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町田洋次のネット・ソフト化経済センター
ソフト経済についての最新のコラムです。
過去から蓄積したソフト化経済センターのホームページ・コンテンツは、06年1月14日・15日にupしてます。過去のコンテンツが載っているページのアドレスはここです。
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潤沢経済:The Economy of Abundance[2006年12月04日(Mon)]
希少な資源を最適に組み合わせることを考えるのが経済学(the Economy of Scarcity: 欠乏経済)ですが、そんなことを考える必要がないというのが潤沢経済のコンセプトです。

ネット販売にロングテール論がありますが、これを拡大し、希少な資源の制約にしばれれないのがネット産業です。

小売業には、パレートの法則(20%の人が富の80%を所有し、80%の人が20%の富を占める)が働き、20%の売れ筋商品が、売り上げの80%を占めるという法則です。そこで、売れ筋商品だけを考えよというのですが、ネット販売では店頭販売と違い、売れ筋からもれた商品でも商売になり、もれた商品の一つ一つの売上高は小さくとも、それをあわせて積み上げれば大きくなるのがロングテール論です。

これはネット販売をやっているうちに発見された意外な現象でした。このコンセプトを提案したのはホットワイアード誌の編集長ですが、彼はロングテール論を拡大し、こんどは資源の制約にしばれれない潤沢経済を提案してます。

実物経済では資源は限られていると前提をおき、経済資源や経営資源には欠乏があるのが前提になっています。小売業でいえば、売り場面積で、限られた所に売れ筋商品を並べるために、売れ筋をすばやくつかみ、商品を入れ替えよとなります。

潤沢経済はそうでなく、そんなことを考える必要がない、ただ商品をネットに並べておけばよいというのです。

ホットワイアード編集長の提案は、ネット産業で働いている経済原理は、実物経済とは違ってるんじゃないかという直感ですが、そんな感じが強くします。

グーグルはいろんなサービスを提供してますが、値段はタダ、これも常識に反してます。広告収入で経営がやって行けるので、民放と同じモデルだと納得できないこともないが、グーグルの野望は地球の脳をつくることなので、民放と似ていないともみえます。

あるいは、ネット回線の中をアナログで送るよりもデジタルで送るほうが、情報送信の生産性が高いという議論が2000年ごろありましたが、これもそうです。しかし、生産性を測定するときこんな違いは考慮しない。

どれも、身に染み付いた経済理論は、もう古くなってるんだ、それで新しい現象を推論しない方がいいのかなと思わせる話です。

経済学も目下陳腐化中なんですね。
Posted by mics at 08:46 | この記事のURL
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