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町田洋次のネット・ソフト化経済センター
ソフト経済についての最新のコラムです。
過去から蓄積したソフト化経済センターのホームページ・コンテンツは、06年1月14日・15日にupしてます。過去のコンテンツが載っているページのアドレスはここです。
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グループ・シンクとノウリッジ・オブ・クラウド[2007年10月03日(Wed)]
前者は組織知、後者は群衆知である。

組織知にはある方向への規律があり整然とならんでいるがクローズド、群衆知はランダムでゴミが多いがオープンな特色がある。キャッチアップするときは組織知は力になるが、先端を開発するには群衆知が有効である。

どちらかが正しいかではなく折々使い分けるのが知恵だが、日本では組織知が過大で群衆知は少ない。そこで群衆知を大きくしようとするが、ネット世界では群衆知が簡単に集められるのでこれを活用しようとする試みが盛んに行われるようになっている。

この新しいやり方はネットの本場アメリカで始まり、企業では必須の経営手法として本格的に取り入れられてるが、非営利、例えば国立研究機関などでも始まっているいるようだ。

グループシンクでは思考が硬直化してブレークスルーできないとか、同じ問題は世界の誰かが解いているとか、同じ問題を考えてる人を広く結集してお互いに刺激し合い、解決のスピードをあげるとか動機にはいろいろあるが、こうなると組織内の専門家はあやうくなり、外部の知と競わなくてはいけないので大変である。

以上のことはR&Dや新製品開発でのことであるが、自治体の新しい政策を議論するある会合で、自治体は市民の叡智を集めたらどうだろうかということが話題になった。この会合は理系の人が多く群衆の叡智を集める威力を知っている人たちで、市民行政でも群衆の叡智を集める手法は役に立つというのである。

大方の人が面白い、やってみる価値があるという反応だった。組織知から群衆知へシフトする流れは日本でも噴流となってきていることを実感した。これからいろんな分野で応用されるやり方である。

私たちはブログやSNSで群衆の叡智はゴミだけでなくなかにはいい知恵が入ってることを体感している。これは個人が体得したものであるが、こんな基盤がもうあるので、市民の叡智を結集して地域の問題を解決するやり方はすでに時代に合っているのだと思う。

これはソーシャル・イノベーションだが、最初はやり方が未熟でもやって行くうちにツボがわかり、組織知半分、群衆知半分なんてことになるのだろうと思ったのである。
Posted by mics at 16:54 | この記事のURL
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