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2025年04月05日

5/4 創立記念『自殺予防と精神疾患に関する講演会』

自殺予防団体-SPbyMD-創立12周年記念イベントとして『自殺予防と精神疾患に関する講演会』を開催する運びとなりました。当団体の歴史や今後の展望の講演以外にも、自殺予防や精神疾患について関心のある参加者にとって「学び」になる講演の詰め合わせです。協力団体の「自殺未遂当事者の会-芯-」と「障害当事者団体ベクトルズ」からも登壇がありますので、当事者視点ならではの実体験・気持ち・思いを聴くこともできます。なお、当団体が年に数回開催している『こころの通う対話のできるゲートキーパー養成講習』とは講演内容が全く異なります♪

特色としては参加料金を固定額ではなく、1人1,000円〜上限なしの寄付金として設定し、常に財政難に陥っているものの北海道での自殺予防活動に全身全霊で取り組み続けたい!という私たちの想いを実現させてくださいますよう、資金面でのご支援を賜りたくお願い申し上げます。

「参加したいけれど遠くて行けそうにない」
「参加したいけれど開催日は都合がつかない」
「申し込んだけれど急用で行けなくなってしまった」

という方々のために講演会はビデオ撮影いたします。

参加申込および参加寄付金のご入金をいただいた方々には後日編集した講演会映像をYouTubeにて限定公開した上でそのリンクをメール送付いたします!
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チラシJPEG_SPbyMD12周年記念講演会-1.jpg
※チラシ画像はクリックすると読みやすくなります
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チラシJPEG_SPbyMD12周年記念講演会-2.jpg
※チラシ画像はクリックすると読みやすくなります
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▼開催日時
2025年5月4日(日)14時〜17時頃(+自由参加型懇親会)
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▼会場施設
札幌市白石区民センター 集会室E
(札幌市白石区複合庁舎 5F)
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▼定員
40名
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▼参加料金
参加寄付金1人1口1,000円〜上限なし
(申込時に事前振込)
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▼申込方法
締切 5月1日(木)
宛先 jigyou.spbymd@gmail.com
件名 創立記念講演会の申込
本文 フルネーム・携帯電話番号・どのように知ったか
※複数人の場合は全員のフルネームをご明記下さい
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▼参加寄付金の振込先
金融 ゆうちょ銀行
支店 九〇八(キユウゼロハチ)
種別 普通
番号 0773002
名義 自殺予防団体-SPbyMD-
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▼プログラム
(各登壇者についてはチラシをご覧下さい)
10分間 オープニング映像・開演挨拶
20分間 映画『SAVING10,000』上映
20分間 講演『自殺遺友当事者として人身事故発生時に思うこと』
20分間 講演『精神障害者が描く理想的な生きづらさを感じにくい社会像』
10分間 トイレ休憩
20分間 講演『大学生の居場所づくり経験を基に私が取り組みたい自殺予防』
30分間 講演『スクールカウンセラーから見た自殺予防』
10分間 講演『ゲートキーパー養成講習を受講後に心掛けている経験談』
10分間 トイレ休憩
20分間 講演『あなたもできる!自殺予防』
30分間 講演『SPbyMDが取り組み続ける自殺予防活動のニーズと重要性』
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主催 自殺予防団体-SPbyMD-
協力 自殺未遂当事者の会-芯-
協力 障害当事者団体ベクトルズ
後援 札幌市教育委員会
posted by 内田 at 06:34 | TrackBack(0) | 募集情報

2025年03月24日

報告および受講者感想:第22回目「GK新ひだか」

自殺予防団体-SPbyMD-は、2025年3月23日(日)『認定こころの通う対話のできるゲートキーパー養成講習@新ひだか』を、新ひだか町コミュニティセンターにて開催しました。参加申込者数11名・うち2名キャンセルにて、9名がこのたび新たに「SPbyMD認定こころの通う対話のできるゲートキーパー」として加わりました。

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講師陣は前日のうちに札幌市から苫小牧市を経由して新ひだか町まで移動し、地域観光を兼ねて「道の駅ウトナイ湖」にて野鳥観察およびランチ、「道の駅サラブレッドロード新冠」にて新冠町を360度展望およびレコード視聴、新冠温泉入浴を満喫しました。ホテルチェックインまでまだ時間があったことから、講師の提案にて当日の会場施設視察を行いました。

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ホテルチェックイン後は夕食まで約2時間の自由行動タイムとして、内田・蓬生・宮澤の3名は近くの「新ひだか町博物館&図書館」へ行き、アイヌ民族の文化芸能特別展示のほか、新ひだか町を含む日高管内の郷土資料を見てまわりました。併設の図書館は綺麗・超広い・蔵書数も半端なく多い・読むコーナーもあちこちに多々ある!という立派なものでした。それぞれ関心のある本を見てまわり、筆者(内田)は社会問題のコーナーで自殺予防に関するこれまで読んだことのなかった本を数冊読み、付け焼き刃程度の学びでしたが翌日の「GK新ひだか」でも講義でその内容をお伝えできました。

夕食はホテルの食堂にて。これまた食べきれないほどの充実ボリューム!かつ家庭の味という感じで大変美味しくいただきました。夕食の際には講師陣で翌日の簡単な打合せを行いました。

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当日は朝6時半から同じく食堂にて美味しい朝食をいただきました。筆者は早起きして、会場設営時の各役割・動きなどを紙に書き出す作業を行い、朝食にて講師陣と情報共有しました。本来であれば準備期間中にやっておくべきことでしたが、うっかり失念していましたので…。

では、ここに受講者アンケートを抜粋して掲載したいと思います。

★講義『グラフで学ぶ若者自殺の深刻さ』
(講師/自殺予防団体-SPbyMD- 理事長 竹内典彦)

●社会的背景から「自殺」についてアプローチ・表現されていて分かりやすかったです。現状が分かりやすく伝わりました!今の私はストレス過多だということに気がつきました。気づくことが「スタートラインに立った」ということだと思うので向き合いたいです。

●高度な医療があるにもかかわらず日本で自ら死を選ぶ、選ぶより他ならない状況にある方々に少しでも多くの周囲の関わりや、必要な支援に繋げられるか、異変に気づける人を増やすことが大切だと感じました。他者との関わりが薄く、また、支え手が不足しているため、より広く普及が必要と思いました。ありがとうございました。

●映画「SAVING10,000」見てみます!周囲にも紹介したいです。詳細な統計データの元となっている複雑な資料をとても分かりやすく表にまとめて下さりありがとうございます。

●自殺者数は年々少なくなってきてるとはいえ、今も後追い自殺や若者の自殺者は減らない。そして北海道でも自殺が多い。私は「北海道を開拓してくれ」という遺言を祖父から託されているので、自分の住んでいる街だけでも、守りたいと思います。ストレスを溜めないようにするには、、、自分一人ではできないこともあるから。愛がほしい。

★講義『子どものSOSを大人が察知する方法と繋げ方』
(講師/自殺予防団体-SPbyMD- 会員 伊藤道明)

●子どもの世界は大人が思っているより狭く、強大な力を持っていることが判りました。子どものことだから…と甘く見ずに大人がお節介を焼いてあげることが大事なんだなと思いました。

●心理の先生の視点のお話がとても参考になりました。ただ話を聴くだけではなく、それはカタルシスだと意識したり、相手に説明することも大事だと思いました。無意識への迫り方はいつも悩みます。自己防衛機制という心理的働きは感情のコントロールに必要だと思いましたが、過剰となると自殺の原因となり得るのかな?とも思いました。

●社会や大人の影響を強く受ける未成年者を、どれだけ地域や社会で守れるか。気軽に子どもに話しかけることが難しくなった現代(※「おはよう」と挨拶しただけで通報される事例多々)で、日頃から顔の見える関係性のある方々に「自殺」を身近なところで起きる物事と捉えてもらい、タブー視せずに対応・関わりが持てる地域づくりが大切と感じました。個々や専門機関との繋がりや、日頃の情報提供を大切にして、気づく視点を今後も学んで行きたいです。ありがとうございました。

●私も若い時、摂食障害を患ったことあるので、ダイエットしたい気持ち分かります。特に今はK-POPとかでスリムな女性が人気で、そういう影響もあるのでは?と思いました。思春期の「性」に関しては、今やネット等で間違った認識や知識が充満しているので、こういった講義で正しいことを言ってくれる大人が必要。認識を間違った大人がいるから、子ども間違った方向へ育つ。性に関しては学校等で今一度、正しいことを教えることが大切だと思う。そのためには伊藤さんのように専門家が、まず教師を対象に正しい「性」の認識を持ってもらうための研修をやって欲しいと思いました。

★講義『自殺未遂当事者から学ぶ自殺心理と支え方』
(講師/障害当事者団体ベクトルズ 会員 宮澤範生)

●「言うと自殺の方向に追い込む危険性のある言葉(NGワード)」の中で「その程度なら大丈夫」「考えすぎだよ」「あなただけじゃないよ」を私も他者に言われて傷ついている自分に気がつくことができました。

●宮澤さんの当事者の事例として「そうなんだ!」と目からウロコなお話でした。ありがとうございました。死人に口なしという中で、宮澤さんの助かった命と現在の活動に応援します。フレーフレー!宮澤さーん!!

●大勢の前に出ることを大変と感じながらも本日は貴重な講演を頂きありがとうございました。家族が自殺しようとし、あの時どんな気持ちだったのかを本人に全てを訊くことはできませんでしたが、宮澤さんの講演にて当事者としての思いを聴くことができて、他者からの意見を押し付けず、本人の思いや話したい・やりたい気持ち・やりたくない意志を大切にしたいと思いました。

●宮澤さんは、これからも悩める若者の1人として、また患っている障害の正しい理解を一人でも多くの方々に語り伝え続けることが、宮澤さんのこれからの勇気や希望、そしてチカラになると思います。頑張ってください!そして、私の代役を務めてくれて、ありがとうございました!次回は、一緒に頑張りましょう!

★講義『希死念慮と自己肯定感に対する正しい認識』
(講師/障害当事者団体ベクトルズ 会員 宮澤範生)

●当事者だからこその視点が学びになりました。私自身も重なる部分が多いので、分かるなあ…と思って聴いていました。きっとお話している以上にたくさんの苦しさと向き合ってこられたのかなと感じました。私も少しずつできるようにはなっていますが、重ね過ぎずにバウンダリーを引ける自分になりたいです。

●当事者の方からお話を聴くことができて非常に貴重な体験ができたと思います。自己肯定感を上げることは難しいですが、そこで周りが見捨てず何とか持ち直す方向に行けたら良いな…と考えました。当事者の心理状態がどうなのか、本人しかわからない事を聴くことができ、良い学びとなりました。自殺企図時の感情・気持ち・考え、実は夫も宮澤さんと同じような言葉を実際に発していたことを思い出しました。

●自己肯定感の低さに対して、どのようにしたら改善されていくのか知りたかったです。もしくは、カウンセリング等で地道に向き合うことしか方法はないのかとも思いました。

●人前に出るの苦手と言いつつも、わかってほしいという一心で、勇気を持って声をあげてお話してくれて、ありがとうございました。お疲れ様でした!宮澤さんにとって今の時代は生きづらい世の中だと思いますが、それでも悩み苦しみながらでも、一生懸命生きている今この時に「ありがとう」と声援を送ります。

★講義『こころの通う悩みの聴き方〈対話法〉』
(講師/日本対話法研究会 理事 内田貴之)

●確認型応答と反応型応答を考えることに時間がかかるので、関係性を丁寧につくっていない段階の相手だと練習も難しく苦痛と感じました。「相手に何か言わなきゃ」「黙っていちゃダメだ」という焦りが先行してしまいました。ファシリテーションにおけるアイスブレイク的な、練習相手との関係性を深めるワークの導入を検討していただきたいです。しかし、〈対話法〉の練習を重ねていくうちに緊張がとけ、少しずつ話しやすくなりました。もっと練習をして傾聴力を上げたいです♪

●対話をしながら確認型応答と反応型応答とを意識的に切り替える練習は難しかったですが、面白く取り組むことができました。当事者の方に話しやすく、ご自身の気持ちに気づいてもらうことができる対話理論だと感じました。日頃、業務の中で多くの方と話を伺いますが、意識して対応していたつもりが、なかなか出来ないものだと思いました。相手の考えや思いをくみ取る姿勢を今後も心がけたいです。本当にありがとうございました。

●普段特に考えずに喋っている自分を痛感しました。確認型応答は意識していないと慣れていないうちは難しいですが、コミュニティセンター方法として非常に大切なことだと思いました。私は近所に住んでいた親戚のおばあちゃんを自殺で亡くしました。家族との間でもあまりそのことを話題に上げることはなくなりました(※本人のエピソードなどは話しますが「自殺」についてはあんまり…)。講習を終えた今、どういう思いだったのかをやっぱり聴いてみたいな、という気持ちになりました。既に亡くなっているため”たられば”の話ではありますが…。

●午前の部がかなり押してしまったことによって、当初90分間のところが60分間に短縮せざるを得なくなってしまったことで、講義内の練習時間・解説時間も省略しなければならなくなりましたね。いつもの講義と比べるとやっぱりちょっと物足りなさがあったかな?と感じました。私は〈対話法〉に苦手意識がまだ捨てきれませんが、今回は運良く、隣の方が話しやすい人だったので、練習も楽しかったです。確認型を学ぶと今度は反応型が難しくなってしまい、脳内がごっちゃになってしまいました。ペア練習をした隣の方とはお互いに興味深い話からスタートだったので、確認型・反応型に関係なく単なる会話をしてしまいましたが、途中から道を反れずに楽しく練習できたと思います。反応型から確認型へ切り替える練習は、ちょっと難しかった。でも楽しかったです。〈対話法〉について入門者向けに書かれた浅野良雄さん(※〈対話法〉考案者)の著書が5冊も売れて、みんな勉強する姿勢が素晴らしかったです!

★今後「フォローアップ研修」でやって欲しい要望
●伊藤講師による「無意識へのアプローチ法」をリクエストします。

●講習内容とは無関係ですが、私も北海道情報大学の人間でした。世間せまいな〜と思いました♪

●何に対しても「やだ」「ムリ」といった否定の考えや発言ばかりで対話にならない相手との対話のコツを知りたいです。

●〈対話法〉の実践をとにかく続けたいです!参加されている方の体験なども聴いてみたいです。

以上が、抜粋した受講者アンケートです。

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【収入の部 計 61,500円】
・受講料 9,000円
・本売上 2,500円
・助成金 40,000円
・協賛金 10,000円

【支出の部 計 94,430円】
・会場費 6,270円
・宿泊費 28,750円
・交通費 2,510円
・車両費 15,180円
・観光費 2,000円
・集客費 36,639円
・雑出費 3,081円

【支出補填の部 計 35,430円】
(※収支見積時に赤字予想分を主催共催で経費負担したもの)
・自殺予防団体-SPbyMD- 16,090円
・障害当事者団体ベクトルズ 19,340円
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【各講義の時間割のズレ 当初の予定】
10:00「開演挨拶・オリエンテーション」
10:05「グラフで学ぶ若者自殺の深刻さ」
11:05「子どものSOSを大人が察知する方法と繋げ方」
11:25「昼休憩」
12:00「Onちーずミニライブ」
12:10「自殺未遂当事者から学ぶ自殺心理と支え方」
12:45「希死念慮と自己肯定感に対する正しい認識」
13:05「トイレ休憩」
13:15「こころの通う悩みの聴き方〈対話法〉」
14:45「集合写真撮影」
14:50「質疑応答」
15:10「閉演挨拶」
15:20「受講者からの活動PR」
15:30「アンケート用紙記入・書籍販売・講師との交流」
16:00「終了」

【各講義の時間割のズレ 実際】
10:00「開演挨拶・オリエンテーション」
10:05「グラフで学ぶ若者自殺の深刻さ」
11:00「子どものSOSを大人が察知する方法と繋げ方」
11:55「昼休憩」
12:20「Onちーずミニライブ」
12:30「自殺未遂当事者から学ぶ自殺心理と支え方」
13:05「希死念慮と自己肯定感に対する正しい認識」
13:25「トイレ休憩」
13:35「こころの通う悩みの聴き方〈対話法〉」
14:50「集合写真撮影」
14:55「質疑応答」
15:10「閉演挨拶」
15:20「アンケート用紙記入・書籍販売・講師との交流」
15:30「終了」

※「子どものSOSを大人が察知する方法と繋げ方」で大幅に押した
※「こころの通う悩みの聴き方〈対話法〉」を時間短縮した
※「受講者からの活動PR」を希望する方がいなかったため無し
※「アンケート用紙記入」を各講義の合間に自主的にやっていただけていたため短縮した
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以上、「GK新ひだか」の活動報告でした。
(執筆/自殺予防団体-SPbyMD- 事務局長 内田貴之)
posted by 内田 at 18:00 | TrackBack(0) | 活動報告

2025年03月14日

視察の報告と感想:厚真町主催ゲートキー養成講座

おはようございます。昨日、北海道厚真町主催ゲートキー養成講座を視察してきました。会場施設は「厚真町総合福祉センター 大ホール」でかなり広い体育館のような感じで、申込者数は36名前後、参加者数は30名近く、ご年配者が多い印象でした。NHK室蘭放送局のテレビ取材が来ていました。講師は、北海道大学病院精神科神経科の成田尚先生。

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感想ですが「ゲートキーパー養成講座」とは言い難く「自殺予防講演会」もしくは「ゲートキーパー入門講座〜はじめの一歩〜」くらいの内容だと感じました。成田先生のお話は分かり易く、鬱病・抑うつ状態・抑うつ状態と深く関係している肉体的病気(ガンや心臓病等)・ストレス・治療方法・睡眠の重要性・悩み相談に乗る際の姿勢(相手の気持ちや考えを決して否定せず承認する聴き方)、などについて解説がありました。

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また、先生に対して「挙手」による質問は誰でも敷居が高く感じられるという点から「付箋に質問を書いてボードに貼る」そして先生が1つ1つ読みあげてその場でコメントを行うという質疑応答形式が採られており、良いな!と思いました。質問はかなりたくさんあったのですが、予定終了時刻を過ぎてでも全員からの質問にしっかりコメントしたい!という先生の情熱が伝わってくる質疑応答タイムでした。大抵、拾い読み・ランダムにいくつかだけ…というパターンが多いのですが、感心しました。

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ところで、自殺予防団体-SPbyMD-主催「こころの通う対話のできるゲートキーパー養成講習@新ひだか」のチラシも会場内に設置していただけました。さらには司会者より、チラシが置いてあることとSPbyMDの紹介も少しして下さいました。厚真町住民課健康推進グループの職員の皆様のご厚意ありがとうございます。


追伸:写真に誰も写っていないのは入場開始時間前に到着したためです


以上
自殺予防団体-SPbyMD-
事務局長 内田貴之
posted by 内田 at 06:32 | TrackBack(0) | 活動報告

2025年02月15日

自治体主催「ゲートキーパー研修会」に対して「本気を出せよ」と思わざるを得ない理由

自殺予防団体-SPbyMD-のメンバーがたまたま見かけて共有してもらいました。厚真町主催「ゲートキーパー養成講座」が3/13(木)に開かれるという情報です。その10日間後に新ひだか町で「ゲートキーパー養成講習」を控えている私たちにとっては強敵のライバル到来か!?と思いましたが、開催時間を見て卒倒(汗)


『1時間45分間という短さで「ゲートキーパー養成」を名乗れるのか?内容的にも精神科医による講義のみなので「ゲートキーパー養成を啓発する講演会」くらいの名付けレベルじゃないか?』って僕は個人的に思ってます。自治体主催のゲートキーパー養成に対する態度はこんなもんです。道内大都市の札幌市主催のだって「傾聴ロールプレイぷち体験会&精神科医による鬱病基礎解説」てなもの。貧弱。


あっ、自治体主催の「ゲートキーパー養成講座や研修」を見下しているわけじゃないですからね、誤解なきように。ライバル視する価値もないという捉え方なだけです。逆に言えば、それだけ僕は、SPbyMD主催「こころの通う対話のできるゲートキーパー養成講習」のほうが内容もクオリティも上だと自信を持っているという意味です。


それでも、SPbyMDの「GK新ひだか」よりも自治体主催「ゲートキーパー養成講座」への参加を町民たちが選んでしまうのであれば、選ぶ動機は自治体主催という不思議な信頼感&精神科医というネームバリューかなと推測しています。


と、言いたい放題なケチを付けましたが、実際どれくらいの学び内容なのか、集客数はどのくらいか?と気になるので「内偵」しに行くことにしました(^^)僕は自殺予防について貪欲に学んでいく姿勢を学生時代から貫いていますからね。以前、「自殺予防活動にゴールはない」という投稿をしたように、自殺予防についての学びにもゴールはないと考えています。


自治体主催の「ゲートキーパー研修会」は短時間かつ内容が貧弱だ、という僕の意見の意図は『そんな低クオリティならやるなよ』ではなく『自治体の権力行使をしてでもハイクオリティになるよう改善してもらいたい』のです。


法律で強制的にどんな小さな自治体であっても自殺対策策定を計画して実行しなければならなくなったのですが、ゲートキーパー研修会の内容を見るとどうしても「はいはい、法律遵守しますよ。とりあえず有名な医療系大学の精神科医に依頼すっか…」という仕方なさそうな匂いを感じてしまうんです。偏見を持っているわけではないのです。


自治体主催という民間団体よりも強い権力という名の武器を持っているのですから「精神科医による精神疾患の講義」にとどまらず「自治体で自殺対策を担当している保健師や専門職による地域地区ごとの自殺推移・特徴・相談窓口の講義」「地元の相談窓口のひとつ社会福祉協議会による相談内容の具体例と支援方法の講義」「地元議員による福祉政策の取り組みの講義」「北海道カウンセラー協会等による傾聴技法の講義」くらいは、せめても含めるような改善をしてもらいたいんです。


開催時間も1回完結なのに、2時間未満では不十分過ぎると感じます。民間団体が不安がるような「長時間だと会場使用料が高くなっちゃう」など予算的課題は自治体管理の公共施設使えばどうとでもなります。奥の手ですが役場の広い会議室を使う手もありますから。


自殺対策は、国・自治体・民間団体・企業・大学・研究所・国民など、それぞれが連携し合うことによって、より促進されていくものです。国が主催するイベントって稀ですから、その下の自治体には特にしっかりしてもらいたいと、僕ら民間団体の立場では思わざるを得ません。本気出してもらいたい。。。


自治体が「自分たち主催のゲートキーパー研修会を開催するので町民・市民の混乱を防ぐため民間団体による同様の養成講習開催はお控え願います」という回答を、道内いくつもの市町から受けていますが、「そんなこと生ぬるいこと言うなよ、お前ら自殺対策に対する取り組み姿勢を改めたほうがいいと思うぜ?連携を何よりも大切にしている自殺対策基本法と大綱に則れよ」と毎度思います。遺憾。


いくら自治体で「ゲートキーパー研修会」主催するからと言っても、町民や市民には自殺予防について学べる機会を増やすこと、複数の選択肢を用意すること、が必要ではなかろうか?というのが僕の意見です。


自殺対策に関心のある読者の皆さんの声もお聞きしたいです。


以上
自殺予防団体-SPbyMD-
創立者 内田貴之
posted by 内田 at 06:36| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム

2025年02月06日

当団体のテーマソング『ワンライフ・改』完成と公開




原曲の作詞作曲/竹内典彦
原曲の採譜/盛孝浩
原曲の再採譜/西村順治
編曲/内田貴之
編曲指導/西村順治


2025年1月〜2月にかけて原曲をアレンジしました。原曲の『ワンライフ』は自殺予防団体-SPbyMD-の現理事長の竹内典彦氏に第一子が誕生した時、我が子が産まれた感動を書き綴った歌です。歌詞がとても良いため「自殺予防団体-SPbyMD-」のテーマソングとして採用された経緯があります。


2025年2月5日にアレンジバージョンとして完成した『ワンライフ・改』は、「幸せに生きて幸せに死ぬことのできる北海道をつくる」という団体理念を掲げ、「こころの通う対話のできるゲートキーパー養成講習」をメイン事業として据えている自殺予防団体-SPbyMD-にとって、テーマソングとしてより良い構成になるようにしました。


原曲は、
★一人の命の誕生
★周囲の人々から愛を受けて育つ
★愛こそ自分たちの幸せな町を創り出す原点であり欠かせないキーポイントである
という構成です。


アレンジバージョンでは、
★一人の命の誕生
★周囲の人々から愛を受けて育つ
★成長して大人になると過酷な社会の環境下で「愛」のことも忘れてしまう
★険しい道の中を生きて孤独感を味わうようになり挫折を経験して苦しむ
★自分一人では立ち上がれない状況に陥る
★孤独な主人公の存在に気づいた心優しい周囲の人々から愛を受けて命を救われる
★主人公は忘れていた愛の存在を思い出す
★「愛こそが自分たちの幸せな町を創り出す原点」であることに気がつく
★物を与えることは有限だけど愛を与えることは無限だと気づく
★これまで生きてきた中でたくさんの愛を与えてもらった自分が今度は愛を与え続ける番だと自覚する
★自分もいつかは老いて死を迎える日が訪れるが「最期の時も愛に囲まれて旅立ちたい」と願う主人公
★人々は互いに愛を与え合うことによって自分自身も幸せに生きて幸せに死ぬことができるようになる
★ひいては幸せに生きて幸せに死ぬことのできる町をつくることができる
★この行動を自分の次の世代も次の世代も連綿として続けることで「愛があふれる町」になってゆく
という、主人公の生から死までを描き「いかに愛が大切な存在であるか」を聴いている方々が再認識できる構成です。


どうぞご視聴ください。


以上
自殺予防団体-SPbyMD-
創立者・理事・事務局長 内田貴之
posted by 内田 at 09:44 | TrackBack(0) | 活動報告

2025年02月03日

ゲートキーパーの皆さんにお伝えしておきたいこと

ゲートキーパーの皆さんにお伝えしておきたいことがあります。大切な人のためにゲートキーパーとして自殺予防活動をする時に注意点があります。「ここまで予防策をやっておけば絶対安心」という指標はありません。かといって、ゲートキーパーの皆さんがご自身にできることには限界があります。

その時その時において「いま自分にできることをし尽くそう」と心掛けることによって、失敗したらどうしようという不安など精神的な負担を軽減でき、今やるべきことに注力できるようになります。

ゲートキーパーとして大切な人の深刻な悩みを聴いたり、適切な支援機関へ繋げることができたとしても、先ほど述べたように「ここまで予防策をやっておけば絶対安心」という指標はありませんから、もし、大切な人が最終的に自殺で亡くなってしまった時があっても「自分はゲートキーパーになれなかった…」と自分を責めないで下さい。

そうした時、皆さんはゲートキーパーとして自分にできることをし尽くした上での結果だということを、つらい現実だと思いますが受け入れて下さい。亡くなった大切な人に対して自分にできることをやって下さい。

このようなメッセージを皆さんにお伝えして、ゲートキーパーを養成する私たちのことが冷酷的だと感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、私たちは自分たちが養成したゲートキーパーの皆さんを永続的にフォローアップしていきます。ゲートキーパーの皆さんも一人で抱え込まないで欲しいと切に願います。

2025年2月2日
自殺予防団体-SPbyMD-
理事 内田貴之
posted by 内田 at 00:17 | TrackBack(0) | コラム

2025年01月27日

2025年度のGK事業計画

こんばんは。
自殺予防団体-SPbyMD-の内田貴之です。

本日は臨時理事会を開き今月末日〆切の助成金について話し合いました。
この助成金は金額も大きく、対象地域も全都道府県とまではいかないものの
けっこう広いのでハードルも高いだろうと予想しています。
それでも応募しなければ何も始まらないというわけです。

応募した助成金の審査結果は2025年5月内に発表されるとのことで、
それまでの間は2025年度の事業計画も確定には至れません。
自殺予防団体-SPbyMD-のメイン事業である
「こころの通う対話のできるゲートキーパー養成講習事業」は
助成金がなければ開催困難だからです。

ともあれ現段階での計画をお知らせします。

2025年7月:GK稚内
2025年9月:GK清田区
2026年1月:GK根室
2027年3月:GK釧路

見事、助成金が採択となれば上記4回
「こころの通う対話のできるゲートキーパー養成講習」を開催できます。

不採択の場合はその時に理事会を開いて実現可能な事業計画を
再度検討することとなります。

助成金応募にあたって札幌市社会福祉協議会の職員から
推薦状も頂戴していますので「どうか通りますように…」と、
理事みんなで祈っています。

以上
自殺予防団体-SPbyMD-
創立者・理事・事務局長 内田貴之
posted by 内田 at 23:15 | TrackBack(0) | コラム

2025年01月21日

コラム:霊的価値観において過労死・過労自殺をどう考えるのか

こんばんは、眠れないので過労死等の自殺をテーマに呟いてみます。霊的価値観に基づいて物事を考えていると、自殺予防活動の中で躓きそうになるポイントがあります。霊的価値観において「逃げる」は善行動ではありません。嫌な現実から逃げていても、そのツケは来世に回ってくるからです。

学校の宿題と同じ。やりたくなくてやらずにいると、罰としてドリルを渡されたり補習があったりします。これは人生でも似たようなもので、今世の課題から逃げ続けて死んでも、来世も同様の課題と直面することになります。過重労働の末に命を絶つという過労死・過労自殺について予防することを考える時に躓きそうになります。

「仕事がつらい。夜中2時まで残業して朝5時出勤だ、眠る暇もない、死にそうだ、辞めたい」という状況に陥ったとき、退職という選択は「逃げ」に該当するか否かというポイントです。この場合の「退職」は確かに「逃げ」ですが、難しいのです。

仮に、逃げずにそのままの勤務ペースで働き続けたら過労死になってもおかしくない。過労死は自殺ですから、自殺は最悪の行為。最悪の行為を犯すことになりそうなら、それは避けなければなりません。そのための「逃げ=退職」であれば、善行動とは言い難いが、少なくとも良い行動ではあると思います。

この場合の「逃げ=退職」は、現実逃避の逃げではなく、自殺という最悪の選択肢を選ぶ精神状態に陥りそうになる一歩手前の状態を自ら察知した時、あるいは家族や友人など周囲が察知した時に伝え、その危機を回避する自己防衛の行動である。と考えるのです。過酷で辛い時は逃げても良いということです。

幸いというべきか?最近「退職代行」が流行しています。過酷な職場から逃げ難い場合には退職代行を活用してでも命を最優先にして逃げることを考えましょう。「自殺」は駄目だけど「休憩」なら幾らしても大丈夫。睡眠時間もロクに取れない勤務体制では、心身が尽き果ててしまうのも時間の問題です。

「自殺したい」が脳裏をよぎることもあるでしょう。過重労働を続けるのは善ではない。魂修行を全うするためにも「このままだと俺やばい」と感じたら、その環境から逃げる選択をしなければならない。「退職」や「療養=休憩」をして心身を整え直す必要があります。

ちなみに、こうした啓発も自殺予防活動の一環です。

以上
自殺予防団体-SPbyMD-
創立者 尾侍さん(愛称)
https://x.com/welfare_samurai
posted by 内田 at 03:25 | TrackBack(0) | コラム

2024年12月19日

SPbyMD設立12周年記念イベントを企画中

こんにちは、
自殺予防団体-SPbyMD- 創立者の内田貴之です。

現在、SPbyMD設立12周年記念イベントを水面下で企画中です。
2025年5月1日が設立記念日ですが平日なので、
5月4日の日曜に何かイベントを開催できたらと考えています。

内輪の祝賀会ではなく、
一般市民を対象とした講演会を開きたいですね。

それも「ゲートキーパー養成講習」ではないので
講演内容も別のものにできたらと思っています。

この企画はまだ練っている途中ですが、
3月23日の「ゲートキーパー養成講習@新ひだか」終了後に開く
理事会にて発議したいと思っています。

課題点としては「予算」です。
チラシ効果はあまり期待できないため無しとし、
Facebook広告・無料告知サイト・新聞に絞って集客費を最小限に
留めたいですね。

会場費は区民センターの視聴覚室を狙っているので
午前区分・午後区分を合わせて7,000円くらいかなと。
視聴覚室を狙う理由は「スクリーン・プロジェクタ・マイク」が
無料で備わっているからです。

アクセスの良い公共施設札幌エルプラザだと
そういうのは有料オプションかつ高額なので
全部持参しないとならない分、荷物が多くなるんです…。

お楽しみに。
posted by 内田 at 11:02 | TrackBack(0) | コラム

2024年10月20日

「やる気」は入会後の行動そのものが証明する

【メンバー募集】をした際、最初は「やる気があります!」と言って元気に入会する人も結構います。というよりは、自殺予防団体-SPbyMD-に入会する人はみんな最初はそうです。しかし、化けの皮はすぐ剥がれます。偽りはすぐ分かります。入会後の行動そのものが証明します。

やる気がある人の特徴は、「主体的」「能動的」な点です。これは共通しているのがよく分かりますよ。そして、「未来は創っていくもの」という意識も特徴です。未来が訪れるから生きるというのは受動的な生き方です。

自殺予防団体-SPbyMD-では、やる気のある同志を募集しています。入会するからにはSPbyMDの活動に参加すること!定款に明記されていないからといって、何もしない人は「やる気のない」人です。自主的に積極的に参加しましょう。

たとえ「多忙」でも参加できる活動はあります。Twitterもその一つです。寝る前に一行つぶやくだけでもSPbyMDの活動に参加していることになります。それもしない会員は、怠惰なだけです。やる気があるか否か、すぐわかります。

入会しても参加しないのでは入会した意味がありません。自殺予防団体-SPbyMD-は、「人数稼ぎしたいから名前だけ貸してくれる人を募集」するサークルではありません。「仕事が忙しい」というのは活動に参加できない理由にはなりません、却下。それはイベント行事に出席できない理由にすぎません。

「SPbyMDに入会したけど主催イベントつまんなそうだから参加してない」も、やる気ない人の決まり文句です。つまんなそうなら、つまらなくない・面白い主催イベントを創ろうと行動する人こそ、やる気ある人です。自殺予防団体-SPbyMD-では、やる気のある同志を募集しています。

自殺予防団体-SPbyMD-には会員種別がいくつかありますが、特に会費なしの会員(サポートメンバー)は、会費を取らない代わりに労働力で以って活動に奉仕するという特約があります。それなのに、「次の活動はいつありますか!?」といったメールを主体的に送ってくるわけでもないし、こちらから手伝いを呼び掛けても無視したりする会員ばかりなのが現実です。

僕に言わせてもらえば「あんたら何のために入会したの?」というものです。

以上
自殺予防団体-SPbyMD-
創立者・理事・事務局長 内田貴之
posted by 内田 at 13:06 | TrackBack(0) | コラム