「創刊に際して」空知ひまわり会報 創刊号 [2010年05月15日(Sat)]
空知ひまわり便り 会報創刊号 平成20年11月発行
「創刊に際して」 若年認知症家族会空知ひまわり 代表 干 場 功 昨年11月に「空知ひまわり」が立ち上がってからどこかで創刊号をと考えていましたが、今日まで遅れましたことに深くお詫び申し上げます。早いもので中村さん一家が北竜町にお世話になりはじめてからあっという間の1年でした。 この間、会員の皆様をはじめ多くの関係者の皆様方の温かい対応、ご支援のお陰様で生活にも少し余裕ができてきたように感じております。私自身も1ヶ月に10日間程度を北竜町で過ごさせて頂いていますが、久しぶりに冬の北海道の生活も経験することが出来ました。 昭和32年に北竜町を離れ50年前の冬の生活と比べその変化に驚いています。雪の量が当時よりもとても少ないと感じています。又、家の中がとても暖かなので外の空気を気持ちよく感じることが出来ます。 子供の頃、ストーブの上で温めた石を抱えて寝たことを思い出しながら、これなら東京から来た中村さんも「寒さは我慢できるのかな」と思いました。 皆様の中には「何故、中村さんが北竜町にと」お考えの方も多くおいでになると思います。中村さんは、私が東京での若年認知症家族会「彩星の会」が発行した「若年認知症」の本の中で多重債務が原因で自己破産をしたことを知り「生活コストの面から」と、「ご主人の生活環境にとっても」との思いから移住1年前に一家で下見をして頂きました。 その際には、塩見建設山本勝利氏に宿泊場所として保養所を提供して頂き、あの場所で見た星の綺麗さに感動した事、又、丁度「ひまわり」の咲いている時でもあり、この北竜町を気に入ってくれたのではと思いました。 この時、娘さんの佳奈ちゃんに会ったのが初めてでありました。東京での生活が長い娘さんがこの北竜町での生活に馴染めるのか心配しましたが、東京に帰って間もなく北竜町に行く決心を聞かされ、私自身責任の重大さを改めて痛感した次第でした。 この1年間「空知ひまわり家族会」のサポーターの皆さんのお力添えで、砂川市立病院への通院支援、佳奈ちゃんの高校入試への支援、旭川への買い物支援に、その他、数多くのサポートや支援を頂きましたことに対しまして深く感謝を申し上げます。 更には、今春、町内の八田隆昌氏のご理解を頂き、畑を借りられることが出来、サポーターの皆様のご協力で「信さん農園」を開園し、野菜を育てる喜びとその収穫を行い、8月の焼き肉パーティー、9月の定例会ではカレーライスとして皆さんと美味しく頂戴することも出来ました。 また、6月には奥さんも車の免許を取得し、8月には北竜町社会福祉協議会田中盛亮会長様のご理解を頂き、軽自動車を取得することが出来ました。本当にすこしづつ、1歩1歩ではありますが、自分達の意思で活動できる環境が整ってきたと感じております。 まだまだ多くのことを書きたかったのでありますが、限られた紙面でありますので、今後も定期的に会報の発行をして参りたいと考えております。どうか、これからも皆様の深いご理解とご支援、ご協力を賜りますよう、宜しくお願いいたします。 会報はこちらをご覧下さい。 |