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町田洋次のネット・ソフト化経済センター
ソフト経済についての最新のコラムです。
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ネット産業の”ものづくり” ?[2006年12月06日(Wed)]
ネット産業でのものづくりなんて奇妙だが、はてなの近藤淳也社長は、自著「へんな会社のつくり方」で、「ネット業界は、自動車メーカーとタクシー会社をひっくるめて交通業界といっているようなもの」で、ネット産業は、「面白く新しいものをゼロから作る」と「ものを使ったサービスを提供する」の二種があり、まだ未分化で区別されてないという。

面白い比喩で、わかりやすい。

さらに、日本ではものを作るのはほとんどなく、あるのは後者だけで、「はてな」は前者を目指していると決意を語っている。

はてなは、Q&Aサイトとして誕生し、はてなブックマーク、はてなダイアリー(ユーザーとともにサービスを開発する手法)、窓口要望サービスを予測市場で行う(要望事項を会社に見立てて、株価と同じように要望事項の優先ランクをつくる手法)など、確かに「ものづくり」をやってきた。

MIXIが上場したとき、はてなも上場すれば金持ちになったのにと言われたが、近藤社長はカネのために会社をやってるのでないといった。”ものづくり”一筋なのである。

今年の8月には、「ものづくりで勝負」と近藤社長は単身シリコンバレーに乗り込み、はてな型ものづくりで、アメリカで勝負すると威勢がよい。普通、アメリカ法人をつくるとき、部下が行くものだが、社長自らやるなんて尋常ではない。

アメリカでネット産業のものづくりというと、アマゾン、ヤフー、グーグル、ソーシャル・ネットワーク・サービス、キーワード連動型広告、ネットバンク、フリッカー(写真投稿サービス、ヤフーに買収)、ユーチューブ(ビデオ投稿サービス、グーグルに買収)。。。とたくさんあり、ネット産業でのものづくりはアメリカ文化である。

アメリカで誕生したアニメ、マンガ、ゲームソフトなどアメリカ文化を、今度は日本で磨き逆上陸して驚かせたのが「イッツ・クール」だと前々回に書いたが、「はてな」のものづくりもそうで、アメリカでクールと言われるようになるのかどうか。

ネット産業のものづくりとは、新しいサービスをつくることで、文字通り物を作ることでないが、サービスをつくることをものづくりに喩えた話が面白くわかりやすい。

こんなコンセプトが広がれば、日本でもネット産業でのものづくりに挑戦する若者が増えてくるだろう。近藤社長に続けである。
Posted by mics at 08:47 | この記事のURL
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