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2019年06月18日

見守り・訪問活動について

「見守り・訪問活動について」
昨日、代表理事とともに、
見守り・訪問活動についてのセミナー行ってきました。
今回は、主に「手稲区」をピックアップしての内容でした。


現在、手稲区の高齢化が進んでいます。
札幌市の高齢化率が26.9%に対し、 
手稲区は、30.0%もあります。


単身化も、
若者から高齢者までを見たら、年々減少しつつあります。
手稲区は、2010年のデータでは、23・9%でした。
ご近所づきあいも、
昔と比べたら、かなり減少しているとのことでした。


そして、地域では、孤立死・孤独死、認知症、
介護疲れによる自殺者、悪質商法など、
様々な福祉課題が起こっています。
こうした問題を少しでも減らすため、より良地域を目指すため、
福祉のまち推進センターの開設をしたそうです。


開設した目的は、「自分が寝たきりになったり、
障害をもったときに
「この地域に住んでよかった」と思えるような、
支えあいの環境が確立された地域社会を作ること」とされています。
目標は、地域住民の日常的な支えあい活動の推進、
つまり、見守り・安否確認ですね。


それから、ボランティアによる福祉活動の推進
(交流活動、生活支援、外出支援)などがあり、
まとめると、福まち活動となるわけです。


そしてここからが、本題になるんですが
そもそもなぜ、見守り活動に取り組むのかという話なんですが、
ここからは、私が今、勉強している
生活困窮者自立支援にも共通していて、
すっごく共感を得たところなんですが、


早期発見
安否の確認、認知症や虐待が疑われる変化に気づくということ。
まずは、気づかなければ、何も始まりません。
早期発見が、見守り活動の最大の目的だと言ってもいいと思いました。
生活困窮者支援も、まずは、ポスティングや、
ちょっと心配な家に伺ったりすることが大事とされているので、
見守り活動も、まずは、早期発見からできることなんではと思いました。


次に


早期対応
各専門機関等必要なところへの連絡。
早期対応で、孤独死や、認知症、虐待などの問題から、
解決へ導くことができます。

安全安心
不安や孤独感を軽減したり、安心感を与える働きかけなど。


危機管理
悪質商法の被害などの予防
悪徳商法の人は、独り身の人や高齢者の方を襲います。
なので、見守り活動で、一人にならないように、
日々、気を配っていくもの大事だと思います。


そして、


情報支援
生活に必要な情報提供や助言など
が、活動を取り組む役割になります。
それと、
見守り活動というのは、
「〜のついで」にできるので、誰にでも気軽にできるというわけです。


「犬のお散歩のついでに」
「コンビニについでに」
「ウォーキングのついでに」
誰誰さんのころに行ってみようかしらとか。
など、外に出るついでに、気軽にできます。


そして、「町内会」という名前の力が
社会的に周囲されているから、
安心して参加できます。
それから、さりげないかかわりは、
ご近所ならではの支えあい活動につながります。


では、見守り活動のポイントなのですが、
基本は、「気に掛けること」や「声かけ」になります。


見守り=訪問と思っている方も少なくないのですが、
訪問ももちろん見守り活動の中には入っていますが、
いきなりの訪問は、お互いに緊張し、敷居が高いものです。
なので、「気に掛けること」や「声かけ」は、十分効果をもつ心がけです。


心配な方が発する危険信号を感じとる
アンテナを広げること。
感じ取った信号を適切にいつなぐこと。
心配な方々の情報(安否・近況等)を関係者で共有すること。
これが、見守り活動のポイントとなります。


気にかけるポイントとしては、
(ア) 新聞・郵便物がたまっていないか
(イ) いつものように除雪がされているか
(ウ) カーテンの開閉、電灯、洗濯物
(エ) ぼ〜っと突っ立ってないか
(オ) よく救急車やパトカーが来ていないか
などがあります。


私の、むかわにいるおばさんが、
実際にこう言ったことを周り近所さんが気にかけていてくれて、
凍え死ぬ危機から救われたことがありました。
なので、こういった活動が一人の人を助けることにつなぎます。


最初に問題視されていると言いました、
孤立死・孤独死、介護疲れ、認知症の疑い、
悪質商法から、周りご近所さんを救うのには、
ひとりひとりの見守り・訪問活動が大切なんだと思います。


そしてこういった取り組みは、
我々が行っている、「自殺予防」活動にも
繋がっているんだなと確信しました。


そして、私の目指す生活困窮者支援にも
深くかかわってくるものだということも。


この見守り・訪問活動も、
生活困窮者自立支援も、もちろん、自殺予防も、
皆さんのひとりひとりが温かい心を持ち、
自分だけじゃなく、
周囲を気にかけることで成り立つものだと思います。


今回は、それを知ることができたので、とても勉強になる一日でした。


以上
自殺予防団体-SPbyMD-
代表補佐理事
土屋さつき
posted by 内田 at 15:35 | TrackBack(0) | 活動報告
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