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2018年07月30日

第4走者『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える

『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
(ブログリレー第4走者:代表理事 内田貴之)

当団体では、7月16日からリレー企画「『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える」を実施中。理事・スタッフ・学生ボランティアそして、特別ゲストとしてファン会員でもあるメンタルケア心理士たちが、順番に同じテーマについてブログ記事を執筆投稿し、バトンを受け渡し続けている。

第3走者からバトンを受け取った第4走者である僕も、早速『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考えてみたいと思う。ちなみに今回のリレー企画の発案者は僕で、以前から、メンバーがいっぱい増えたら是非とも実施してみたいと練っていた企画である。皆、楽しみながら参戦していて嬉しい。

ところで、なぜこの企画とテーマを選んだのか。「うつ病はこころの風邪」という表現のメリット・デメリットについて考えていた時期があったため。そして、僕だけが自分の意見をブ述べるだけでは面白くなく、多くのメンバーが各々の意見を同じテーマで述べることのほうが面白いと思ったためである。

さて、『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考えるに、僕がこの自殺予防活動をはじめてから数年間は、うつ病について知識や認識が全然欠けていたと振り返った。うつ病に関してピュアな状態と言ってよいだろうか。「こころの風邪です」と言われたならば「そうだんだぁ」という反応である。

それは「特別な人間が罹る特別な病気ではなく、どのような人間も罹る可能性のある病気なようだ」という理解である。この理解は、うつ病はこころの風邪という表現のメリットがうまく働いた結果だと思う。僕はこの反応以外しなかったため、表現のデメリットに遭うことは免れた。

うつ病はこころの風邪という表現のデメリットには、例えば「風邪のようにすぐ治って健康を取り戻す病気」と誤った理解を招きかねないこと、が挙げられる。うつ病は脳にダメージを与え正しい思考判断を奪い、自殺に陥る危険性を高く有する病気であり、気軽に「こころの風邪」とは表現し難い面がある。

ただ、どのようなキャッチコピーにも正しい理解と誤った理解は付随するものだと僕は感じている。伝え方によって様々に解釈されてしまうものである…と。喩え「うつ病はこころの癌」「うつ病はこころの骨折」などと表現を改めようと、結局は正しい理解と共に伝えなければ、大して変わらない…と。

「うつ病はこころの風邪」という表現に対して、もし誤った理解が浸透してしまっているのであれば、誤った理解の払拭と正しい理解の啓発を、地道であろうと着実に行い続けることが、自殺予防に取り組む当団体の一つの使命ではないだろうか。そう僕は考えるに至った。

以上までとし、
次の第5走者である盛孝浩メンタルケア心理士にリレーバトンを受け渡すこととする。

***
『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
ブログリレー第4走者
代表理事 内田貴之
2018.07.30(月)
posted by 内田 at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | リレー企画

2018年07月20日

第3走者『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える

『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
(ブログリレー第3走者:ボランティア 田中智美)

はじめまして、自殺予防団体-SPbyMD-
体験ボランティアの田中智美と申します。

第1走者の代表補佐土屋さつきさんと、
第2走者の田中沙苗(筆者の娘です)のリレー記事を
読ませていただきました。

2人の記事を読んでまず感じたことは、
「ハードルが高い」「私は何を伝えたら良いのか」でした。
ですが、等身大の自分の考えを述べたいと思います。

筆者自身も精神科を受診した経験者です。
最初に受診したのが、小学6年生の時でした。

当時、筆者は不登校児でした。
憶測ですが学校側からの指示があったのだと思います。
その時の診断名は自律神経失調症でした。

2度目は、
下の子を出産した時に院内トラブルがあり、
病院内の精神科へ行くように薦められました。

医師にもよると思いますが診察は一応しますが
医師は診断を決めているように感じられました。

本当に聞こえているのに幻聴のように言われ、
下の子の泣き声がうるさいと他の妊婦さんに言われ続けたのが、
先述した院内トラブルです。

病院側からすると穏便に済ませたい気持ちは分かりますが、
自分の訴えを聞いてもらえないことに深く傷つくと共に、
やるせなさを感じました。

「うつ病はこころの風邪」とありますが、
外の病気とは違い
(※発症すればすぐ内科を受診する風邪などの病気とは違い)
精神科を受診することに抵抗を感じる方がほとんどだと思います。

また、
誤解と偏見の目で見る人も少なくはない
というのも事実です。

確かにキャッチコピーを作ることによって、
うつ病の認識は広がりました。

ですが認識だけではなく、
正しい知識と理解が必要だと思います。

以上
『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
ブログリレー第3走者:ボランティア 田中智美
posted by 内田 at 19:57| Comment(0) | TrackBack(0) | リレー企画

2018年07月18日

第2走者『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える

『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
(ブログリレー第2走者:ボランティア 田中沙苗)

はじめまして、
自殺予防団体-SPbyMD-体験ボランティアの田中沙苗と申します。

早速ですが、
第1走者の代表補佐土屋さつきさんの記事を
読ませていただきました。

ご自身の体験談と、
うつ病の恐ろしさがとても伝わってくる素晴らしい内容でした。

今回のブログリレー企画のテーマは
「うつ病はこころの風邪」という表現を改めて考えるとのことですが、

筆者は、
「なぜ『うつ病はこころの風邪』と言われるようになっていったのか」
を調べて考察したいと思います。

まず、
「うつ病はこころの風邪」という表現は1990年後半
(※引用サイトでは20世紀後半とありました)
日本の製薬会社がうつ病を知ってもらうためのキャッチコピーとして
使っていたのがきっかけとされています。
(※引用 https://www.bbc.com


その頃の日本では「うつ病」という名前すら伝わっておらず、
日本にいる人々のほとんどがうつ病を知りませんでした。
それどころか病院に行っても「静養が必要なだけ」と、
言われることが多かったそうです。
(※引用 https://www.bbc.com


そんな中、
登場したのがあのキャッチコピーです。
「うつ病はこころの風邪」
この言葉によって日本中にうつ病という言葉が広がっていきました。
(※引用 https://www.bbc.com


このこと自体はとても良いことだと筆者は思います。
うつ病という言葉が広がっていったことで、
日本の医学が発展していったり、
認識が強まったりなど、確かに良いことはありました。

ですが、
このキャッチコピーは沢山の問題点も抱えていました。
その大部分が、第1走者の代表補佐土屋さつきさんが
述べていたうつ病に対する軽視です。

このキャッチコピーが出た頃、
長時間労働によりうつ病になり、自殺してしまった人もいたそうです。
(※引用 https://www.bbc.com


これは「うつ病はこころの風邪」というキャッチコピーを
軽視してしまったが故に起こってしまった事件だと筆者は思います。
幸い、この事件の後から様々な企業で労働条件が見直されました。

最後になりますが、
キャッチコピーというものは人に様々なイメージを与えます。
この「うつ病はこころの風邪」もそうです。

このキャッチコピーを作った日本の製薬会社が
どのような意図でこのキャッチコピーを作ったのかまでは
分かりませんでしたが、

見た人は様々な感情を抱き、
これによって良いことがあった人、
悪いことがあった人、
様々な人がいたと思います。

ただ、筆者が思ったことは、
見る人によって意味も異なるのではないかということです。

先ほど挙げた自殺してしまった人の企業の指導者は、
もしかしたら「風邪と同じ程度の病気ならたいしたことはない」と
受け取ってしまったかもしれないし、

また別の人は、
「風邪みたいに頻繁にそんな重い病気にかかってしまうのか」
と思うかもしれません。

当たり前のことかもしれませんが、
これは自分の意志を開示する上では
どんなことでも言えることだと筆者は思います。

ですので、
このキャッチコピーについて調べていく上で
筆者は改めて大事な教訓を得られたと思いました。

以上
『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
ブログリレー第2走者:ボランティア 田中沙苗
posted by 内田 at 09:30| Comment(0) | TrackBack(0) | リレー企画

2018年07月16日

第1走者『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える

『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
(ブログリレー第1走者:代表補佐 土屋さつき)

私が精神科に通い始めた理由は、
知り合いのお兄ちゃんが精神病院に行ってから、
うつ病が良くなったからと、聞いたからだ。

当時、
うつ病の「う」の字も知らない私だったので、
良く世間で言われる「うつはこころの風邪」という感じで、
お兄ちゃんも良く治ってきたんだし、簡単に治るだろうと思い、
気軽な思いで、精神科のドアを叩いた。

でも、
フタを開けたらびっくり。
うつはそんな軽く扱えるものじゃなかった。

長年に渡る治療、
薬の副作用、
性格の変化、
友だちとの関係、
生きる意味、
死ぬ意味、

「うつはこころの風邪」と言い張る人は、
みんなうつの恐さを知らない。

うつはこころがより壊れていき、周りを不幸にし、
薬の副作用で、身もココロもボロボロになる。

そして、
ほかの精神病と合併し、より、精神が壊れてしまう、
恐ろしい病であると私は思う。

「風邪」なんてものじゃない。
でも、風邪もこじらせれば肺炎になり死に至らす。

うつもこじらせれば、身もココロもボロボロになり、
最悪の場合死に至らしめる。
その観点からいえば「風邪」という例えも無きにもあらず。

「こころの風邪」と言えば、軽い感じがし、
精神科やメンタルクリニックに行き易い気がすると思う。
実際、私がそうだったから。

でもそんな生易しいものじゃない。
うつは闘いである。

病気との闘い。
副作用との闘い。
もう一度人間関係の構築。
生きることへの希望を持つ力を養う闘い。
死に負けない闘い。

風邪にはその「闘い」がないので
「うつはこころの風邪」ではないと思う。

毎日、
死に向けて生きてる日々、
なんにもやる気が起きない日々、
病気に免疫があるのが「風邪」ないのが「うつ」。

風邪も、
うつも共通するのは『誰でもかかりうること』。
それは共通。

しかし、
治る期間が違う。

風邪は長くて2週間くらい。
うつは、2週間なんてもんじゃ治らない。
長期にわたる治療が大切。

性格まで変える非常に厄介な病気、それが「うつ」
人間関係も、崩していく。
私がそうだった。

うつと合併した病気で、薬の副作用で、
イライラしたりして、家族にあたったり、
友だちに暴言吐いたりして、人間関係を壊した。
残った友だちによって助けられた。
光が見えたのだ。

風邪は、
薬をもらって安静にしていたら、勝手に治ってくれる。
でも、うつは違う。

薬で、良くも悪くもなる。
良くなるために処方されてる薬なのに、
どうして悪くなるのだろうと思うけれど、
副作用で、そうなってしまうのが、うつの恐ろしさの一つでもある。

なので、飲まなかったりする。
でも、飲まなかった治らない。堂々巡り。
それがうつ。

風邪は、
誰もがなりうることだが、よほど、体が弱ってない限り
(もともと体が弱いとかお年寄りとか)、
短期間で治るし、恐くない。

それに比べて、うつは、
長期間の治療が必要で、治療は闘いである。
薬が逆に治らなくしてる場合もあり、とても厄介な病気である。

なので、
「うつはこころの風邪」なんかと
簡単に言って欲しくないと私は思う。

以上
『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
ブログリレー第1走者
自殺予防団体-SPbyMD- 代表補佐 土屋さつき
posted by 内田 at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | リレー企画

【企画説明】『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える

自殺予防団体-SPbyMD-、代表理事の内田です。
本日より新企画「ブログリレー」がスタートします!

ひとつのテーマについてリレーのように順番に考察して
一人ひとりが記事を投稿する企画です。
自分の前のランナーの考察をよく読んだ上で、
その考えを尊重しつつ、自分なりの考えを述べるわけです。

さて、参戦するメンバーは10人です。
以下の順番でリレーを行います。

1、土屋さつき(代表補佐)
2、田中沙苗(ボランティア/高校生)
3、田中智美(ボランティア)
4、内田貴之(代表理事)
5、盛孝浩(ファン会員/メンタルケア心理士)
6、藤村美咲(ボランティア/大学生)
7、中村勇斗(ボランティア/専門学生)
8、加藤綾(ボランティア/社会福祉主事)
9、西野梨生(ボランティア/大学生)
10、竹内典彦(顧問理事)

最終ランナーへバトンが到達するのは「9月」を予想しています。
ゆっくり期間をかけて読者の皆さんもお楽しみいただけます。

今回のテーマは、
「『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える」です。

以上
posted by 内田 at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | リレー企画