新日本様式[2006年11月06日(Mon)]
経済産業省が企画し、新日本様式協議会が選んだ100選のうち53選が10月末に発表されました。新日本様式については、この冬ブログでも取り上げ、期待してると書きましたが、当選作が発表されたので、わくわくしながら見ました。当選作はここ。
当選作には「Jマーク」がつき、世界の大都市でお披露目のフェスティバルが行われ、世界中にデビューします。どんな反応があるのか楽しみです。
21世紀の日本のブランド(ジャパニスク・モダーン)です。選考基準はいろいろあるようですが、「匠のわざで開発された商品で、世界ブランドになる潜在力を秘めたもの」です。「ソフトの含有率が高いハード製品」ですが、ソフト化についてずいぶん長い間考えてきましたので、他人は、同じことをどんな風に考えてるのだろうかと好奇心をもって見ました。
53作品を見た私の感想は、
「今さらなんだ」
「えぇ??? こんなの世界に広がるの、違うんじゃない」
「定番だ、過去のそうだったし、未来もそうだ」
「なるほど目から鱗、これこそそうだ」
「社会起業、”もったいな〜い”、ここが新日本様式の意外なアナ場」
でした。1番目と2番目は見当外れ、3番目、4番目、5番目が狙っていたもで、4番目と5番目こそそれじゃないのかと思ったのです。
気鋭のデザイナーが選んだと思われるもの、なるほどそうだと目から鱗のものもありますが、協議会の会員優先(年会費50万円、私は公益法人を経営してたことがあるのでよくわかりますが、こういことをやる所です)で選び無理のあるもの、選んだ意図が外れているものも入ってる感じがしました。そうなるのは選考委員が外れなんです。
日本の最先端を探すんですから、旧態依然の公益法人方式の協議会ではまずいんじゃないか、もっとそれらしい仕組みにしなくては、もっと鋭い頭脳が選ばなくてはが感想です。
ブレア政権は、2000年ころクリエイティブ産業立国政策(PCソフト、デザイン、物や建築物、会社などのデザインのこと、映像、マスコミなどをECのトップにする産業政策)をつくったとき、座長は有名なTVプロデューサー、委員はブランソンのようなソフト産業の起業家やランダムハウスのオーナーなど、ずいぶん柔らかい人がなっており、驚いたことがありました。
それに比し、仕組みと参加メンバーは硬い感じで、旧来型で意図に合ってません。でも、いい企画です。もっと鋭く柔らかく磨いて行けば、いいものになると期待してます。
◆今さらなんだ
・カップヌードル、日清食品
・ウォシュレット、東陶
・電動ハイブリッド自転車、ヤマハ
・ほっかろん、プラネット/フクビ化学工業
◆えぇ??? こんなの世界に広がるの、違うんじゃない
・四季ごとに色が変るおみくじ、大宰府天満宮
・京友禅アロハシャツ、パゴン
・光の館、まちづくり川西、陰翳美の宿泊施設、
・天空の森、ベイシック、自然と共生したリゾート
・クラスJ、日航、ファーストとエコノミーの間のちょっといい椅子
・スズ竹市場かご、竹虎、築地市場の魚屋が使ってるもの
◆定番だ、過去のそうだったし、未来もそうだ、驚きません
・プリウス、トヨタ
・IXY、キャノンのデジカメ
・アクオス、シャープの液晶TV
・ビエラ、松下電器のプラズマTV
・アクオスケータイ、ソフトバンクモバイル/シャープ、モバイルTV
・ファイナルファンタジー、スクウェア・エスニック
・ニンテンドーDSLite、任天堂
・ミニ耕運機、本田技研
◆なるほど目から鱗、驚いた、これこそそうだ、斬新
・緑茶伊右衛門、サントリー、こういうのが入るのはいいことです
・ミウラ折り、オルパ、折り紙技術で広いものを小さく折りたたむ、地図、宇宙衛星の太陽電池パネル
・ステンレス包丁グローバル、吉田金属、日本刀の技術を応用、刃と柄の一体構造なので隙間がなく雑菌が繁殖しない、デザインもジャパニーズクール
・折形半紙、折形デザイン研究所、贈り物を折り紙で包む、日本の知的な文化を体化したコンセプト
・FUROSHIKI、クリエイションギャラリーG8(リクルート)、現代デザインの風呂敷
・硬筆書写鉛筆、三菱鉛筆、筆のような太いえんぴつ、4B、6B、世界のデザイナー、イラストレーターの必需品になる予感
・ロールスクリーン竹スダレ、立川ブラインド、平安朝スダレのカーテン、ほどよく見え隠れする奥ゆかしさ、日本の繊細美、
・平茶碗、白山陶器、浅く大きく開いた平たい茶碗、持ちやすい
・室内照明ホームアーチ、松下電工、日本の陰影文化を現代化
・リフレッシュレット、王子ネピア、湿ったトイレットペーパー
・エコカラット、INAX、土を高温で焼き固めた21世紀の土壁、漆喰壁の現代版、湿度吸収と排出、脱臭
◆社会起業、世界に広がりそうなものに日本の伝統的な生き方様式がある、「もったいな〜い」、ここが新日本様式の意外なアナ場、三分の一はこの分野がほしかった
・北条鉄道ボランティア駅長、兵庫県加西市の第三セクター、全6駅の駅長がボランティア、制服だけ支給、廃線の地方鉄道を市民の力で維持継続
・再生の食器Re、グリーンライフ21、美濃産地、破棄された陶磁器を砕き再生した食器
当選作には「Jマーク」がつき、世界の大都市でお披露目のフェスティバルが行われ、世界中にデビューします。どんな反応があるのか楽しみです。
21世紀の日本のブランド(ジャパニスク・モダーン)です。選考基準はいろいろあるようですが、「匠のわざで開発された商品で、世界ブランドになる潜在力を秘めたもの」です。「ソフトの含有率が高いハード製品」ですが、ソフト化についてずいぶん長い間考えてきましたので、他人は、同じことをどんな風に考えてるのだろうかと好奇心をもって見ました。
53作品を見た私の感想は、
「今さらなんだ」
「えぇ??? こんなの世界に広がるの、違うんじゃない」
「定番だ、過去のそうだったし、未来もそうだ」
「なるほど目から鱗、これこそそうだ」
「社会起業、”もったいな〜い”、ここが新日本様式の意外なアナ場」
でした。1番目と2番目は見当外れ、3番目、4番目、5番目が狙っていたもで、4番目と5番目こそそれじゃないのかと思ったのです。
気鋭のデザイナーが選んだと思われるもの、なるほどそうだと目から鱗のものもありますが、協議会の会員優先(年会費50万円、私は公益法人を経営してたことがあるのでよくわかりますが、こういことをやる所です)で選び無理のあるもの、選んだ意図が外れているものも入ってる感じがしました。そうなるのは選考委員が外れなんです。
日本の最先端を探すんですから、旧態依然の公益法人方式の協議会ではまずいんじゃないか、もっとそれらしい仕組みにしなくては、もっと鋭い頭脳が選ばなくてはが感想です。
ブレア政権は、2000年ころクリエイティブ産業立国政策(PCソフト、デザイン、物や建築物、会社などのデザインのこと、映像、マスコミなどをECのトップにする産業政策)をつくったとき、座長は有名なTVプロデューサー、委員はブランソンのようなソフト産業の起業家やランダムハウスのオーナーなど、ずいぶん柔らかい人がなっており、驚いたことがありました。
それに比し、仕組みと参加メンバーは硬い感じで、旧来型で意図に合ってません。でも、いい企画です。もっと鋭く柔らかく磨いて行けば、いいものになると期待してます。
◆今さらなんだ
・カップヌードル、日清食品
・ウォシュレット、東陶
・電動ハイブリッド自転車、ヤマハ
・ほっかろん、プラネット/フクビ化学工業
◆えぇ??? こんなの世界に広がるの、違うんじゃない
・四季ごとに色が変るおみくじ、大宰府天満宮
・京友禅アロハシャツ、パゴン
・光の館、まちづくり川西、陰翳美の宿泊施設、
・天空の森、ベイシック、自然と共生したリゾート
・クラスJ、日航、ファーストとエコノミーの間のちょっといい椅子
・スズ竹市場かご、竹虎、築地市場の魚屋が使ってるもの
◆定番だ、過去のそうだったし、未来もそうだ、驚きません
・プリウス、トヨタ
・IXY、キャノンのデジカメ
・アクオス、シャープの液晶TV
・ビエラ、松下電器のプラズマTV
・アクオスケータイ、ソフトバンクモバイル/シャープ、モバイルTV
・ファイナルファンタジー、スクウェア・エスニック
・ニンテンドーDSLite、任天堂
・ミニ耕運機、本田技研
◆なるほど目から鱗、驚いた、これこそそうだ、斬新
・緑茶伊右衛門、サントリー、こういうのが入るのはいいことです
・ミウラ折り、オルパ、折り紙技術で広いものを小さく折りたたむ、地図、宇宙衛星の太陽電池パネル
・ステンレス包丁グローバル、吉田金属、日本刀の技術を応用、刃と柄の一体構造なので隙間がなく雑菌が繁殖しない、デザインもジャパニーズクール
・折形半紙、折形デザイン研究所、贈り物を折り紙で包む、日本の知的な文化を体化したコンセプト
・FUROSHIKI、クリエイションギャラリーG8(リクルート)、現代デザインの風呂敷
・硬筆書写鉛筆、三菱鉛筆、筆のような太いえんぴつ、4B、6B、世界のデザイナー、イラストレーターの必需品になる予感
・ロールスクリーン竹スダレ、立川ブラインド、平安朝スダレのカーテン、ほどよく見え隠れする奥ゆかしさ、日本の繊細美、
・平茶碗、白山陶器、浅く大きく開いた平たい茶碗、持ちやすい
・室内照明ホームアーチ、松下電工、日本の陰影文化を現代化
・リフレッシュレット、王子ネピア、湿ったトイレットペーパー
・エコカラット、INAX、土を高温で焼き固めた21世紀の土壁、漆喰壁の現代版、湿度吸収と排出、脱臭
◆社会起業、世界に広がりそうなものに日本の伝統的な生き方様式がある、「もったいな〜い」、ここが新日本様式の意外なアナ場、三分の一はこの分野がほしかった
・北条鉄道ボランティア駅長、兵庫県加西市の第三セクター、全6駅の駅長がボランティア、制服だけ支給、廃線の地方鉄道を市民の力で維持継続
・再生の食器Re、グリーンライフ21、美濃産地、破棄された陶磁器を砕き再生した食器