
Crowdsourcing(5)ーInnoCentive[2006年08月17日(Thu)]
アメリカの大手製薬企業イーライ・リリーのeビジネスベンチャー、2001年に設立された。当初は社外の頭脳を医薬品の開発に使う狙いだったが、ドアを開け、ネットワーク上で活用できる臨時のエキスパート部隊を、ボーイング、デュポン、プロクター&ギャンブルなどに提供して顧客にしている。在マサチューセッツ州アンドーバー。
顧客の企業(シーカーと呼んでいる)が、R&Dの問題やトラブルを、登録している100カ国のメンバー(ソルバーと呼んでいる、アメリカ、カナダ、英国、ドイツ、インド、中国などの大学や企業の研究開発者、日本はゼロ)に公開し、それを解決するアイディアや技術に報酬が支払われる。報酬は数万ドル、最高10万ドル。
日本からの参加がゼロなのは、英語の問題ではなく(日本語のページがある)、そんなことをやっていると知らないだけだろう。日本からだってソルバーになれる人材はおり、報酬3万ドルとすると、いい収入じゃないだろうか。
R&Dコストの大幅削減を実現できることを売りにしているが、最も秘密にすべき研究開発部門で、こんなビジネスが成り立つのは、研究開発費の伸びが、売上高の伸びを上回るようになり、一方、世界中にフリーな研究開発者の豊富なストックができているからである。
ソルバーは、ロシアや東欧諸国の人材やアメリカや欧州のリアイアした人で、この資源に目をつけたのが慧眼である。
企業が群集の叡智を活用するモデルとしては、もっともそれらしい。タイムラッグをともない、そのうち日本にも波及しそうなことである。
顧客の企業(シーカーと呼んでいる)が、R&Dの問題やトラブルを、登録している100カ国のメンバー(ソルバーと呼んでいる、アメリカ、カナダ、英国、ドイツ、インド、中国などの大学や企業の研究開発者、日本はゼロ)に公開し、それを解決するアイディアや技術に報酬が支払われる。報酬は数万ドル、最高10万ドル。
日本からの参加がゼロなのは、英語の問題ではなく(日本語のページがある)、そんなことをやっていると知らないだけだろう。日本からだってソルバーになれる人材はおり、報酬3万ドルとすると、いい収入じゃないだろうか。
R&Dコストの大幅削減を実現できることを売りにしているが、最も秘密にすべき研究開発部門で、こんなビジネスが成り立つのは、研究開発費の伸びが、売上高の伸びを上回るようになり、一方、世界中にフリーな研究開発者の豊富なストックができているからである。
ソルバーは、ロシアや東欧諸国の人材やアメリカや欧州のリアイアした人で、この資源に目をつけたのが慧眼である。
企業が群集の叡智を活用するモデルとしては、もっともそれらしい。タイムラッグをともない、そのうち日本にも波及しそうなことである。