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町田洋次のネット・ソフト化経済センター
ソフト経済についての最新のコラムです。
過去から蓄積したソフト化経済センターのホームページ・コンテンツは、06年1月14日・15日にupしてます。過去のコンテンツが載っているページのアドレスはここです。
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収穫逓増の偉大なモデル-グーグルの決算[2007年11月06日(Tue)]
7〜9月期、ネット広告の好調で売上高前年同期比57%増の42,3億ドル(約4866億円)、純利益46%増の10,7億ドル(約1230億円)といずれも最高を更新した。

株価も上昇、時価総額は1996億ドルと日本最大のトヨタ自動車1967億ドルを上回り、IT産業ではマイクロソフトの2921億ドルに次ぐ2位となった。

日本から見るとトヨタを上回った点にすごさを実感できる。

グーグルのビジネスモデルはネット広告で売上高1兆円を越えることができると示したが、先進国ではこれからテレビから広告を奪い、さらに中国、インド、ブラジル、ソ連などの国でもネット広告収入を上げるので、現在の業績は始まりにすぎない。

マイクロソフトは収穫逓増原理を実現した見事な例であるが、グーグルはそれを上回る収穫逓増企業になり、現在の経営理論を陳腐化させてしまうのではと思う。

日本からみると身近には感じることができないが、それは日本に収穫逓増のいいモデルがないからで、どうしたらそうなるのかと途方にくれてしまう。
Posted by mics at 12:49 | この記事のURL
三木谷さんの顧客満足度とは ?[2007年11月02日(Fri)]
三木谷浩史「成功のコンセプト」(幻冬舎)の第四のコンセプト(4章のこと)「顧客満足の最大化」に三木谷さんがやった顧客満足度のことが書いてあります。

インターネットで顧客満足度がどんなものかわかるので役立ちます。例えばこうです。

「僕たちはパソコンなど触ったこともないと言う出店者と、秋葉原へパソコンを買いに行き、ISDNの申込書を書いて、買ったパソコンをネットに接続し、キーボードの打ち方を教えた。。。。楽天を運命共同体として選んでもらうのが、僕たちの基本方針だった」

楽天の顧客は売り手と買い手の両方ですが、まず売り手の満足度を満たすためにここまでやったとは驚きです。

一橋大→興銀→ハーバード大学ビジネススクールのキャリアですが、そういう人はここまではやらない、三木谷さんは中学、高校のときプロテニスプレーヤーを目ざしたことがあったそうで体育会系の青春を送ったので地を這うビジネスが体質だったからでしょうか。

買い手の顧客満足度ですが「買う人と売る人のコミュニケーションがデパートの包装紙の代わりになる」と気づき、売り手と買い手のやりとり、例えばクレームなどは楽天をバイパスして双方が直接やりとりできるプログラムをつくった、現在では当たり前のやり方ですがその先駆けをやったのです。インターネットの特質を見抜いていた直感はあたりでした。

さらに、「買い物はエンターテイメントだ」「ディズニーランドで遊ぶことに近い」「ワクワク感」。。。こんなことも書いてます。

銀座、表参道、裏原宿などが栄えてるのはこれですが、楽天はインターネットでこれを目指しているらしい。

魚屋がたくさん出店しているので、うまくまとめると「バーチャル築地場外市場」がサイト上にできる、これはまだ夢物語ですが実現したいと書いてます。

郊外にショピングセンターができて中心街の商店は衰退し、どうしようもない事態になってます。しかし魚屋は表参道に出店できないが、ネット上ならそれができる、弱きものをエンパワーメントして強くするのがインターネット系企業のブレない中心軸になりうると三木谷さんは確信している、これが三木谷さんの正義感です。

楽天の初期に参加したことのある若い人が、楽天は偉大な会社にはなれないと言ってました。彼がそう思ったのは仲介業の宿命で仕方のないからなのか、偉大なことを目ざさないで目先のことだけをやっている企業文化を批判しあのかわかりませんがそんな感じの会社だったらしい。

彼はそれに失望し去りますが、バーチャル○○、△△はいくらでも出来そうで、こうしてネット上に人の集まりをつくれば、行きついた先に「個人商店がここで栄える、個人商店の時代」をつくることができます。

このくらいまで来ると、三木谷さんは社会を変えたことになり、楽天は偉大な企業だと評価される、そこまでやるのかどうか、楽天は今その分岐点にいるんだと思いました。
Posted by mics at 17:09 | この記事のURL
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