もサンドウィッチマンを見るたびに、面白いんだけど、好きなんだけど、素直に心から笑えないんですよね。痛くて。笑う前に、頑張れ!!頑張れ!!って思うしかないんですよね。


当時私は、自分のお金なんてなかったから、募金なんて余裕はなかったから、せめてもの気持ちで、Tポイントを全部って言っても500円分にもならなかったと思うけど、全部寄付しました。そんなことしかできませんでした。


仙台に至っては、親戚が山形に住んでいるんですが、仙台空港のから行った方が便利なので、とても身近な県として応援しています。仙台のゆるキャラの「むすび丸」のピンバッジも持ってます。ずんだシェイクも嵐が流行らせる前から、空港で飲みました。
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可愛がってるぬいぐるみにも「仙台ちゃん」と「宮城ちゃん」がいます。
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直接お金や支援にはなってないけど、ものすごく東北を応援しています。そんな東北が、これ以上悲しみに染まらないように、私も微力ではありますが、東北の自殺者が一人でもいなくなるように、北海道から何かできることがあれば、協力していきたいと思います。


どんな悲しみがあっても、どんな苦しみがあっても、楽になれる方法に「自殺」なんて言葉は、どこにもありません。自殺で亡くなった方、震災で亡くなった方、みんなが見れなかった景色、聞けなかった言葉、出来なかったことを、やって、みんなに伝えることが、生きている、生かされた、生き残された私たちの役目ではないのかと、私は思います。


執筆:土屋さつき(自殺予防団体-SPbyMD- 代表)
posted by 内田 at 22:06 | TrackBack(0) | コラム