Crowdsourcing(9)art−meter[2006年08月23日(Wed)]
クラウド・ソーシングの7番目の事例である。
前々回に、カヤックが管理しているT−セレクトのことを書いたが、東京財団の内田晴子さんが、友人のカヤックのCEOである柳沢大輔さんに伝えたところ、カヤックにはアート・メーターもあるぞとメールがきた。
アート・メーターは、カヤックが運営し、公募のあった絵画やイラストをウェブに載せ、平方センチメーター4〜5円で販売するサイトである。
2200枚が登録してあり、一枚3000〜4000円ぐらいのものが多く、これまで800枚を売却した。
サイトにアップしている数百枚を見たが、古典的な絵画と違い、若い人が描いたせいなのか、素人ぽく、イラスト・漫画風のものが多い。若い人は、こういうのをマンションやアパートに飾ってるのだろうか。
ホットワイアードには、アートの分野はクラウド・ソーシング向きと書いてあったが、確かに群集の才能をネットで売買しやすい分野である。
経済学者のガルブレイスは、企業は戦後科学技術を研究開発として取り入れたように、70年代の初めに、企業は文化や芸術を経営に取り入れると書いた。ガルブレイスの頭にあったのはデザインのことで、差別化戦略に役立つというのである。60年代のアメリカの大企業に、そんな先端現象がでてきたので、企業経営は変るとガルブレイスが直感し、そんなことを書いたのだが、なかなかよい読みであった。
それから30年以上もたったので、これは当たり前のことになってきて、大企業の経営者は、同じようなことを言い始めているが、そこで、アート・メーターのようなサイトの顧客が、個人だけでなく企業もならないのかと思うのだ。
こんなわけで、アート・メーターは、企業のアート需要を一手に引き受けるサイトに進化できないのか、そんなことを考える。行なうは難いことであるが。。。やりようはあるだろう。そこまで進化させてこそクラウド・シーシングカンパニーである。
アメリカでクラウド・ソーシングコンセプトが提唱されたのは、ウェブ遊びだけでなく、情報化により企業経営の根幹が変り、ビジネスモデルが一新されるはずだ、それに挑戦してみようという思いからだと推察する。私は、クラウド・ソーシングは、そのくらいに野心のあることではないかと見当をつけている。
前々回に、カヤックが管理しているT−セレクトのことを書いたが、東京財団の内田晴子さんが、友人のカヤックのCEOである柳沢大輔さんに伝えたところ、カヤックにはアート・メーターもあるぞとメールがきた。
アート・メーターは、カヤックが運営し、公募のあった絵画やイラストをウェブに載せ、平方センチメーター4〜5円で販売するサイトである。
2200枚が登録してあり、一枚3000〜4000円ぐらいのものが多く、これまで800枚を売却した。
サイトにアップしている数百枚を見たが、古典的な絵画と違い、若い人が描いたせいなのか、素人ぽく、イラスト・漫画風のものが多い。若い人は、こういうのをマンションやアパートに飾ってるのだろうか。
ホットワイアードには、アートの分野はクラウド・ソーシング向きと書いてあったが、確かに群集の才能をネットで売買しやすい分野である。
経済学者のガルブレイスは、企業は戦後科学技術を研究開発として取り入れたように、70年代の初めに、企業は文化や芸術を経営に取り入れると書いた。ガルブレイスの頭にあったのはデザインのことで、差別化戦略に役立つというのである。60年代のアメリカの大企業に、そんな先端現象がでてきたので、企業経営は変るとガルブレイスが直感し、そんなことを書いたのだが、なかなかよい読みであった。
それから30年以上もたったので、これは当たり前のことになってきて、大企業の経営者は、同じようなことを言い始めているが、そこで、アート・メーターのようなサイトの顧客が、個人だけでなく企業もならないのかと思うのだ。
こんなわけで、アート・メーターは、企業のアート需要を一手に引き受けるサイトに進化できないのか、そんなことを考える。行なうは難いことであるが。。。やりようはあるだろう。そこまで進化させてこそクラウド・シーシングカンパニーである。
アメリカでクラウド・ソーシングコンセプトが提唱されたのは、ウェブ遊びだけでなく、情報化により企業経営の根幹が変り、ビジネスモデルが一新されるはずだ、それに挑戦してみようという思いからだと推察する。私は、クラウド・ソーシングは、そのくらいに野心のあることではないかと見当をつけている。