本日は、LINEの既読スルーに関する自殺予防団体-SPbyMD-代表理事の見解を、Q&A形式で述べたいと思います。LINEを利用している方も多いと思いますが、今回は、個々人のプライベートな利用ではなく、特に組織内「LINEグループ」における既読スルーに注目します。
Q1:レスポンスの良さについてどのように考えていますか?
LINEのレスポンスが良いと嬉しくて喜びます。とは言え、LINEは既読をつけたあと素早く返信することが「基本」です…とは言い難いです。たまたまタイミングが良くて今すぐに返信が可能な場合であれば、すぐ返信してあげたほうが相手も喜ぶのではないでしょうか。タイミングが悪い場合は、とりあえず読んで、あとで返信するのが「基本」だと思っています。LINEにおいては、レスポンスの良さはあまり相手に求めないほうが、返信を待つ自分側もストレスを軽減できるのではないかと思います。そして、メールと同様に、今すぐその場で返信をせずに済むというのがLINEのメリットです。電話とは異なり、今すぐにその場で頭をフル回転させて判断したり、考えをまとめて伝える必要が無く、じっくりと考えることができる媒体なのです。ただし、トラブル回避や互いに心地良いコミュニケーションを考えるならば、『出先なので帰宅したら返信します』『じっくり考えてから返信します』『数日かかるかもしれません』といった何らかの応答を先に行うことが大切だと思います。文字を打つのが面倒な方も大丈夫、便利で使い勝手の良いスタンプも種類豊富なのがLINEの良いところです。
Q2:既読スルーと返信が遅れてしまうことは同じですか?
いいえ。端的に言えば、「返信が遅れてしまうことは過失」「既読スルーは故意」という認識を持っています。一般的にも「既読スルー」は、故意的に返信を行わない行動や、故意的に相手を無視する行動を指していると感じます。その理由は、面倒臭い・嫌い・相手にしたくない・返信の必要性を感じないなど様々でしょう。一方で「返信が遅れてしまう」ことは上記の既読スルーとは別物で、返信したいけれど何らかの事情があって今すぐには難しいというものです。なお、こうした「認識」は組織内で共有しておくことがトラブル回避に繋がります。組織内で共有しておかないと、認識のズレが原因でトラブルに発展することがあります。
Q3:既読スルーは悪いことですか?
別に返信を求められていない系のLINEに対しての既読スルーは悪いことではありません、むしろ普通です。どういうものが該当するかと言うと、例えば『今夜面白そうなオンラインセミナーがありますよ、ぜひ』といった告知です。関心のある人が応答すれば良いわけで、関心がなければスルーで構いません。家の郵便受けに投函されたチラシみたいなものです。一方で、返信を求められている系のLINEや職務指示のLINEに対する既読スルーは悪いことです。組織においては結構問題です。例えば『この書類に目を通して返信して下さい』『今夜ミーティングを開くので出席の可否を返信して下さい』『次回の講演会の日時を調整するので現時点での〇月の空いている日を返信して下さい』といったLINEが該当します。
Q4:職務指示を無視した程度で激怒する人間は心が狭いですよね?
分かりやすく例えて答えを導きます。例えば、会社であなたは上司から何か職務指示があったとします。それをあなたは一切無視しました。無視した理由は、あなたが「職務指示の無視は当たり前」という認識を強く持っていたからです。すると上司はあなたの態度に激怒して「無視をするとは何事か!」と叱責しました。しかし、あなたは上司に対して「あなたは心の狭い人間だ。私が上司からの職務指示を一切無視したからといってその程度で激怒するなんて」と遺憾の意を述べました。果たして、上司は心が狭い人間なのでしょうか。僕は、上司の指示を無視した人の行動に問題があったから激怒されて当たり前だと思います。
Q5:返信の必要性を求められていない系だと自分が捉えて既読スルーした結果、相手が怒り狂ったように返信を求めてきた場合の相手の心境はどういうものですか?
僕には『〇〇君』といくら呼んでも返事をしてくれないといったシカト系の学校いじめをされた経験が多少あります。既読スルーをされたときの感情は、それと類似しています。全く反応してくれないというのは非常に悲しいものです。その悲しみが積もりに積もった場合、怨みや怒りとして爆発してしまうケースはあり得ると思います。返信の必要性を求められていない系だと判断できるようなLINEであっても、『Good』『イイネ』などのスタンプを送るなり、何らかの反応は心掛けると良いかと思います。コミュニケーションツールですから…。
Q6:急ぎの返信を求めている系のLINEを既読スルーされたとしても、本当に急ぎで返信を求めたい場合は、返信の催促LINEを送るのではなく電話すれば良いと思いませんか?
緊急な用件の場合は電話が良いと僕も思いますが、それも人によると思います。実際の例として、僕の場合は「緊急であるほどメールでよこせ派」かつ「電話に出られない環境にいることが多い派」です。ですから、電話をかける側としても、もし仕事中なら出れないのだからLINEやメールで伝えておこうと判断します。
以上、組織内のLINEグループにおける既読スルーについてどう考える?というテーマを取り上げてみました。プライベートな友人同士のLINEとはまた次元が異なる問題なので、組織内の報連相やコミュニケーションを円滑にしたいと考えている方や、既読スルーに関わる組織内トラブルを回避したい方にとって、何かヒントになれば幸いです。
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以上
代表理事ウチダ
2020年05月14日
Q&A)組織内LINEの既読スルーについてどう考える?
posted by 内田 at 21:46
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