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町田洋次のネット・ソフト化経済センター
ソフト経済についての最新のコラムです。
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やってみなはれ[2008年03月27日(Thu)]
サントリーの佐治敬三さんが、昭和35年にビール進出の決意を父に打ち明け許可を求めたとき、父から言われた言葉です。
「わしはウィスキーに命を賭けてきた。あんたはビールに賭けようというねんな。人生は賭けや。わしは何も言わん。やってみなはれ」(佐治敬三「へんこつなんこつ」第三章やってみなはれ、日経ビジネス人文庫)

実は、グーグルがこの精神で経営している話しです。

佐治敬三さんの父は昭和3年ビールに進出したが失敗した経験があったが、ごちゃごちゃ体験を言われたのでなく、ただ挑戦してみてはと言われたのです。

そこで佐治さんはまったく新しい味のビールを世界中で探し、コペンハーゲンでカールスバーグの味に魅せられ技術指導を受けてビール事業に乗り出しました。

グーグルはこうです。
「We run the company by guestions、not by ansers:グーグルは答えによってでなく質問によって運営している」(梅田望夫「ウェブ時代5つの定理」)

エリック・シュミットCEOの言葉ですが、アンサーはトップの命令、クエッションは部下の提案と置き換えれば、「やってみなはれ」です。

テレビのドギュメンタリー番組でグーグルの会議の様子を映してましたが、シュミットはただじっと部下の話を聞いてるだけで、トップダウンの命令を下すことはない、あぁ、ボトムアップ経営をやってるんだと思いましたが、インタビューでも部下の優れた提案を待ち、その可否については自分でもシュミレーションするが、できるだけ部下の挑戦をすすめていると語ってました。

シュミットは別のところで「命令が欲しいなら海兵隊へ行け」とも言っており、命令が嫌いな人です。

経験のない未知なることをやるとき、その課題を分析してもそれは過去の知識や経験でやるので間違いやすい、それなら挑戦させて進みぐあいで修正して行きばいいのだという精神です。

80年代まではCEOは自信満々に経営戦略を示して命令を下し、数十人のCEOのスタッフが命令が守られているかどうか計数管理する経営でしたが、様子が大分変って来てました。

製造業だと大きな研究開発投資や設備投資をやるので途中で戻るのが難しいが、IT産業の開発は脳の働きだけで大きな投資がいらない、だめなら途中で戻るのか簡単なので、挑戦を積極的にすすめるのがいいのです。

「やってみなはれの精神」で新しいことに取り組むことができるのはソフト産業のいい点です。トップはなかなかこうはなれませんが、ソフト産業ではおすすめです。
Posted by mics at 13:18 | この記事のURL
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